FC2ブログ
感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
2011.6.23記述
yorimoより

yorimo002.jpg


原文はこちら

梅山は気持ちが真っ直ぐで情熱的(松山さん)

――革命を志す梅山と柴山、それぞれどんな人物像を思い描いて、演技に臨みましたか。

松山 梅山は、気持ちが真っすぐで情熱的なキャラクターだと思いました。安保闘争や学生運動って、1960年ごろに始まりましたが、この映画の舞台となった71年ごろには、そうした運動はもう終わりに近付いて、民衆からの支持も失われていました。そんな時代に、遅れてやってきたのが梅山です。梅山は、活動家に対する憧れや、社会に向かって自分をアピールしたいという気持ちが強くて、そうした気持ちが過激な活動に走らせた。社会に対して行動する理由が、それまで学生運動にかかわってきた人たちとは違い、梅山独特の「筋」があると思いました。

中村 柴山は、結構まともな人間というか、基本的には純粋でいい子なんです。梅山と一緒に行動を起こすことに対して「ちょっと怖い」と思ったり、梅山にあこがれていて、いつも梅山の近くにいるのに、性格や考え方は梅山と真逆だったりする。今の若者が見ても「それはそうだよな」と思える感情を持っているので、そんな彼のキャラクターをうまく引き出せたらいいなと思いました。


――70年代の若者を演じるに当たって苦労したことや、70年代の若者に見えるように工夫したことはありますか?

松山 衣装や髪形は、当時の資料を見ながら、スタッフの方々と組み立てていきました。言葉遣いにも時代性が表れるので、当時の学生たちがどんな話し方をしていたのか、どんな流行語があったのか、当時を知る人から話を聞いたり、映像を見たりして研究しました。

中村 柴山のように、まだ10代なのに社会に対して主張したり、行動に移したりした人たちはきっと、いつも張り詰めた気持ちでいたのではないかと考えました。柴山も、自分のアパートがアジトになっていて、女性の洗濯物を外に干すのに過敏な反応をするシーンがありますが、そのように、いつも緊張している雰囲気が出るように心掛けました。


――1960~70年代は、どんな時代だったと思いますか?

松山 みんながすごく活動的だった。いろんな組織に属しながら、向いている方向は大体一緒で、大きくつながっている感じ。個人主義じゃないところがいいなと思います。でも、みんなが同じ方向を目指して出発したのはよかったけれど、一部の人たちが過激な方向に走り出してしまって、自分たちの仲間まで殺してしまう事件を起こしたりもした。おそらく、自分たちの発した言葉が重みを持ちすぎてしまって、その重みに耐えられなくなってしまったのではないでしょうか。60~70年代は、良くも悪くも、言葉に力があった時代だったのではないかと思います。


――この映画で描かれている大学生の姿は、今の大学生と比べると、まるで別の人種のようにさえ思えます。当時の若者と比べて、今の若者が進化したと思うところはありますか?

松山 例えば、当時の反戦運動などは、世界中の若者がつながり合った、ある種の流行だったわけですが、今は、インターネットを通じて、世界中の人たちがより簡単につながりを持てるようになった。ネット上のコミュニティの中で、様々な情報交換をすることによって、世の中のことを知り、自分自身の考えを自由に変えていくことができる。それが進化なのかどうかは分からないけれど、昔と変わったところだと思います。

中村 よく「昔の若者は熱かった」とか「今の若者は冷めている」などと言われますが、僕は「そうでもないよな」と思うんです。昔の若者も今の若者も、目標は違っても、それに向かって進んでいこうという気持ちがあることに違いはありません。ただ、柴山などは、いったん決めたら、無茶をしてでも真っすぐ目標に突き進もうとしました。それに対して今の若い世代は、いろんな情報を取り入れながら、いろんなやり方で目標にアプローチしようと試みます。そこが、昔と今とで変わったところではないでしょうか。

yorimo001.jpg


自分と同世代の若者が社会に主張していた(中村さん)

――映画の中で、特に印象的なシーンはありますか?

松山 週刊誌の表紙モデルを務めた女の子が、梅山たちが起こした事件について、沢田に「これはすごく嫌な事件」と言うシーンがあります。それは本当にその通りだなと思う。確かにみんなが情熱を持っていたけれど、何かのきっかけで、その情熱が逆の方向に作用してしまった。事件のことはもちろん、この時代のムードを一言で表している言葉だと思います。

中村 やはり、柴山たちが事件を起こした場面が印象的です。思想によって、何の罪のない人を殺してしまう。そんな時代だったんだなあと、つくづく感じさせられます。


――そのほか、この映画の見どころは?

松山 沢田も梅山も、組織の中心にいるわけではない。中心から外れていて、そこに向かおうと闘っている人物です。2人とも、社会に対して何が出来るかという問題と真正面に向き合っていて、情熱がある。ところが、2人が出会うことによって、その情熱が思わぬ方向に行ってしまう。その過程をぜひ見て欲しい。この時代を知らない人にとっては、映画を通じてこの時代を知ることだけでも、すごく価値のあることだと思います。

中村 柴山と同年代の10代の人たちに、かつて、自分たちと同じ世代の若者が社会に対して主張していた時代があったことを知って欲しい。そして、「当時の若者に負けない」という気持ちを持ってもらえたらうれしいです。

スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
URL :
コメント :
パスワード :
管理者にだけ表示を許可する
 
Template designed by アクセラと+αな生活(ホノミ)

Powered by .