感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
鑑賞記録
1回目 2011.8.20(土)
2回目 2011.8.23(火)
3回目 2011.9.9(金)
4回目 2011.9.27(火)

029_20110820185408.jpg


今回は残念ながら初日初回上映に間に合わなくて2回目上映で鑑賞、田舎のシネコンですが親子連れが沢山観に来ていましたよ。 (他にも家族連れ向けの作品も色々ある中で)
途中、コミカルなシーンでは子供たちの笑い声が何度もしていました。
映画が終わってエンドロールになってもみんな早々に退場せず劇場が明るくなるまで席を立たずに観ていました。

劇場から出て行くときも子供がお母さんに『面白かったぁ~』と言っているのを聞くとなんだか嬉しいし、原作と比べてどうのこうのとかアニメと比べてどうのこうのという大人よりもよっぽど素直に映画本来を楽しんでいる姿こそが素敵だなと思うし一番の観客ですね。

原作とキャラ設定など違うという人もいるかもしれませんが、原作の本質的な部分は決して損なわれているわけではないので是非色んなレビューばかりに惑わされずまずは自分の目でスクリーンで見て本当にどうなのか確かめていただきたいですね。

何で原作どおりにしなくちゃいけないのか?(これはほかの作品に関してもいつも思うけど)
映画だから出来る遊び心やいろんなことがあるわけだし、ダイキチが妄想したって別に良いじゃない(笑)

一部巷では香里奈さんのキャラが違和感があると言う人もいますが、私は子育て経験がないダイキチを巧くリードしてくれて子育ての先輩として心強いなと思ったし、でもそんな母親の姿をちゃんと見ているコウキの気持ちなどもすごく良かった。

ちょっとドッキリするシーンがあってもそれは…(笑)

この作品は別に見知らぬ同士が親子になるという物語ではないです。
家族であってもりんはダイキチに父親を求めてないし、りんはりん、ダイキチはダイキチ。
家族だけど親子ではないわけで…。(養育者として考えると確かに世間的には親代わりだからそうなのかもしれないけれどそんなことを議論する映画ではないし)

親子でカップルでお孫さんと一緒に独身の人…とにかく老若男女どんな世代の人が見ても楽しめて心温まる作品だと思います。

【以下、思い切りネタばれがありますので見たくない人はここまでに(なお観た都度、気になるシーンや感想を追記・加筆していますのでだんだん長文になる可能性大なのでご了承ください)あくまでも私が感じた事なので作り手の思いと違うかもしれない事もご理解の上ご参考ください】

オープニング…夕焼けの道を歩くダイキチとりん。
2人とも無口で何となくぎこちなくもありながらも途中ダイキチがりんを抱き上げて歩く姿は何かを決意した様な強い意志を感じ、そんなダイキチに寄り添うりんが寂しげでもあり、でもやはり何かを感じるシーン。

023_20110831094436.jpg


原作者の宇仁田先生もこのシーンの夕焼けの色がまさに「うさぎドロップ」の色だというようなことをおっしゃっていました。

一見寂しげな風景から始まる「うさぎドロップ」なのです。

祖父の葬式の為に祖父の家に向かうダイキチが出逢う人出逢う人に異常なほどに驚かれます。この時のみんなの驚きようと何が何だかわからないダイキチはムッとしているけれどどうやら死んだ祖父と瓜二つのようで妙にコミカルなシーン。

そこで1人の少女と出会うけれど見たこともない子供で母親に訊ねるとどうやら祖父の隠し子らしい?でも他の親戚も誰もその小さな女の子の存在を知らない様子みたい?玄関で初対面するりんとダイキチだけど、この時の2人の表情、ダイキチを見つめるりんが「あっ」と声を出して走って逃げるシーン。とても印象的なシーンです。

お葬式のシーン、最後のお別れのシーン、棺に花を入れてお別れをする親戚を見て突然”はっ”とした表情のあと靴も履かずに庭に飛び出していくりんをダイキチはじめ親戚たちの目線の先にはおじいちゃんが好きだったリンドウの花が咲いていてそれを摘んで棺のおじいちゃんに持たせようと一所懸命手を開けようとするりんだけどピクリとも動かない。


017_20110831094526.jpg



りんが「もう起きないの?」とつぶやいた時の表情とそれに答えるダイキチの「もう起きない」と言った時の表情、そして持たせてあげられなかったリンドウの花を手元にそっと置くりんが印象的でしたね。

ちなみにリンドウの花言葉は
「あなたの悲しみに寄りそう」「誠実」「正義」「悲しんでいるときのあなたが好き」「貞節」「淋しい愛情」などがあります。りんの寂しさそしておじいちゃんのりんに対する思い、それを受け止めようとするダイキチそれぞれに通じる言葉ですよね。

その後、りんの処遇をどうするかの話し合いが本当にむかつく。でもそれぞれ事情があるもんね。私ももし結婚して無くて独身だったらもしかするとダイキチみたいに引き取るかもしれない、結婚してると自分がそうしてあげたいと思っていても相手(それぞれの家族)がそれを望んでなければ無理だからね。 このときの親戚が会話しているシーン、あえて口元だけ映しているのが印象的です。

だからダイキチは思わずりんに
「俺んち来るか」自分だったらりんを引き取っても直接的に困ると言う相手はいないからどうこう言われることは無いだろうとか思ったんじゃないかな?お母さんの言葉も含めて。あとはあの場の空気感がいたたまれなくてつい男の正義感で衝動的といえば衝動的に。

しかし、目が覚めると夢ではなく現実にその小さな子が自分の目の前にいて「お腹すいた」と言ってる、この時の
「オレかっこつけちゃったんだよぉ~」と後悔するダイキチの表情は最高に面白いです(状況はシリアスなんだけどさ)

044_20110928101519.jpg


食事のシーン、お代わりを言ったりんにおかずがないと言うとお茶の中に手を入れておにぎりを作り出すりんがかわいいですね。でもちょっとびっくりしますよね~(笑)ダイキチが思い出したように
「なまえなんていうんだ?」と尋ねると「…り・ん」と答える時の愛菜ちゃんの心細くてさびしそうな表情そしてダイキチの表情、りんの握ったおにぎりを「おいしい」と食べてくれるシーンもまだお互いぎこちない感じがたまりませんね。きっとおじいちゃんにもこうしておにぎりを作って「りん、おいしいね」と言っておじいちゃんも食べていたのかもしれませんね。

スタイリッシュなダイキチの部屋が映画が進んでいくうちに段々りんモードに変化していますよね(笑)その辺もみどころですよね。(ちなみ映画でダイキチの住んでいる平屋建ての一軒屋は賃貸月10万円らしい?です、原作では父方のおじいちゃんの家をダイキチが使っていると言う設定なのです。りんはダイキチの母方のおじいちゃんですのであしからず)

その後、お買い物にデパートに行くシーンではりんがパジャマの代わりに着ていたTシャツをそのままダイキチが着ていますよね。ぎこちなく並んで歩く2人だけどりんが
「手を繋がないと危ないんだよ」と言ってダイキチの手を握るけどダイキチはまだまだ戸惑い気味。

親子連れがなぜだかダイキチを見てクスクス笑っている、ふと鏡に映る自分の姿を見て驚くダイキチ。そりゃワンピースを胸にあててポーッとしてると周囲から見るとおかしいよね~そんな自分の姿に驚きなんともいえない空気感にいたたまれなくつい「りん~」とりんを探すあの挙動不審なリアクションと声が震えた感じ絶妙ですよね。

040_20110921112147.jpg


女の子=スカートと言うイメージなのかふと見るとかごの中に入ってる洋服はズボンばかり
。「幼稚園はスカートダメだから」と言われても「ふーん…幼稚園!!!」この時の慌てふためくダイキチの表情、単に子供を家に連れてきてご飯食べさせてと言うだけではない子育ての厳しさの洗礼を受けるダイキチ(笑)保育園と幼稚園の違いもわからない、どうすれば保育園に入園できるのかもわからない何もかもわからないダイキチの横で淡々としているりんとの対比…。

014_20110914133909.jpg

保育園に関する情報を集めようとするけど何をどうすればいいのか全くわからないダイキチ。
ふと目に留めたファッション雑誌のモデルに「あなたのしている事はいい事だと思うわ。でも私はどうなるの、私はあの子のお母さんにはなれない」と妄想で言われて落ち込んでプチパニック状態。そんな時カズミからの電話。邪険な態度で緊急一時保育と言う方法をがある事、お勧めの保育園をアドバイスしてくれたカズミ。素っ気ないけどダイキチの嬉しそうな感じがいいです(笑)

そしてダイキチ再び妄想モードが…最初と違う女性モデルが登場(これが後の二谷ゆかり)
「あなたの生き方って素敵よ、なかなか出来る事じゃないわ」と言いながらダンスシーンに(笑)。妄想から現実に戻った時のあのダイキチの表情と張り切りぶりったら(笑)

そして結局、家からも会社からも遠いけれど24時間営業をしているゆりかご保育園に通い始めるダイキチとりんだけどこれまた大変。ぎゅうぎゅうの通勤ラッシュにもまれ、駅から遠い保育園までりんを抱きかかえながらもうダッシュしてなんとか到着。

急いで会社に向かおうとした時ふと振り返るとあのお葬式の時のような目で立ち去るダイキチを見つめているりんの姿。一体自分は何のためにこの子を引き取ったのだろう…この子にこんな目をさせないためじゃなかったのかと思ったのか、必ず自分は迎えにくるからと指切りをして会社にダッシュするダイキチ。


006_20110914133953.jpg


普通のサラリーマン姿のケンちゃん、違和感ないです。
と~っても普通のサラリーマンをふつーに演じています。
その普通さがなんだかたまらなくいいジャマイカスルメイカ(笑)

そうした毎日を過ごしていくが肉体的にも精神的にも持たなくなってくるダイキチ。このままでは自分もだけどりんも疲れ果ててしまうそして緊急一時保育期間も終わってしまうから本格的に入園する場所を探さなくちゃならない。 このころ毎日寂しくダイキチを待つりんが必死で迎えに来るダイキチの足音が聞こえてくると表情が安堵感と嬉しさでいっぱいになるのがかわいくてそして愛菜ちゃんの表現力のすごさを感じさせてくれますね。

再びカズミから電話だけどまたまたつれない態度、そうして浮かんでくるのはお葬式での母の言葉「今まで私がどれだけ犠牲にしたか何にもしらないくせに!」と言う言葉…そしてダイキチは決心をする。

上司に転属願いを言い出すダイキチ。そりゃ驚くわな突然そんなこと言われても納得できないわよね、特に職場で信頼されている立場のダイキチですから、でも事情を話して今のこの職場での仕事と子育てはダイキチにかかわらず女性社員でも子供を育てながら出来る仕事ではないと言う事を訴える。

047_20110928135151.jpg


自分と同じようにキャリアがありながらも出産を機に残業の無い職場に移動した先輩女性社員後藤に相談をするダイキチ。後藤さん役の池脇千鶴さんがほんわかしててでも突然ダイキチが6歳の子供を引き取って育てると言う話もちゃんと聞いてくれて共感とともに心強さを感じるダイキチ。子供のために自分のキャリアを捨てる事に対して尋ねるシーン
「子供のことで自分を犠牲にしてると思わないか」と言うと後藤さんが「でも、子供との時間も自分の時間だから…」この言葉にすごく励まされたダイキチ。

そしてりんもダイキチもそれぞれの新しい生活が始まろうとしている。
出会った時の寂しげで悲しそうな表情だったりんがダイキチと暮らし始めて笑顔で保育園に通うようになった事がダイキチは嬉しい。

一見怖そうな新しい職場のメンバーも実は家庭を持ち家では良き父親をしている事がわかりすっかり溶け込んでいるダイキチ、スーツ姿もいいけどこういう作業着姿もお似合いだなぁ~同僚の中にLというタトゥを入れている人がいる(これはわざとだろうけど気になって仕方ないっす)

そんなある朝、目が覚めると布団が濡れている…思わず飛び起き自分がしたのではと思い慌てふためくダイキチ、この時のズボンの中身を見て確認する姿がたまらなくコミカルで「これは…もしかして…大丈夫…俺じゃない」って(笑)ほっとして視線を向けると「これはアセ!」と言うりん、このあとチョット間があってダイキチが「はいはい、これは汗です、汗」と言うのがアニメ版でも好きなシーンなんですよね~。ケンちゃんの「はいはい、これは汗です汗」も良い感じでした。

それから度々りんがおねしょをするようになった。ある晩ダイキチが目が覚めるとまたおねしょの後が…ふと見ると暗がりの中で着替えをするりん、ダイキチが声をかけると「これは汗だから…」と言うシーン。このときのダイキチの言葉が好きです。
「りん、俺のこと起こしてもいいんだぞ」と声をかけるけれど「でもアセだから…」と答えるりんの気持ち「汗だろうと、なんだろうと起こしても良いって」
子供自体もなぜおねしょするのかわからないし、とにかく叱られるということはわかっているからりんも「アセ」とか言っちゃうんだろうね。でもダイキチはおねしょをしたことよりもなぜりんが突然おねしょをしたのかと言う事を真剣に考えて悩む。いつもダイキチの根底には最初に出会ったときのりんの寂しそうな表情が離れないからなんだろうと思う。

後藤さんや職場のみんなにその事を相談するダイキチ、やはり笑顔が増えたとしても心の傷を完全に癒す事は難しく、それをどうして行けばいいのか悩むダイキチだけど素敵な同僚たちがいる事は頼もしいですよね(笑)りんの中でもしダイキチに嫌われたら、ダイキチに捨てられたら、ダイキチがおじいちゃんみたいにいなくなったらと言う思いが強すぎるゆえの行動なんだろうね。

ある夜、寝る前にダイキチがりんにトイレに行ったかと尋ねると「うん」と答えたのに実際はダイキチが前回入った時のままでりんに「行ってねえじゃん、クソォ~女って本当に嘘つきだなぁ」と言うこの「クソォ~」からの何気にぶつぶつ言う言葉のタイミングが絶妙なんですよね~(笑)

そこで、ダイキチが自分は小5までおねしょしていたからりんが今おねしょをしたとしても悪いと思う事はない、おねしょすることは悪い事じゃないんだと楽しく話してくれるシーン、でも次の瞬間突然りんが「ダイキチも死ぬの?」と問いかける。突然の問いかけに戸惑うダイキチ、りんが一番恐れていること。自分の大切な人が目の前からいなくなってしまう恐怖と悲しみをようやくダイキチに吐露するシーンはジーンとします。でもこのときの愛菜ちゃんが妙に色っぽいんですよね(笑)

りんの問いかけに必死で言葉を考えるダイキチの口をもごもごさせて言葉を捜してるシーンの表情そして
「そりゃ、いつかは死ぬだろうけど、まだずっと先のことだ…りんがお姉さんとか、おばさんになるくらい…」
「おばあさんになったら死んじゃうの?」
「…ん…まぁ良いから心配すんな、大丈夫だってしばらくは死なないから心配すんな」
と言いながらりんを抱きしめるダイキチとこのときのりんの表情は子供じゃないね完全に女性って感じで…りんの表情の切なさとダイキチを完全に信頼してる様子がたまりません。

046_20110928135218.jpg


ダイキチはりんにおじいちゃんのことを尋ねます。
私はこのりんがおじいちゃんとのエピソードシーンが大好きです。回想シーンでのケンちゃん演じるおじいちゃん頑張っていますよね。(笑)

エピソード1
おじいちゃん、朝起きてから裸になって、こうやってタオルでゴシゴシするの(寒風摩擦)。
そのあと、こうやって(りんがジェスチャーする)お腹をペコペコさせて、ハァ~って(手を前に突き出し深呼吸)スゥ~ハァ~ってするんだよそれからその後のポーズはこんなポーズ。


このときのおじいちゃんの身体もケンちゃん特殊メイクしてるのかしら?気になるんですけどぉ~(笑)

エピソード2
おじいちゃん、コンビニのおにぎりの袋がうまく剥けないの。1-2-3って書いているのにいつも間違えて破ってるの。ビリビリに破けた海苔をおにぎりにくっつけて食べてる。

このときの海苔をペタペタしてる演技が素晴らしいです。完全にじいさんですケンちゃん

エピソード3
おじいちゃん、キャラメルの食べ終わった包み紙で船を作ってくれて、水に浮かべてフ~ってしたらおじいちゃんの船はスーッといっぱい進んだんだよ

エピソード4
おじいちゃん、家の中でキコキコ走しるの。それでキコキコ走っていたらプップッとおならしちゃうの、キコキコプップ、キコキコプップ…

この時、マシンの後ろで楽しそうにしてるりんちゃん、おじいちゃんと一緒の時はいつもりんは楽しそうな笑顔いっぱいでそれがかえっておじいちゃんが居なくなった悲しみを感じられて…でもダイキチとこうしておじいちゃんの話を嬉しそうに話してるりんちゃん、誰かに聞いてもらいたかったのかもしれないね。

おじちゃんは今どこにいるのと尋ねるりんにダイキチは「お墓…それとここ」と言ってりんがおじいちゃんが忘れない限りおじいちゃんはいつもりんの心の中にいるんだよって。いずれのシーンでもおじいちゃんは明確な姿では出てこないんだけど、そのそばでいつも満面の笑みを浮かべてるりんの姿があっておじいちゃんと散歩をする後姿がもうウルウルしちゃいます。そしてそんな姿を演じるケンちゃんが素晴らしい(それしか言えないっす。完璧に老人です)忘れないかなと心配するりんにダイキチが「忘れるわけ無いさ、キコキコプップ、キコキコプップ(笑)」素敵です。

031_20110914134312.jpg


リンドウの花をりんだけのおじいちゃんのお墓にしてもいいかとダイキチに言うと
「俺は?」と言うのでダイキチとりんの秘密のお墓になったリンドウの花。この時のさりげなくおそろいのパンツをはいていてと~ってもかわいいですよね♪

そして寝ようと電気を消そうとするとりんが「ダメ!」と言って怖がりダイキチのところに飛び込んでいくシーン。
ダイキチがりんに上を見てごらんといい、りんが見上げるとそこには満天のお星様たちが。
こうして少しずつダイキチの部屋がりんと生活をするための家に変わっていく様子がわかりますね。

034_20110914134126.jpg


ハリウッド映画などの子供部屋で特徴的なのが天井に雲の絵が描かれていたりする事が多いんだけどそれってこのお星様と同じような意味合いがあるのかなとふと思ったりしました。

そんなある日、保育園に迎えに行ったダイキチはりんと仲良くしてるコウキのお母さんと初対面するがなんとその女性はあの妄想ダンスをした雑誌のモデルと同じ人?このときのダイキチの表情、あたふたした感じなんだけど相手はりんと初対面して「コウキの初めてのお友達になってくれて」と大喜び。しかし次の瞬間「あれ?熱あるよ」と言われポーッとしていた大吉もいきなり現実に引き戻され「…えっ!?」このときの慌てふためくダイキチが良いですね。

015_20110914134444.jpg 


ゆかりの機転でコウキがお世話になっている病院で診察を無事受ける事ができたけれど完全に落ち込むダイキチ。この熱が出てるのがわかってりんを抱いて走るダイキチの横でコウキとゆかりが走ってるけど、突然ゆかりがコウキを小脇に抱えて走り出すシーン、これはすごいなと思いました。いかにも子供を育てているお母さんと言う感じが伝わってきましたね。おんぶとかじゃなくてとにかく早くりんを病院に連れて行かねばという感じがあのコウキを小脇に抱えて走り出すという行為に表現されていてリアルな感じがしました。

単なる風邪ということで一安心だけど、りんのちょっとした変化に気がつかないダイキチは激しく落ち込むけれどそれをゆかりが励ますシーン。途中までコウキをおぶっていたけど思い出したかのように「あんたは元気なんだから歩きなさい」とおろす感じがこれまたいいですこのときのコウキも「チェッ」と自然に親子な感じがいいなと思いましたね。

熱を出して苦しんでても結局何も出来ない、何をしたら良いのかわからない、ただ見てることしか出来ないダイキチ。翌朝ゆかりとコウキが様子を見に来てくれる。コウキも部屋に入りたいけど2人から「こっち来たら駄目」と言われ落ち込むコウキなんだけど玄関で待っている間ダイキチの革靴を履いて嬉しそうな表情をしてるんですよね、きっと父親の事を思い出しているのかもしれません。

りんが水も飲めないとおろおろするダイキチに迅速に対応するゆかり。冷凍庫から氷を出してりんの口に入れる。またまたそんな事すら気がつかない自分自身に落ち込む大吉に対してゆかりが「子供は誰が助けてくれるって知ってるんじゃないかな?りんちゃんにとってそれがあんた、ダイキチなのよ。今のりんちゃんにはダイキチがいれば大丈夫!」この言葉に涙するダイキチ…思い出すだけでもこちらまでウルウルしてきちゃいます(T^T)グスン
翌日目が覚めると台所でおにぎりを作っているりんの姿を見て安心するダイキチの表情。

おじさんから電話がかかってある人を会わせたいからおじいさんの家にこいと言われるダイキチ。おじいさんの家に向かうとそこに見慣れない女性の姿があっておじさんはりんをこの人に預けろと言われるがそんな気持ちはないとダイキチ。児童相談所の杉山と言う女性は何かあればいつでも連絡くださいと名詞を渡そうとするがそれをも拒否するダイキチに「駅まで送ってください」と穏やかな感じでお願いするので仕方なくおじさんの車で送るダイキチ。

でも車の中で杉山さんがあれこれ子供がいる大変さをダイキチに言うのでブチ切れてしまうダイキチ。いやぁ~このシーンはいいですね。微妙なダイキチの表情の目の変化を是非注目してみていただきたいですね。こういう演技させると本当に天下一品ですわ。映画を見た人の中では「このシーンいるの?」とか「がみがみ言いすぎ」とか言われる人もいるけどいやぁこのシーンは絶対必要だと思いますし、今の世相が表現されたシーンになってると思います。

高畑さんとケンちゃんの真剣な対峙シーンは素晴らしいです。そして駅で杉山の言われた言葉などを思い出して色々考えるダイキチ。おじいさんの家に戻るとおじさんがおじいさんの私物を整理している。ふと見るとたんすの裏側にPCのルーターを見つける。気になりながらおじいさんが使っていたウォーキングマシーンを担いで持って帰るダイキチ。しかしおじさん役の秋野太作さんが本当に厭味なおじさんの役をされていますよね(笑)

feelyoung10月号004


おじいさんが使っていたキコキコプップッマシン(笑)を必死でやっているダイキチ(なんだか必死感というか昼間の腹立ちでやけくそ気味なのか面白いっす)。突然りんがダイキチに髪をウサギの耳みたいに2つに結んで欲しいとお願いするけどそんな事当然した事のないダイキチ。もうチャメチャなんだけど、りんは大喜び、そして突然ダンスを始める。不思議そうに見ているダイキチ、りんに尋ねると「お遊戯会のことは内緒…」と言いながら隣の部屋でダンスの練習をしている姿を見て微笑ましく感じるダイキチ。 

夜、りんが寝たあと改めて母子手帳を見るとそこにHPのアドレスが書かれている。
気になるダイキチはそのアドレスを入力してみる。突然音が流れて『おっおっおっ・・・・』慌てふためくダイキチ。この一連のコミカルなシーン面白いですよね~。おじいちゃんの話のシーンとともに私のお気に入りのシーンです。

そのサイトは「西園寺マロン」と言う漫画家のサイトのようですが「西園寺マロン…漫画家か…本名は吉井正子…まさこぉおお!」って驚きながらまたもりんが眼を覚ましてしまうんじゃないかと思って慌てふためくダイキチ(笑)
「はぁ~?くそぉ~こんな所にいやがったのかぁ…まさこめぇ~」ってこういうぶつぶつ言ったりするの本当に天下一品ですわ。
でも確かにネットなどしてると度々いろんなシーンでぶつぶつ反応して言っていたりすることって無いですか?私はありますけどね(良い内容も悪い内容も含めて)

そしてイライラしながら正子にメールを送るダイキチ。どうだ!って感じで「送信」したらあっという間に返信が来てこれまた「早っ!」って慌てて返事を見てまたもムカつくダイキチの顔が良い「あったまきた。あったまきちゃったよオレは」といいながら正子と会うための連絡をとるダイキチ。電話番号を入れて送信したらまたも即効で電話が鳴ってもうバタバタなダイキチ。面白すぎます。ツーかめちゃリアル感ありです(苦笑)

それまで怒りで「まさこめぇ~」とか言っていたのに電話(それも正座)をとった瞬間悲しいかなサラリーマンの習性というのか営業マントークのようになっちゃって本人のムカムカよりも声色も変わってペコペコしちゃって言葉使いも丁寧に対応しちゃう。
電話切ったあとのあの悶絶した感じ激しく共感しちゃいますわ~本当に「いーっ!」っとなっちゃいますよね。叫びたくてもりんが居るから叫べないし・・・

そして正子と会う日、実家にりんを連れて行く。
葬式の時以来で、その時の事があるからなのかりんは緊張気味なのにさらにカズミまでやってきた。ダイキチはりんのことが心配だけど正子との待ち合わせ場所に向かう。

048_20110928135234.jpg


実際目の前にした正子はなんとなくりんの面影に似ているけれど、何もかもが子供っぽい感じで、なぜりんを手放したのかという話もりんのことより自分の事ばかりでダイキチには理解できない。思い切ってりんが自分と一緒に生活する事に対して母親として問題は無いのかと尋ねても問題ないと。
「あなたは一体りんのことをどう思っているんですか?大切なのか、そうじゃないのか…」
「わかんない…」
とにかくムカつくダイキチに正子はさらに
「お願いがあります。あなたと同じ苗字を使わせてやってください。保護者と苗字が違ったらきっと嫌な思いをすると思うので…おねがいします」

あまりの正子の身勝手さにただただ
呆れるダイキチ。帰りの車の中でもイライラしているけれど実家で待つりんにこんな姿を見せられないと気持ちを切り替えようとがんばる姿がいいですよね。

この正子に関して原作者の宇仁田先生とケンちゃんがLEEの対談でこんな事をおっしゃっておりました。
 
松:正子さんはすごいですよねぇ。あんまり見たことのないタイプ。きっぱりしてる。貫いてますもんね。
宇:私にとっても共感しづらい人。正子を描く時は、彼女が何を考えているか全力で考えるところから始めるんですけど、どっと疲れます(笑)。
松:すごく頭にくるようなことを言うんだけど、外に出しているものと中に抱えているもののギャップを感じますね。りんの写真を見た後、マンガを描きながらポロッと涙が原稿に落ちる。それって、原稿が濡れてボツになってしまうことでしょう?それでも涙が出ちゃうというのは、その瞬間は仕事を優先したと言いながら、その瞬間は仕事を超えてる。普通の愛情じゃないけど、やっぱり愛はあるんだ、とちょっと感動しました。
宇:SABU監督が素敵な演出をしてくれてうれしいです。世間からは非難されても、正子の彼と私だけは、正子を愛してないとダメだ、と思いながら描いていたので…。


実家にいるりんが寂しがっているんじゃないかと思って必死で笑顔を作るダイキチ、でも家に帰るとなんだかっ楽しげな声が?あれと思って家に入るとりんとお母さんとカズミが楽しげにダンスの練習をしている姿を見てほっとするダイキチ。りんの髪型の変化と服も違うことに気がつくダイキチ母と妹とりんが打ち解けている姿を見てほっとする。

041_20110920144953.jpg


父親と久しぶりに話をするダイキチ。
りんのために職場移動した事、母さんが心配していたって、母さんのあの言葉を気にしてるのかと父に言われ「鋭いな。自分もダイキチみたいな勇気があれば母さんにつらい思いをさせる事はなかったのに」と母親が昔は仕事熱心で妊娠出産を乗り越えて仕事をする事の大変さ、しかしカズミを妊娠した時体調を崩してその後職場復帰したけれどその時にはすでに母親の居場所がなくなっていた事。生まれたカズミは小さくて手のかかる子供だったので子育てが大変だった事。いつも子供のために母さんばかりに負担があったことをダイキチに話す父。そんな女性陣を眺める男性2人。楽しそうにしてる3人を眺める2人。

そしてダイキチがりんを養子にする事を話す。
驚くが一番はりんの気持ち。(でも戸籍上多分叔母を養子にする事は無理のはず)
翌日帰るときもじもじするりんに聞くと「また遊びに来てもいい?」と尋ねるのでみんなが楽しみにしていると言う言葉でりんも安心する。

ある日、保育園に行く途中、ダイキチがりんに「河内りんにならないか?」と聞いてみたがりんは「このままがいい、加賀りんがいい。ダイキチはダイキチのままがいい」と言われる。 原作の最後まで知っているとこの言葉ってすごくドキリとする言葉なんですよね~。 原作の事を見据えての伏線だったのかなって(苦笑)

保育園では家族の絵を描く事になったがりんもコウキも父親が居ない。
そして2人は保育園から抜け出してしまう。

連絡が入り大人たちはみんなりんが行きそうな場所をそれぞれ全力で探す。ゆかりもコウキの行きそうな場所を探すが見つからない。まぁこのシーン、忙しい仕事の最中に職場のみんなが仕事ほっぽって子供探しに行くのはどうか?とか思う部分はあるけれど、それは映画なので…(笑)あとダイキチの父親もなんで?という人も居るけれど、ひょっとするとりんがダイキチの実家に向かっているのかもしれないと言う考えも無くはないのでそりゃ探すのは普通でしょう?あっ、田舎がない人とかってそういう発想がわいてこないのかもしれない?叔父や叔母の家とかチョット遠いところだったら可能性とかあるもんね。(それにりんは1度行ってる場所ですからね可能性は大です)

そんな大人たちの必死の捜索にかかわらずコウキとりんは2人である場所目指して歩いているけど少し心細くもある。そんな時ある男性に声をかけられる。なんだか怪しげな感じなのではあるが果たして…。

ひとまず職場の人たちによってダイキチは自宅で待機することに。ゆかりとダイキチの家で子供たちの消息を待つ事に。


「どうしよう、コウキが死んじゃったら…」
「大丈夫、絶対大丈夫…」

子供たちは墓地にたどり着く。実はここはコウキの父親が眠るお墓がある場所。
「オレの父ちゃん死んじゃったんだ」
「お仕事で遠くに行ってるんじゃないの?」
「母ちゃんはそういってるけど、オレ本当は知ってるんだ、本当は父ちゃん死んじゃったんだ。母ちゃん笑ってるけど本当は泣いてるんだ、わかるんだ!死んだらお墓に入るんだぞ」
「りんのお父ちゃんはダイキチだろ?」
「違う、お父さんはおじいちゃん」

043_20110928101109.jpg


子供たちが大好きな人とお別れするシーン。
我慢していた感情があふれ出てコウキは「とうちゃん、とうちゃんにあいたいよ~!」と吐露し涙する、それをみていたりんもおじいちゃんとの日々を思い出し「おじいちゃ~ん」と涙する。映画の中ではコウキは何かあると「男は○○しなくていいって父ちゃんが言ってた」と言っていましたね。ゆかりの事を思って自分の中でいつもコウキなりに母親を守らないとと我慢をしていて、りんもそれまで抑えていたおじいちゃんへの思いを抑える事ができずに泣いている姿が健気でした。

心配している大人たちのところにりんとコウキがダイキチの家に戻ってきました。

042_20110928100419.jpg


普通なら保育園を勝手に飛び出してどこに行っていたのかわからない、みんなに迷惑をかけたと言う事で怒られると思っているコウキに対して「父ちゃんのお墓に行ってきたさよならしてきた」と言うコウキにゆかりは思いっきり抱きしめて「ごめんね、コウキ。お兄ちゃんだね、えらいね、カッコイイね」っと言ったゆかり。そしてダイキチはりんに真剣に「りん…心配したんだぞ、みんなで探したんだぞ!」と言い電話で無事を連絡して「り~ん」と言って抱きしめる。愛してくれる存在が居る事の安心感と信頼感を子供たちなりに感じるものがあったんじゃないかと思います。グッとくるシーンです(T^T)ジーン。

私も保育園の時、母親に言っちゃダメと言われていても好奇心で電車の無賃乗車でチョット都会の街まで何回となく同じ保育園の子(女の子だけどね)と行っていた事がありました。 (その子のお母さんがちょっと都会のデパートのレストランに勤めていたので…勝手にしょっちゅう行っていました、そして毎回怒られておりました)
まぁそんな事は置いといて…

疲れて眠ってしまった子供たち。
コウキを起こそうとするゆかりにダイキチが「起こさないでやってください」と言う。
大人の時間?
コウキの行動に申し訳なく感じるゆかりだが子供たちの小さな冒険に振り回された大人たちだけど「大きくなっちゃって」「そうなんでしょうね」ダイキチは生まれてからのりんを知らない。それに対して謝るゆかり(でも仕方ないもんね)
「子供は成長するのね、身体も気持ちも。どんどん大きくなっちゃって…こっちはついていけないよ」
「うん…」

ゆかりはコウキの父親がなくなってからの自分の事を振り返ってコウキから見て自分がどうだったのか?いい母親じゃなかったんじゃないか?だからコウキが自分に嫌気を感じて出て行ったんじゃないかとと落ち込む。しかしダイキチが「オレ…めちゃくちゃ怖かった…りんが居なくなったって聞いてから膝とかガクガクしちゃって、親になると強くなるもんだと思っていたけど、違うんですね。臆病になるんですね、仕事の仲間とかオヤジやおふくろに一緒に探してもらって一人じゃ無理だって改めて思った。いくら気合を入れたって、ひとりじゃそんなに強くはなれないし、こんなちっこいのがいたら、ビビッて当然だからイライラも当然。な~んてえらそうに」いい言葉ですよね。

032_20110920145210.jpg


共感するゆかりだけどますます不安に感じるって(笑)
でもダイキチがコウキはすげえいいやつだしと言いながらなんだかとても大人なムードに突入?まさにキスする瞬間突然コウキが寝ぼけて失敗(笑)微笑ましいと言うか。

そして「お遊戯会」当日。
子供たちの生き生きとした劇とダンス。ドキドキしながら舞台を見つめるダイキチ。
少し離れた場所でカズミも見ているけれど実家でりんに指導していたダンスの振りをりんがちゃんとしてるのを見て「グー」というポーズをとるカズミ。ダイキチはそんなりんを見て「あれ?」と思うとカズミが仕掛けたとわかってチョットむっとするとことかいいですよね~(笑)最後終わった後満面の笑みで「ダイキチ」と言いながら手を振るりんの姿これ以上に幸せな時間はないと言う感じの表情のダイキチ。そしてお遊戯会の帰り、りんがある男性に近づいて親しげに話しかける。そうお墓に行く途中に知り合った人は実はカズミの彼氏だったんですよね。まぁ若干無理な設定のようではあったけれど、そんな細かい事をどうこう言っても面白くないしね~。

012_20110920145245.jpg 


そしてまたいつもの日常、会社ではダイキチの仲間たちは相変わらず自分の子供たちの自慢大会。どちらがかわいいかと尋ねられたダイキチはしばらく考えておもむろに自分の携帯の待ち受け画面を見せる。そこには満面の笑みのりんの姿が。実の親子じゃないけれど子供を思う気持ちは何の代わりもなくもうダイキチも立派な親バカなのでありました。

この最後のダイキチの表情と携帯を締めるエンディングが絶妙な感じで爽快感とそのあとのパフィーの「SWEET DROPS」がじんわり心を暖かくしてくれるんですよね。

スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
URL :
コメント :
パスワード :
管理者にだけ表示を許可する
 
Template designed by アクセラと+αな生活(ホノミ)

Powered by .