感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
第19回『鳥羽院の遺言』
2013年5月13日放送

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1155(久寿2)年8月、巫女の"口寄せ"で夭折した近衛帝が「何者かに呪詛された」と語り始める。
一方、巫女が言うとおり目に釘が打ち込まれた天公像が見つかると、どこからかそれは左大臣・藤原頼長(山本耕史)の仕業だとの風聞が立ち始める。反論もむなしく、にわかに頼長は朝廷内での立場が危うくなっていく。

そのころ源頼朝(玉木宏)は、息子の義平(浪岡一喜)を武蔵国に差し向けて異母弟・義賢(阪本浩之)を討ち取り、源氏重代の太刀「友切」を奪い取る。これを聞いた為義(小日向文世)は激怒。為義・義朝父子の関係は修復不可能となる。



後白河帝の誕生、そしてそれぞれの思いと関係なく運命は大きく動いて行来ます。

後白河帝誕生によって朝廷も慌しく、清盛もそんな話を耳にし…
そして一部の人間は早速信西に近づきちやほやしています。それをなんともいえない表情で見ている清盛。

静かに信西を待つ清盛。戻ってきた信西もちやほやされてまんざらでもない様子。


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「少納言止まりの私に、やんごとなき方々がこぞって媚びる日が来るとは…」

と言いながら実はそうなる日を心待ちにしていた感が言葉の端々、表情に表れていますね。
しかし、清盛はそんな信西に一体どういうことなんだと問いただします。

昔、信西は清盛に雅仁の事を「雅仁様こそが王家に渦巻く積年の鬱屈より流れ出た膿。全ての歪(ひずみ)を抱え込んだ毒の巣じゃ」(第9回放送)と言っていたじゃないかそれなのにどうしてそんな人を帝にしたのだと訴えるんだけど、信西はそういう方だからこそ、自分が思いのまま自分のやりたい政が出来るのだと。

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しかし清盛はそれでは上皇様があまりにも不憫だと、父から叔父子と呼ばれ疎まれ、無理やり退位させられ、十何年も我慢してようやくチャンスが巡ってきたと思っていたのに再び法皇様に裏切られた上皇様の気持ちはどうなるのかといっても信西、ニヤニヤしながら頷くだけ。清盛イライラMA~X!

そしてその崇徳上皇はますます鳥羽法皇に対する恨みと憎しみを募らせていきます。

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このシーンでは法皇の事を許さない上皇と上皇に許しを得たい法皇が「許さん…許せ…」と問答のようなシーンが続きますがそれほど崇徳上皇が鳥羽法皇に対する許しがたい憎しみ、そして今までの自分の嫉妬によって追い込んで行った崇徳上皇に対する侘びを懇願する鳥羽上皇の思いの交錯が激しくも切なく感じるシーンとして表現されています。

頼長もこの頃から徐々に政の場から遠ざけられるようになった。
「ケシカラヌ。アノ、ウツケゴトキ、オカタガ、ミカドトハ」
思わず鸚鵡ちゃんの言葉に頼長「そう何度も言うておったか?」って(ーー;)
そして昨晩、再び内覧の宣旨を受ける夢を見たきっと正夢だろうなんてノンキなことを言っていたけれど実はそれは正反対の夢であったわけです。

美福門院様は口寄せの巫女に誰かに呪詛されたとのお告げ。そして実際、愛宕山の所に目に釘を打たれた天公像が見つかった。そしてそれは頼長がやったことだと言う噂が流れ、身に覚えのない頼長はさっそく身の潔白を伝えに行くのだが、忠通に美福門院様も鳥羽法皇様も頼長には会わないと素気無く言われ、納得できない頼長。そりゃそうだよね。実際自分はしてないわけだし。でも、今までのこともあってなんだろうけど忠通は頼長が自分の無実を言ったところでそれを信じるものはいないんだから会うだけ無駄だって。あぁ無情…

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噂の元凶は兄ではないかと、父・忠実に自分の無実を訴えるんだけど、ここでもあまりに政に実直過ぎる故に様々なことに対して頼長をコントロールできなくなった忠実は頼長を見放してしまいます。
鸚鵡ちゃん「ケシカラヌ、ケシカラヌ」頼長の心の声を代弁しております。

一方、源氏の方も義朝の弟・義賢の館ではひと騒動中…


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義朝の家来、そして息子の義平が義賢が為義から譲り受けた「友切」の太刀を奪還すべく義賢に迫っております。隠れていた義賢を見つけそして命乞いをする義賢に向けて情けもかけず弓で一撃で殺し、そして「友切」の太刀を無事義朝の元へ届けました。

友切を手にその重さなどを確かめる義朝の元に、話を聞いて為義たちが慌ててやってきました。

「まことであったのか?!そなたが義賢を殺して、友切を奪うたというは、まことであったのか!」


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義朝の手にある友切を奪い返そうと義朝に向かって行く為義なんだけど、もう今の為義は義朝の力には到底叶わないと言う感じで簡単にいなされてしまいます。為義を見る義朝の目はもう父を見る目ではないですね。何度も義朝に向かって行く為義ですが全く歯が立ちません。

そんな様子を柱の陰からそっと見ているのは鬼武者。

「これは源氏で最も強き武士が持つべき太刀。父上にお返しする気はござりませぬ。」

必死で義朝に父親を裏切るようなことを平気でして良いのかと訴える通清に為義は「もうよい」と。
そんな哀れな姿で去って行く父親をもなんともないような表情をして見ている義朝に正清もそんな事で良いのかといおうとするが何事もないように「出掛けるぞ」と正清に言う義朝。

おさない鬼武者はそんな祖父と父親の様子を見て義朝に対して軽蔑の念を抱いていた。弓の修練の時間でも「そんな事をしてなんになるのか、欲の為に身内を殺すこともいとわぬようになるばかりじゃないか」と言ってしまいましたが、そんな鬼武者に対して厳しい眼差しで平手打ちをする由良。

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「父上にはお志があっての事。子の分際で、軽々しく咎め立てするではない!」

でもこの時、鬼武者にしてみたら「父上だって祖父様に咎め立てしてるじゃないかぁ!」と言いたかったかもしれませんね。その父上の志が何なのかこの時の鬼武者にはまだ分からないわけですね。父の気持ちも。

義朝は常盤の館に来ているようですが、おっと!もう2人目も生まれておるではないですかぁ\(◎o◎)/オドロキ。
義朝の表情を気にする常盤に友切を手に入れたことで気分が高ぶっていると言うんだけど、常盤は自分たちの子供もいずれは義朝の様に太刀を振るようになるのだろうかと、まぁそりゃそうでしょうよ、一応武士なんだしさ。今若の鞠遊びが何だか面白い(笑)本当は、太刀を手に入れても心は晴れない義朝なのです。

一方、清盛の館。なにやら一門の皆々たちがウキウキしている?
その原因は1人の若き女子がその場にいるからで、帰宅した清盛は何事かと近づくと時忠が待ってましてとばかりに

「義兄上!さあさあこちらへ。これは滋子といいまして、我らの妹にござります。義兄上にお目通りさせたいと思いましてな。」


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となぜかここで勘違いする清盛(なんでやねん!)自分には時子と言う妻がいるのに妹まで側女にするだなんて…って、おいいおいL(ーー;)」Oh NO!と見ると時子も呆れております(笑)誰が殿のお側女にすると申しました?違うのかってありゃありゃ清盛殿…じゃあ誰の?と言うことでもう周囲の皆はハラハラ・ドキドキしております。

教盛が「わしかぁ~!」
呆れた頼盛
年齢から考えると重盛か基盛?と忠清
まんざらでもない表情の基盛
冷静な重盛「でも自分たちにとっては叔母上だから」
基盛「そんな事はこの際…」
「もう少し年上の方が」と盛国
その言葉に何故だか急に反応したのが忠正(笑)
そして何故だか照れる家貞…おいおい
「何を考えておる家貞」と言いながら自分もニヤニヤしてる忠正…あんたもおいおい

そんなやり取りを見ている兎丸のとどめの一発
「棟梁がアホやとみんなアホになるねんな」(ー3ー;)

そうではないと時子。新しい帝の時代になったのを良い機会として、誰か地位のある人の妻となる手立てはないかと時忠は清盛に相談したかったわけですが、これだけの美貌なんだから噂で帝の耳にでも入って「帝の妃」になるかもしれないなんて事言っちゃっております時忠。そしてまた時子もうっとりとまた源氏物語の朧月夜の君の話し何ぞしております…。

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これまたキリッとした妹。色んな話を静かに聞いていたと思ったら、そんな話し真っ平だと。自分は自分の好きになった人と一緒になりたい、その人がたとえ盗人でも乞食だったとしてもと。慌てる時忠に向かって「あっかんべ~」なんとも爽快な(笑)
思わず清盛も一門たちも笑うしかない。

その話を清盛から聞く池禅尼。
清盛もリラックスしたムードで頬杖なんぞつきながら話をしております。
面白き娘が一門に加わった者じゃと池禅尼。

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「全く。今の世に足りぬのは滋子の如き、強き志と思いまする。母上。私は新しき帝の覚えめでたくなるよりも、上皇様のお心に添いたいと思うておりまする。」
「上皇様の?」
「上皇様と法皇様は血の繫がらぬ父と子。それゆえ、分かり合えぬまま何十年と過ごしてこられました。されど、実の父と子でなくとも、いや、そうでないからこそ、いつか本当の親子になれる日がきっと来る。それを私は知っておりまする。法皇様と上皇様にも、その喜びを知って頂きたい。(笑)」
「さようか」

帰って行く清盛を見て須磨がこの言葉を聞いたら亡き殿は喜ぶでしょうと言うと池禅尼は意味深に「さて、どうであろう…苦笑いなさっておいでやもしれぬ。」これはノベライズにはない言葉。この言葉の真意は一体なんなんだろう?清盛の個人的な心情と一門をまとめる上ではどうなんだろうと言う少し親として心配だと言うことなのだろう。

内裏では後白河帝が正式に即位した祝いの宴が催されております。
後白河の傍には家成の息子の成親、そして、登場!藤原信頼、ドランクドラゴンの塚地さん(笑)
もう登場からすごいインパクトです。この信頼が平治の乱の首謀者でもありますこれから楽しみですが、そんな2人に対して他の貴族たちは公卿でもないのにこの2人が帝の寵愛を受けるなんてやっぱ帝は変わりもんだなんていわれておりますがそんな事を聞いてかどうか分からないが信頼「面白うないのう…」強烈です。

そんな中、お祝いの歌といって崇徳上皇から歌が届きましたぞなもし。
貴族の方たちはどんな恨みのこもった歌を送ってきたのやらと興味津々。
披露するはやはり成親なのですね(笑)

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さぼらけ がき夜を越え ほひたて もゐに見ゆる きしまの君」

一見、特に恨みのある歌ではないようで貴族たちも新しい帝をお祝いする良い歌だとか言っておりますが、何か腑に落ちない後白河帝。成親から原紙を取り上げよくよく見て見るとそこには上皇の本心が隠されていたのです。

文頭だけを読んで行くと「あなにくし」なんと恐ろしい歌(>_<)
これには流石の後白河帝、大憤慨!もうお膳をひっくり返すと言うか投げた倒して怒りをぶちまけております。でもこれってひょっとすると後白河帝のパフォーマンス?あえて自分が怒るとこれほど怖いんだぞと言うことをまず最初に一発かまして周囲にイメージをつけておこうかなという感じなのかもしれません。 (って裏読みすぎ?)

そしてそれを見た鳥羽法皇も、自分の裁断が今更ながら間違っていたのだと思い、後白河帝に直ちに譲位しろと、そして重仁親王を帝にするなどと言い出す始末。しかしそんなもん、なったもん勝ちという感じで後白河帝鳥羽法皇にとどめの一発をお見舞いする

「法皇よ、ここは私の世じゃ」

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_| ̄|○ ガックリ。悪夢が再び…もうショックのあまり倒れてしまう鳥羽法皇。
その様子をそれぞれがそれぞれの思惑で見ているその表情がなんとも薄気味悪いったら見事です。

鳥羽法皇の元に早速清盛がお見舞いに来ましたが法皇様はしゃにむに写経をしております。
写経をしながら「これは、我が子なり、これは、我が子なり」とぶつぶつ…

清盛が心配しているとようやく

「上皇は、朕や帝を殺したいほど憎んでおる。一朝事あらば、武士が力を合わせ、御所を守るが良い!」

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その言葉に、清盛は毅然と断ります。父と子の争いに武士を巻き込まないで欲しいと、そんな事の為に武士は要るのではないと。そんな事よりも法皇様の本当のお気持ちを伝えてくださいと。

そして崇徳上皇の元へ清盛が持参したものは鳥羽法皇が写経をしていた「法華七譬 長者窮子」。

「長らく別れ別れであった父と子が、何十年の時を経て分かり合い「説是我子」。「是は我が子である」と父が子に対して、心よりの言葉をかけるという、お話にござります。」

そして心ここにあらずという感じのうつろな崇徳上皇に清盛は鳥羽院は心から悔いてそして謝り許しを請い上皇様と本当の親子になりたい、新しい帝を決めた時からこの写経を書き続けていると。「これは我が子なり」法皇様の本心だというもその写経の紙をビリビリに裂いてしまう上皇。

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でもこの時、変に感情をむき出しにしてビリビリ破るのではなく、無感情の様に力を入れずピリピリという感じで破く姿が崇徳上皇の心の傷の深さをものすごく表現されているように感じます。

年明けて、法皇のご病状は悪化するばかりのようです。そして崇徳上皇が挙兵すると言う噂も流れたりしておりますがそんな中鳥羽法皇はもし自分が死んだあとなんかあったとしてもそれは自分が上皇に行ってきたことへの報いだからって。そんな事言われても自分は死んで訳わかめかも知れんけど残されてる人間はそんな事で片付けられたらたまったもんじゃないんちやうん?(汗)

とそこへ信西、「今そんな事悔いてる場合ちゃうやろうて、治天の君としてやるべき事が残ってるんちやう?それをやりとげなはれな」という感じで言われてしまう法皇様。

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それが武士などに届けられた「誓文」戦になった場合には鳥羽院をお守りすると言う内容にサインしてそれぞれ提出しなさいと言うことで、当然ながら義朝んところにも清盛んところにも届けられております。

清盛困りました(ーー;)重臣たちが静かに清盛の裁断を待ってるんだけど清盛は「書かぬ!」断固拒否っております。清盛としてはなんとしても無用な争いは避けて何とか上皇様と法皇様が歩み寄ってもらいたいその為に尽力を尽くしたいと思っているんだけど、盛国他家貞・忠正・池禅尼も心配です。

どうしたものかという感じの忠正に池禅尼

「忠正殿。いざと言う時には、そなたが守っておくれ。亡き殿のお志を。」

一体これはどういう意味なのか…いざと言う時がどういうときなのか…
でも今はどんなことが起きるかからないと言う状況なのは確か、もし清盛の身に何かあった時にはと言うことなのかもしれない。忠盛の志…武士としての有様をということなのか…

義朝は誓文に署名をしました。
そこに通清がやってきて、為義が今までお仕えしている左大臣がどうなるか分からない時にと言われるけれど、義朝も今、下野守と言う立場として鳥羽の法皇に味方するは当然の事。別に裏切っているわけではないし反対に左大臣サイドに付けば自分を見出してくれた鳥羽院に対しての反逆になるわけで…

道清は義朝は強くなった。でもその強さは父・為義を守るためではなかったのかと。もう父・為義と同じ道を行く事は出来ないのかと問いただされる義朝。

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なんとも言えない表情で一言「ない。」
自分の感情を殺して道清の問いに答えようとする義朝演じる玉木さんの表情いいですよね。
それを聞いていたたまれない表情の道清と父を見る正清の板ばさみ的な辛さもひしひしと伝わってきます。

道清が去っていっても何事もないかのように出かける準備をしようとする義朝に流石の正清も今度ばかりはという感じで、今の殿には付いていけないといって屋敷を出て行ってしまった。

清盛は子供たちと立ちの鍛錬中。そんな所になんと珍しく義朝がやってきた。
清盛ったら「お前が来るとは天変地異でも起きるのでは」なんて言っちゃって(笑)
そして義朝に重盛と基盛を紹介する清盛。
そんな子供たちをじーっと眺めている義朝とその義朝を見ているのは時子。

義朝の話は誓文の事。
義朝はもう書いて提出したと言うと驚く清盛。しかし反対に義朝も清盛がまだ書いてないと言うのを聞いて驚く。清盛は自分は2人の仲を何とかとりなそうとしていることを告げると、世など乱れれば良いんだと。それでこそ武士の働き甲斐があるって、でも清盛はそんな義朝に

「お前は己さえがよければ良いのか?」

今一番聞きたくない言葉を言われちゃいました義朝。

「貴様こそ、それでも武家の棟梁か?!」

そして、いきなり自分の持ってる太刀を抜いて清盛の目の前に突きつける。庭にいた子供たちも吃驚!

「友切だ。源氏重代の太刀。源氏の家督を継ぐ者の証だ。俺はこれを手に入れる為、我が子を遣わし、弟を殺した。」

驚く清盛…次の瞬間、清盛怒りの鉄拳が義朝に直撃!

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「源氏を率いるには、この友切がなくてはならぬのだ!」
「だからと言うて、身内を…」
「何が法皇様と上皇様の仲直りだ。もめさせておけばよい。戦になるならもっと良い!それこそが武士にとっての無二の機会だ。」
「そんな腐った土台の上に、何が築けると言うのだ?!」
「土台はとうに腐っておる!腐ったものはどうあがこうと、元には戻らぬ。」
「さような事はない!」
「ならば勝手にせよ!せいぜいお上親子の仲直りにうつつを抜かし、一門を滅ぼすがよい!」

鬼気迫る2人のシーンですね。
でもそれぞれの意見は最もだと思うんですよね。
この時、義朝は相当辛かったかもしれません。
清盛もこの時はまだ義朝の本心、どんな思いをしていたのか分からないし。

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相変わらず生きるしかばねのような崇徳上皇の元に珍しく美福門院がご訪問。
昔、父が白河院にお仕えしていて当時の帝であった崇徳上皇の元に入内させるつもりだった、法皇様を苦しめる方々を退け自分の息子躰仁を帝にしたわずか17歳で世を去ッた。無理に帝にさせた事が死期を早めてしまったのかもしれない。法皇様の命は残り短い。だから上皇様も悔いのないようにと言う言葉を告げる。

信西のところにやってくる清盛。
まだ清盛は誓文を書いてないとな、なんで?と尋ねるけど口の堅い清盛に信西はにこやかに「うんうん」
と頷くのみ。しかし本当は法皇様は当初、上皇様に重祚も考えていたけど結果的に雅仁様に決めたのだと。

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でも今はそのことを法皇様は悔いているじゃないかと。
結果的には誰が即位したとしても時の流れはそちら既にうねっている。すなわち「天下大乱!」
誓文を書くも書かないも清盛次第だけれど、ただ、清盛にとって最も守るべきものは何なのか?守りたい者は何なのか?よく考えて決めなさいと信西から言われる。

帰ってからも1人その事をずーっと考えている清盛。
そこへ時子がやってきた。

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「今日は残念でござりました。義朝様、すぐにお帰りになってしまわれて。お優しそうな方ですね。」
「優しいじゃと?何処を見て、さような事を。」
「優しげな目で、重盛たちの事を見ておりました。きっとあの方にも、大切な奥方や、お子がおありなんでござりましょうね。」

この時の清盛の横顔の目が…
きっとこの時の時子の言葉で義朝が何故,身内を斬ったり、実の父と縁を切るようなことをしたのか、どうして自分にあんな言葉を投げかけたのか?それと信西が言った今更どう転んだとしても結局すでにもう「天下大乱」は避けられない。だからこそ自分がどうすべきなのか?何を守らなければならないのか?それは法皇様と上皇様の仲を本当に取り戻すことなのか?それをすることは平氏一門にとって大切なことなのか?義朝は大事なものを捨ててまで自分の今の家族をそして源氏を守る為に必死なのに自分はどうなのだと。

バレーボールで言うと飛んできたボールを義朝がレシーブをし、そして信西がトスをし時子がアタックしそれを受け止めた清盛がどう返すのかという感じ?(分かりにくいっすか?)

いよいよ法皇危篤。雨降る鳥羽院御所。周囲の制止も振り切り美福門院が鳥羽法皇の元に。
そして、崇徳上皇の所にもその一報が伝えられます。
今際の際の法皇は

「…すま…なんだ。そなたの人生巻き込んで…すまなんだ。」
「何を仰せです。緒大夫の娘にすぎぬ私が、こうして面白う生きられるは、あなた様のおかげ。得子は、この先もずっと…あなた様の、お役に立てる女でありとうござります。」

色んなことがあった人生ですね。その最後の瞬間が近づく中、ようやく崇徳上皇が鳥羽院御所にやってきましたが、平氏の兵に阻まれます。教長が上皇様だと言っても法皇様に仇するおそれのある者を通すわけには行かないので帰ってちょんまげと言われるけど、上皇様自ら出てきて子供が親の死に目に会うのになんの障りがあるのだ!通せと言うんだけどねぇ~

そこへ清盛登場。崇徳上皇は清盛に早く自分を御所の中に入れてくれと言うんだけど静かに歩み寄る清盛の答えは…
崇徳上皇に太刀を向けること 。

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「少しばかり遅うござりました、上皇様。私には私の…守るべきものがござります。」

清盛が考え、そして出した答えは一門を守ること。それは誓文に署名して鳥羽院に忠義を示すこと。
それがたとえ自分の本位ではなかったとしても、もうその流れを自分で止めることはできない。
ならば、どんなことがあろうとあえて苦しい荒波の中に揉まれて行こうと決めたのかもしれません。
そして一門を守る為ならばどんなこともいとわないと言うような決意の表情なのかもしれません。

この時の清盛の表情。壮絶な決意を感じます。
そしてそんな中、ついに法皇様が崩御。弔いの鐘の音が…

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「父…上…」失意の中崇徳上皇は何処ともなく雨の中をさまよい、そして清盛も辛い気持ちを持っている2人を最後まで歩み寄ることができなかった事を悔いているような…得子の好きな菊の花に包まれる鳥羽法皇様。

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雨の中、どうしようもない悲しみと憤りに震える崇徳上皇、そしてそこにたたずむのは藤原頼長。そして片や清盛の誓文を見てご満悦な表情の信西。この時の対比。昔、高階通憲だった頃、いつも烏帽子が折れ曲がっていた信西が今や巨大な権力を握ろうとし、そして一方、崇徳上皇と頼長の烏帽子は今、雨で折れ曲がっている。まるでこれからの保元の乱の行く末を暗示しているかのような第19回の最後でありました。



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