感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
2011.6.9記述

ブッキー003


映画「マイ・バック・ページ」のワンシーン。
沢田の部屋で梅山がギターを爪弾きながらCCRの「雨を見たかい」を弾くシーン。
梅山が「雨を見たかいの雨ってナパーム弾のことなんですよね」という。
当時、日本ではこの曲をベトナム戦争の反戦歌で「雨を見たかい=空から降るナパーム弾」という解釈が広まったようです。
その後、その事実を確かめるとこの曲の本当の意味は違ったという事が分かりました。

映画では敢えて間違った解釈で梅山は話していますがこの時代でそう解釈されていることがあったという事で敢えてそのように言っています(オフィシャルブックなどでも解釈の相違は書かれています)

BS-TBSの「Songsoul」の再放送でこの「雨を見たかい」についての特集(毎回ある1曲に関して深く掘り下げていくという番組なんです)が放送されました。多分この映画の影響も少なからずあると思いますので映画本編とは違いますがご紹介しようと思います。(番組一部抜粋でご紹介)

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CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル)
「雨を見たかい?」はアルバム『Pendulum』(1970)に収録
1971年1月にシングル・カット 最高3位

メンバーは
ジョン・フォガティー(ヴォーカル&リード・ギター)
トム・フォガティー(リズム&コーラス)
ダグ・クリフォード(ドラム)
ステュ・クック(ベース&コーラス)

 

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(以下:S=ステュ・クックD=ダグ・クリスフォード


S:今も人気があることが正直信じられない。当時は「やっと夢が叶った」と思っていた。
ヒット曲を続けて出して大観衆の前でコンサートが出来るようになったし、ラジオでも僕らの曲がガンガンかかっていた。
そういうバンドになりたいとずっと頑張ってきたんだ。

でも40年以上経ってもなお、僕たちの曲が人気があるなんてある意味では、当時より人気の幅が広がったかもしれない。

D:世代を超えて…

S:そう世代を超えて支持されているんだ。

D:「雨を見たかい?」はテンポが少し早いけれどバラード的な曲だった。バラードの方が長い期間ラジオでかけてもらえるのさ、よいバラードに限るけれど、息が長いんだ。

リマスター版のエンジニアはこう語る
(スティーブ・ホフマン=St)

St:まず、僕が注目したのはオープニングのギターだ。このコード進行は面白くて良いなと思っているうちにピアノが加わり、「これはハッピーな曲なんだ」と一瞬思った。でも聴いているうちに「いや、あまりハッピーな曲じゃないぞ」と悟った。インスト部分はフォークソング的なハッピーな感じもあるけれど、沈んだ内容の曲だと気づいた。

当時のジョンの気持ちを歌ったということは後になって知った。自分の気持ちを吐露しているということは感じたけれどね。当時は、同世代の仲間と同様に、ベトナムに兵士として送られるのがとにかく怖かったから、ベトナム戦争のことを歌ったものだと思っていた。

この曲がリリースされた当時、その歌詞の内容は様々な憶測をよんだ。

S:「雨を見たかい?」はとてもシンプルだけど、実はバンドの解散が避けられないことを歌った曲だ。

晴れと雨…
ハッピーな時間と悲しい時間…

D:バンドの解散という問題は一番考えたくなかった。とにかく避けたい事態だったからね。
でも「雨を見たかい?」は僕のお気に入りの一曲だ。CCRが録音した曲の中でもピカイチの曲だと思うよ。演奏もいい、あの時の厳しい状況があったからこそ、いい演奏が生まれたんだと思う。少なくとも僕のドラムはそうだ。

いろんな噂が飛び交い始め、様々なことが耳に入ってきたけれど、真実を見つめるのが嫌で自己欺瞞に陥っていたんだ。

S:薄氷を履む思いだったから分かりきったことしか口に出せなかった。男女関係と同じだよ。一緒にいてももうどうにもならないと分かっていても、相手が突然変わって、状況が改善するのを祈るような気もちさ。

もう破局は避けられないと分かっていてもそう思ってしまう時ってあるだろう?辛い時期だったけどね。

 1970年、CCRのメンバーは、それぞれの思いを抱えながら、通算6枚目となるアルバムのレコーディングに取りかかった。

エンジニア証言(ラス・ゲリー=R)

R:『Pendulum』はウォーリー・ハイダー・スタジオで録音された最後のアルバムだ。CCRの「終わりの始まり」を象徴するアルバムとなった。

S:混乱状態だった。

D:空中分解寸前だった。トムが脱退を決めていたからね。トムはCCRを結成する前、自分のバンドでリード・ヴォーカルもつとめていた。またCCRの曲の共同制作者でもあった。当時、実質的なマネージャーをしていたのもトムだ。

その上、弟のジョンを自分より上手だと認め、リードヴォーカルの地位も譲っていた。CCRのサウンドにはジョンンオ声質の方があっているという判断もあった。でも、CCRが有名になると、ジョンはトムには絶対歌わせようとはしなかった。CCRは12曲も他のアーティストの曲をカバーしたのにそれも全部ジョンが歌った。

僕は、トムはリッチー・ヴァレンスに似ていると思っていた。ジョンと同じ高い音域まで歌えたけれど、ジョンの様な泥臭さはなかった。でもトムは、ハイ・テナーの上手な歌手だったから、カバーを1~2曲歌わせても全然問題なかった。トムも歌いたがっていたしね。でもジョンとトムの兄弟間に問題が生じた。

ジョンがトムに「兄さんは曲を書かなくていい黙ってギターを弾いてくれればいい」と言ったんだ。まず、僕らはこの問題を抱えていた。そしてまた別の問題も表面化していたんだ。

ジョンは、ビジネス面まで全て仕切ると言い出し、レーベルとの確執も生んでしまったという。彼らにはよいマネージャーもいなかった。

S:ジョンに「だったら、君がマネージャーを見つけて来いよ」と言うと、彼が連れてきたのは、アライン・クラインだった。ポール・マッカートニーに訴えられたあの男だよ。「ビートルズを解散させた奴」という男をジョンは僕らのマネージャーとして連れてきたんだ。

 

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アラン・クライン
セールスに関しては、敏腕だったが、悪評高い人物だったという。そんな混乱状態でレコーディングは進んだ。

メンバー間に生まれた不協和音。それを払拭するように、それぞれが音楽に向き合った。その結果、このアルバムはこれまでとは違うサウンドを生み出すことになった…

…そして、「雨を見たかい」のレコーディングも行われた。

R:僕はCCRの曲は全部好きだから「雨を見たかい?」も一度聴いただけで大好きになった。ただ、当時、アルバム制作における方向性の違いからバンドの雰囲気はかなりきまずくなっていた。そして『Pendulum』に収められた曲の多くがバンドの関係性の悪化をジョンの目線で捉えたもので、「雨を見たかい?」もその一つだ。良い曲だが、バンド内で高まる緊張感を歌ったものだ。

S:この曲の最初のリハーサルをダグの家の裏にある小屋で全員でやったことは覚えている。ジョンが入って来て、この曲をギターで弾き始めたんだ。それで僕たちも加わり、コード進行を各自マスターしていった。僕たちは楽譜を書いたりしなかった。ソニーのカセットレコーダーになんでも録音した。いつもソニーTC-110を床に置き、全ての演奏を録音していた。まるでレコードのような音になったよ。

テープを持ち帰り、曲を覚え、どうすればよくなるかを各自考えた。

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R:オープニングのアコースティック・ギターを弾いたのはトム・フォガティーだった。その上にジョンが音を重ねて強化したけれど、あのオープニングのギターはトムのものだ。

St:僕はあのオープニングが大好きだ。ドラムが加わり、ピアノがベース音を弾くというのもすごいアイデアだと思う。素晴らしいサウンドを生み出したよ。


D:僕たちはみんなCCRが終わることを知っていた。良い曲の多くは悲しい曲だ。大ヒットした曲には悲しい内容の曲が多い。失恋の歌が多い中で「雨を見たかい?」だけは、13歳の時に仲間が集まって作ったロックンロールバンドの解散の危機を歌った曲なんだ。

しかしこの曲は、CCRを代表する1曲となっていく。日本でも大ヒットした「雨を見たかい?」しかしこの曲は、日本ではいつからかベトナム戦争の反戦歌だと言われるようになった。その真偽を本人たちに聞いてみた。

D:それは聞いたことないね一作前のアルバムに入れた『Who'll Stop The Rain』は明らかにニクソン政権のベトナム政策を批難したものだ。この曲の「雨」はニクソン大統領が続けていた「空爆」のことだ。オブラートに包んだ表現を使いながらニクソン政権を批判した曲だ。

Who'll Stop The Rain



S:とても素晴らしい曲だジョンの傑作の一つだよ。ジョンの曲の素晴らしさは、曖昧な表現をとても上手に使うから、色んな意味に解釈できることだ。単刀直入のメッセージソングでないから曲として素晴らしいんだ。「おい、おい、おい!一体何してるんだ!」みたいな反戦メッセージではないところがいいんだよ。

映画と同じだよ。ストレートに誰もが分かるメッセージよりも、観客がそれぞれ色んな感想を持ち、話し合うような映画の方がいいだろう

D:その方が上品だけど、作るのは難しい。ジョンは本物のアーティストだから出来るんだ。

4年問短い活動期間だったが、CCRの曲は、今も聞き継がれる。

St:この曲を若い世代に紹介する役目を僕が担えることを非常に誇りに思った。そして若い時に聴いた記憶が甦ってきた次世代に素晴らしい曲を紹介できることが、とても嬉しく誇らしかった。

R:「素晴らしい」の一言だ。これからも人気が続くことを願っている。歌詞もいい…この曲に関われたことをとても嬉しく思っている。

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