感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
第15回『嵐の中の一門』
2012年4月15日放送

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宝塔再建を命じられた高野山を訪れた清盛(松山ケンイチ)は、陸奥国への長旅から戻った僧・西行(藤木直人)、かつての義清と再会する。

そのころ、藤原摂関家の兄弟の争いは激しさを増していた。
1150(久安6)年に近衛天皇が元服すると、すぐ左大臣・藤原頼長(山本耕史)の養女多子(まさるこ)(中田美優)が入内。これに警戒の念を募らせた摂政・忠通(堀部圭亮)は得子(松雪泰子)の養女・呈子(しめこ)(伊藤麻美子)を自分の養女にし、入内に向けて動き始める。忠道は入内を華々しいものにするため、見目麗しい女性を都じゅうから集め、呈子の雑仕女(ぞうしめ)を選べと命じる。

そして病人の母を抱えてる貧しい家の娘・常盤(武井咲)に白羽の矢が立つ。



突然の家盛の死。忠盛の屋敷に戻った家盛の亡骸に涙する一門たち。宗子は家盛が死んでいることを認めたくない。
そんな中、慌ててやってきた清盛と時子だが、家盛に近づこうとしたとき、無常にも宗子に

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「触るでない!家盛に…触るでない。」

と拒否されてしまい戸惑う清盛。と、次の瞬間、忠正が清盛を投げ飛ばし、お前が禍をもたらしたんだ。お前が神輿に矢を射たから家盛は死んだんだ!と言われる始末。挙句に、お前が死ねばよかったのじゃ!なんていわれちゃって、ご無体な忠正様、可哀想な清盛。

ある意味、宗子以上に家盛の死を悲しんでいる清盛、平氏一門のためを考えている清盛なの、にいつもことごとく、その思いも、自分と言う存在自体も否定され続け、孤独との戦いに一人頑張っているのに、なかなかその思いは伝わりません。

維綱はその場で出家をしてしまうし、宗子はただただ涙するしかなく。

清盛邸。盛国が時子に家盛の妻・秀子は親元に戻ると話をしながら部屋に向かうがそこに清盛の姿は無く、ふと目を外を見ると屋根の上に清盛がぼんやり雨に打たれながら座っている。時子も盛国も驚くが、そんな周囲の投げかけなんか聞こえてないかのようにじーっとそこに座っている清盛。

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血が繋がってなくとも本当の兄弟と思ってきた家盛が突然、自分に決別するかのように嫡男宣言し、そしてあっという間に帰らぬ人となってしまった悲しみは、誰にも理解してもらえない。目の前の亡骸にさえ近づくことを許されなかったどうしようもない気持ち。屋根の上で思うことはあの幼き日、岬丸を一緒に探した時のことや明子と結婚を決意したときのこと、清太が生まれたときのこと。いつも笑顔で自分に接してくれた家盛のことをこうする方法でしか弔ってやれない清盛の寂しさがたまりませんでした。 そんなところにやってきたのは末の弟・頼盛。

「どうも兄上は、やる事がいちいち仰々しい。」

まぁ、ごもっともなのですが、頼盛はあくまでもなぜ清盛がそうするのかと言うことはわからないわけだから仕方ないのかもしれないけど…。

部屋に入った清盛だけどやはり心ここにあらず状態。
頼盛は家盛が死ぬ直前の様子を話し出す

「落馬の寸前、家盛の兄上は、確かにつぶやかれましてござります。『兄上』と。」

おもむろに頼盛の方を向く清盛。

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「思い違いをなさりませぬよう。正直に申しまして、私は兄上…あなたが苦手です。騒々しく何をかしでかしては、そうしてくよくよと悩まれる。代わりに死ねば良かった…とまでは思いませぬが、家盛の兄上は私にとってただ一人、父と母を同じくする心安い兄でした。家盛の兄上の最期の言葉を…最期に伝えたかった相手にお知らせするは…私のつとめにござりましょう。」

あまり好きくないと言いながらも、あくまでも家盛が何か清盛に対して伝えたかったのだろうと思い、最期の言葉を伝えた頼盛。でも人間だもの、くよくよ悩んでもいいじゃないか!失敗を繰り返し少しずつでも成長していっているのが清盛と言う人間だから。まぁ直接目の前にいる人たちにとっては難儀な人なのかもしれないけど。頼盛とはこれから保元の乱のときにも色々ありますからね。

一方、忠盛といえば清盛と鳥羽院の元に参じております。
早々に仕事再開と言う感じのようです。仕事でもしてないと悲しみを忘れることが出来ないと言うことでしょうか。

鳥羽院もそんな忠盛と清盛にお悔やみともう少しゆっくりして出仕していいんだ言葉をかけてくださるんだけど、忠盛は自分家の身内の出来事だし、そんなことよりもつとめに戻って忠義を尽くすことの方が亡くなった家盛も大切だろうと。それを無表情で聞いている清盛。

そんな心がけに対して、鳥羽院は高野山の一部が落雷で火災にあったのでその再建工事をしたいというと、忠盛が全面的に請け負うと。家成が財を投げ打つほどの大仕事になると心配するが、その仕事を清盛を責任者にしてほしいとお願いする。

7月から高野山の大塔造営が始まりました。
清盛と盛国は高野山に向かうんだけど、塔建立の予定地を見て盛国は心配しておりますね。清盛も完成するまでには数年がかりになるだろうなと会話をしていると草むらから人影が…。向こうから坊主が歩いてきた。一瞬立ち止まる坊さんなんだけど次の瞬間その坊さんが清盛たちに向かって小走りでやってきたぞなもし!

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危ない清盛!と思ってか宋剣を抜く清盛なんだけど、それに慌てる坊さん(汗)と同時に一瞬「清盛」と坊さんの声が聞こえたように感じる清盛。なんで坊さんが俺の名前知ってんだ?とプチパニック?坊さんが笠をはずすと実はその坊さん、なんと出家した佐藤義清ではありませんかぁ~♪この時の清盛の安堵したと同時にうれしそうな表情。

「坊主のくせに、武士の如き殺気を漂わせおって。」

義清今は西行と名乗っておると申しております。最近ここに住み始めたとのこと。最近まで旅に出ていて陸奥の国に行ってきたといいながらそこで作った歌を詠み始めました。

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「とりわきて 心も凍みて冴えぞわたる 衣川見に 来たる今日しも」

盛国のうなずきに対して相変わらずの清盛。意味不明って感じです(笑)

「平泉で詠んだ歌です。雪は降るは、嵐は激しいは、空はえらく荒れておりましたが、早う、衣川が見とうて参りました。いや、もう、心も凍る寒さにござりました。」

呆れる清盛、でも本当に久しぶりに心許せる友との再会に表情も声も明るくてうれしいですよね。

「何をやっておるのじゃ?お前は!はるばる、さようなところまで行き、震えながら歌なんぞ詠んでおるとは!(笑)そのどこかふわふわとした風情、変わらぬのう。」

と清盛がしゃべっているとき後ろサイドから女性の姿が…と思ったらわらわらと数名の女性たちがたくさんの食べ物を持ってやってきましたぞなもし。坊主になっても女性ファンたちの多いことったら(笑)さすが西行ですね。
 

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一目散で西行の下に駆け寄る村の女たちなんだけど清盛は女たちから邪険にされてずっこけまくっている様がコミカルで面白いですよね(^_-)-☆

「まこと、変わらぬ。」ほっとした表情の清盛。一方清盛邸では時子が相変わらず源氏物語を広げ、ぼんやりと庭を見ていると時忠がやってきました。

「やはりあの時、出て行けばよかったと思うておるのでしょう?家盛様が死んだのは清盛様のせいだって、専らの噂ですよ。あれのどこが光る君にござりますか?」

時々人を試すようなことを平気で発言しちゃう時忠はんどすなぁ~。わざと憎まれ口のようなことを言ってその人の心の中に溜め込んでいる思いを口に出して言わせたりなんかして、こういうことを仕向ける時忠だからあの「平氏であらずんば…」など一体どういう意味で言ったのか今後の展開も気になりますよね~♪

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「確かに思い描いていたお方とは違います。思うておったよりもずっと…寂しいお方。誰よりも人恋しく生きてこられたお方。私は、断じて、おそばを離れはしませぬ。」

もう、時子様、大好きです。もうこのシーン、ウルウルしちゃいました。(@0@)ウルウル。
忠盛は蔵の中のものを清盛に与えよと家貞に命令しております。この大塔建立に今までの積年の志を遂げる機会だと考えている忠盛なのです。複雑な表情の家貞の元に忠正がやってきました。

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「全く、どういうつもりなのだ?義姉上のお気持ちも考えず、この期に及んで清盛を名代とするとは。」
「大事無いのでござりましょうか?あれほどのお強さを、持ち続けてきた殿ゆえにこそ、張り詰めてきたものが、ぷつりと切れてしまったら…。」「フッ(笑)。兄上に限ってさような事はござらぬ。」

そんな風に忠正は言うけれど表情は複雑な感じに見えますよね。

1150年、雪が降って寒ぶそうです、近衛天皇が元服しましたがそれに伴い藤原摂関家同士の抗争が徐々に露になってきた模様(ーー;)。

まず、左大臣頼長の養女・多子(まさるこ)が入内。そして摂政・兄の忠通の方も頼長のことを警戒し、自分の養女・呈子(しめこ)の入内に向けて、準備開始!そんなところに父・忠実、そして左大臣・頼長がお祝いの品を持参してやってきましたがかなりの緊迫状況。まだこの時は、忠実は頼長サイドに付いているようですね。

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「何度も申したはずじゃ。頼長に摂政の座を譲れ。」

この家族のいざこざが後の「保元の乱」の引き金と繋がっていくわけなんですよね。お祝いの品も

「結構!父上、かような事でいちいち宇治から出てこられるは、大儀にござりましょう。お話はこれまで。」

厭味の応酬ですか?宇治から出てくるなって(笑)ちょうど昨日(日曜日)朝からお弁当を作って宇治川に花見に行ってきました。平等院・源氏物語ミュージアムなども行ってきて平安時代のあれこれ堪能してきました(笑)

さて、ご無沙汰しておりました、雅仁親王と崇徳上皇がなんと同居生活を送っていらっしゃいました。相変わらずの雅仁親王は今様を製作中(笑)それを聞いている崇徳上皇。同居と言いながらもなかなか逢う事なんて無いようですね。それに雅仁さんは政には興味がないようで崇徳さんはそれが不思議なようですとはいえ、雅仁さんからすると滑稽な事なのでしょうね。(笑)帝なんぞなったら今みたいに好きなときに好きな今様を詠ってなんていてられないのは嫌なんだな。

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「いっそ…そなたほど潔ければのう」

この兄弟も藤原一家と同じく保元の乱で袂を分かつ事になっちゃうんですよね。まぁそれはまた先のお話ということで…

清盛邸には清盛が高野山の金堂に納める曼荼羅を描く絵師「常明」を信西が連れてきてくれたようです。どうやらこの絵師は雅仁親王のお気に入りらしくその関係で彼のことを見知っていたとか。

「あの風狂なお方が?」
「これこれ。これ。」

この日、家盛の一周忌で忠盛の家にて供養のため正倉院に愛用の品々を収めに行く準備をするそうな。しかしそこでは宗子がおもむろに忠盛に舞子の鹿角を「一緒に納めてほしい」と言い出す。

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「この志のために家盛は死んだのですから」
「それで、そなたの気が済むならば、好きに致すがよい。」

この時の宗子の表情が徐々に変化していく様は圧倒されますね。
思い切り鹿角を壊す宗子。その様子を呆然と見てるしかない清盛と時子。忠盛の懐を泣きながら叩く宗子の様子をやってきた忠正も何事かわからずただ見てるしかなくて、子を亡くした夫婦のやり場のない苦しみが痛いほど伝わってきましたね。

夜、自宅で焚き火をしてる清盛の元に西行が訪問。
西行は高野山・宝塔再建の勧進のため下山してきたので清盛の元を訪問したと。

「すまぬが西行、俺には宝塔再建のつとめはかなわぬ。今、一門はひどい嵐の只中におる。そして、その嵐のもとは…俺なのじゃ。俺というよそ者が、平氏の子となった時から、この嵐が巻き起こり始めおった。家盛の亡骸に触れる事も許されず、『家盛の代わりに死ねばよかった』とまで言われ…。そんな俺がこのつとめを果たしたとて、どうして家盛が浮かばれる?」

そんな事ないよ!そんな事ない。みんな何かあると清盛に責任転嫁してるだけでその方がきっと気持ちが楽なんだよ。それは清盛自身がいう「面白き世」を感じるためでもあるんだろうけど、つらすぎるよね。せっかく一所懸命描いた完成図を燃やそうと火に入れちゃったり…でもさすが西行ですね、そんな清盛の折れそうな心を奮い立たせようと


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「平泉にて、あの寒さの中、あの吹雪の衣川を、私は飽く事なく、眺めておりました。凍りそうな身と心を抱えて、それでも、目を離せなんだ。それはそこに、何か、美しきものが潜んでいたからにござりましょう。今は、嵐の中に身を置き、このつとめを、一心に果たされよ。さすれば、きっと見られましょう。風雪を絶え忍んだ者だけが見られる、美しきものを。嵐の中の一門のため、よそ者のお手前にしか出来ぬ事が、きっと、ござります。」

燃えかけた五重塔の完成図を見ながら西行の言った美しきもの、よそ者である自分にしかできない事が何なのか自分の中でいろんなことを考えたのでしょうか。目が力強くなっていましたね。そして西行の言葉を心の刻み日々自分ができる事を清盛は精一杯頑張っているようですね。常明の曼荼羅製作のお手伝いに墨を一所懸命磨る姿。

そんな嵐の中の平氏、一方の源氏の方もまさに嵐の前の静けさという感じですが、義朝邸。為義に左大臣の警固を仰せつかってると言われ義朝はそれをよしとは思っていない。

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「父上はあの日の事を、お忘れか?摂関家に唆され、平氏の棟梁を闇討ちしようとした日の事を。摂関家に従う父上のお気持ちが分かりませぬ!」

為義の必死さはきっと義朝には痛いほど分かっていると思います。でもわかっているからこそ、それをうまく利用され続けている為義に対して苛立ちも感じているんじゃないかと思います。その間に入って何とか父子がいい関係にと尽力しようと頑張る由良御前がおいたわしいです。(ーー;)

くさくさした義朝は町をブラブラ~すると常盤の父が常盤となにやらもめている様子?どうやらあのファーストコンタクトの後も義朝は度々、常盤の元にやってきているような感じ?常盤の父と話をしてる相手は摂政関係の方らしく、話を聞いてみると、呈子様の入内のため見目麗しい女子を雑子女としてスカウト中だとか。でも常盤は母親の体のことが心配だったりでスカウトを断ろうと必死で義朝から断ってもらおうとお願いするんだけど、義朝が常盤に

「常盤。そなたが呈子様にお仕えすれば、父御(ててご)の暮らしぶりはようなる。母御(ははご)の病も、きっと早う治せよう。親の役に立てるなら、それは何よりうれしい事であろう。」

これに良く似たことを由良にも言っておりましたね(笑)
あの最悪なプロポーズの時、好きな男の役に立てるのならこんな嬉しいことはないであろうって。この時点で常盤と義朝の関係がどこまでだったのかは分からないけれど…。

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そんなこんなで常盤は義朝の言ったとおり雑子女になるための準備をしますが、汚らしい姿から徐々に雑子女となるべく変身していく様子が興味深かったですね。髪を解し、顔を綺麗にして袿を着て、おしろいで眉をつぶし、置き眉、そして紅を塗ってと、こういう姿をドラマ内で見せてくれるとは思わなかったので驚きと、でもそんな容姿の武井咲ちゃん、十分お綺麗じゃありません?貴重な姿を見ることが出来ましたね~。そして無事豪華な呈子の入内の儀式が執り行われましたとさ。

忠盛は得子に呼ばれ、高野山の再建に関して喜んでいるという言葉をかけてもらいました。そこで得子から見事な大塔が落城した暁には、忠盛を公卿にするよう鳥羽院に口添えしようとの言葉を受ける。

帰り、忠盛はきっと心の中ではガッツポーズしていた事でしょう。
家貞にもあと少しじゃと嬉しそうな表情。そこに頼長がやってきましたぞなもし。

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まずはいつものように軽く厭味のジャブをかます頼長様。
まぁそんな事でダメージを食らう忠盛ではありません。そして、いよいよ本格的に頼長の攻撃開始、最初はじわじわとそしてとどめの一撃に忠盛大丈夫なのだろうか?

「もう、一年(ひととせ)過ぎたか。家盛が落命してから。私も残念でならぬ。まこと優れた男子だったゆえ、とりわけ目をかけておったのだが。身の程をわきまえぬ者は、苦しみぬいて死ぬという事よ。」

まずは軽いジャブ。まぁ忠盛クラスにはたいしたダメージは無いかのように思うけれど最後の言葉に「どういうこと?」と若干どきりと言う感じ?

「知らず知らず、生まれ怪しき兄への鬱屈がたまっておったのであろう。家盛こそが跡継ぎの器と少しばかりおだててやると、何もかも差し出しおった。」

これはかなり「何もかも差し出し…」ジャブ攻撃が効いたようで忠盛の表情から余裕がなくなってきました。

「つまるところ、平氏の足並みをみだしたにすぎぬと気が付いたようであったが、今更、後へは引けぬ。死 ぬまで私にくみするしかない。そう、思い悩んでおったのであろうのう。」

頼長の表情が段々不気味さが増してきております。今回はマウスピースではなくてより不気味さを出すためなのか昼間のシーンだからなのか鉄漿塗っていますね。それもわざとか斑な感じにしてるのかしら?そして忠盛も必死で頼長の言葉の意味を考えておりますね。

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「返す返すも惜しまれる。家盛と私は全てにおいて、しかと結ばれた仲であったゆえ。」

ひょぇ~この時の横顔の目…怖すぎます。ホラーです(>_<)
忠盛の顔がピクピクして、怒りの感情が今にも爆発しそうな感じですがそんな様子をヘラヘラと見ている頼長はこれまたわざと随身の公春の手をとり忠盛に止めをさす

「何じゃ?公春。もう、死んだ者の話しぞ。私が父なら、褒めてやるがのう。『家盛、あっぱれであった。さすが武士の子。見事なる犬死にじゃ。』」

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この怒り誰にぶつければよいものか。自分の心の軸がぶれた為に家盛を追い込んでしまった。頼長に怒りを感じるのは勿論なんだろうけど同時に自分自身にも怒りを感じた忠盛だと思うんです。平氏の一門のため、家盛もきっとそう思ってきただろうし、それを信じたんだろうけど、結局その夢は打ち砕かれて絶望の中で死んで行った。そしてそれが本当に忠盛自身が信じてきた平氏安泰の行く末だったのだろうかという事も自分の中で信じられなくなってきてしまったようです。

有頂天から奈落のそこに落とされたような気持ちになった事でしょう。それをそばでじっと聞いていた家貞も苦しかった事でしょう。

この時の中井さんの怒りの表情のすさまじい事。そしてそんな忠盛を怒らせた山本さんの気迫ある演技の対決もう鳥肌ものでしたね。

さて、清盛の館では常明の描いた曼荼羅があと少しで完成のようです。ここで常明が突然、清盛に筆を入れてみないかと言い出しました。戸惑う清盛に常明は優しく弟君の何よりの供養になるでしょうと。この常明さんを演じてる人いい味わいの演技をしてくれていますね。そして自分の身に着けている宋銭のアクセサリー、小太刀、弓の為に指につけている指輪を外して盛国に渡すところなど細かい演出だなぁ~と感心したりなんかして…(笑)しげしげと中央の仏を眺める清盛。その表情は家盛に話しかけているようにも見えます。筆を執って色をつけようとしたその時、忠盛が入ってきたのはいいけど曼荼羅製作を今すぐやめろと言い出す。何がなんだか分からない清盛。

「もうよい。もう、財を投げ打って、このようなものを寄進せずともよい!わしじゃ。わしが家盛を殺したのじゃ。清盛。お前がいたからこそ、この世を変えるため、わが志を遂げるまではと、鬼にも蛇にもなれた!一門の者たち、宗子にも家盛にも無理を強いてきた。それでよいと思うてきた!いつか志を遂げれば、全てが報われる。家盛の忍耐も報われると。だが、違うた。家盛は断じて報われぬ。武士は、己の分をわきまえて生きておれば…。それでよいのだ。今すぐ、やめ~い!」

じっと静かに忠盛の言葉を聞いていた清盛。

「お話はそれだけにござりますか?ならばお帰りになって下さりませ。私は忙しゅうござりまする。」

そういうと再び筆を持って色付け作業を続けようとする清盛なのに忠盛がそれを幾度も邪魔をする。邪魔されても何度でも作業を続けようとする清盛を忠盛が投げ飛ばし障子の角で額に怪我をするが血が滴り落ちていても関係なく這い蹲りながら

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「父上が、どう、お考えになろうと…私は家盛の…兄にござります!」

この時の清盛がこんなにも必死で筆を取ろうとしているのは単純に絵を完成させるためではなく、その絵に家盛の姿を重ねて見ているんじゃないかと。もうこの世にはいない大切だった弟家盛との対話をしているように私は見えるんですよね。(飛躍してるといわれればそれまでだけど)これしかこうするしか清盛にとっても救われない気持ちがあるわけで、でもそれを乗り越えようと、西行のあの言葉をかみ締めながらそして今、忠盛の言葉もかみ締めながら筆を入れる清盛。

中井さんとケンちゃんの静と動のぶつかり合う演技の対比の見事な事。そしてその2人に色を挿すように家貞や盛国や常明の姿がいっそうの相乗効果をかもしています。皆感じてる悲しみは同じだろうし、忠盛が感じている虚無感もまた同じだと思う。でもそれを否定してしまうと家盛自体の存在をも否定してしまうのではないだろうか?その思い、業をどう背負って生きていかなければならないのかと清盛も忠盛もそれぞれが自問自答しているのが痛々しいほど伝わってきます。

自分の額から流れる血を筆にとり、絵を完成させた清盛。
平氏がとかではない単純に兄として弟にしてあげられる事を必死でやり遂げようとする清盛の姿に涙が出てきます。仰向けに倒れる清盛、そしてそれを見る忠盛の目にも涙がにじんでいます。するとそこに時子・宗子・頼盛・忠正がやってきたけど、清盛が大の字で寝転んでいる姿。それも額に血を滴らせた姿を見れば、誰もが吃驚するわいなぁ~。

そして、完成した曼荼羅を凝視している宗子。
清盛が筆を入れた仏の姿を見て、まるで会話をしているような宗子。その様子を見る清盛に宗子が

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「家盛が…、兄上によろしゅうと言うておるな。掛けがえなき、たった一人の兄上に。」

可愛く愛しい大切な2人の息子に向かって話しかけるような宗子の表情。家盛の生前に言った言葉の意味を完成した曼荼羅を見て改めて色々感じる事があったのだろうなぁ。清盛と宗子が改めて本当の母子になった瞬間なのかもしれません。

この時の和久井さんの宗子の表情とそれを受ける清盛の表情。結局、皆清盛が禍だといいながらも、その清盛に救われているんだと思うんです。

最後の宗子の笑顔、家盛がずっと願っていた心からの笑顔にまたまた涙涙、そしてその2人を見て微笑み涙する時子にまた涙で終わる15回なのでした。

さて、来週は源氏、特に為義が一体何をしようとしてるのか気になりますね。

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コメント
この記事へのコメント
因果応報
22話の頼長の死は家盛の仕打ちへの
因果応報に思えました

幽霊になった家盛が冥土から迎えに来て
嫌がる彼を無理やり連れて行くなんて話は
怪談になっちゃうか…(-_-;)
2013/05/31(金) 16:50 | URL | 鹿角 #-[編集]
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