感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
第26回『平治の乱』
2012年7月1日放送

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平治元年(1159)年、保元の乱以後、虐げられていた源義朝(玉木宏)は、貴族・藤原信頼(塚地武雅)と結託し、ついに決起する。

義朝は、後白河上皇(松田翔太)と二条帝(冨浦智嗣)を幽閉し、三条殿に火を放つ。
義朝の狙いは宮廷を牛耳る信西(阿部サダヲ)の首であった。
熊野詣に出かけていた清盛(松山ケンイチ)は、途中の紀伊で知らせを受け、即座に京へとってかえす。

一方、義朝に攻められて都を脱出し、逃亡した信西は山城の山中に穴を掘り、身をひそめる。
都では、源氏の義平(波岡一喜)が京へ戻る清盛を阿倍野で待ち伏せる策を出したが、反対された。
義朝は清盛の帰りを待っているのだと言い、兵を動かそうとしない。そんな中、山中に身を隠していた信西はついに発見され、自刃する。

早馬で京に戻った清盛と重盛(窪田正孝)が楝(あふち)の木の上に、驚くべき光景を見る。


【いそPです】というわけで、第26回のみどころを…。
「一体、自分は何者になりたかったのか?」今晩、信西がこうつぶやきます。信西には理想があった、だからこそ冷酷な命令ができた。でも、これが自分の望んでいた結末だったのか。信西は自分の夢を実現するために、保元の乱を誘導し、政治改革を行える立場になりました。でもその先に待っていたのは、次なる大乱・平治の乱でした。ドラマは当初から、清盛・義朝・信西の3人の関係を大切にしていました。義朝も信西も、清盛から見れば大切な友。この二人が対立してしまうことが、清盛にとって大きな悲しみでした。清盛にとって、平治の乱とは武士の覇者となる大きな戦いでしたが、もう一方で二人の大切な友人を乗り越える戦いでもあったと思います。第26回、ぜひご覧ください!


と言うことで清盛不在の間についに信頼はじめ義朝の計画が動き始める第26回の始まりです。

1159(平治元)年、12月9日、まず義朝の軍勢は三条殿へ向かいました。
後白河上皇は信西に貰った「長恨歌」の絵巻を解説中。
この時の上皇様が話している内容の事が実際わが身に起きると言う憎い脚本と演出。
そんな話しをしていると慌てた様子で信頼がやってきた。

「恐れ入ります。何者かが三条殿に攻め寄せてまいりまする。すぐに御車にお乗りくださりませ。さぁ、急がれませ!」

同時期、上西門様も正清によって内裏にと三条殿から連れ出そうとしております。そのただならぬ様子をひっそりと隠れて見ている朝子。

「ここは、危ない?」

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無事に上皇様、上西門院様の移動が完了したと言う報告に義朝、火討ちの号令をかける。
その号令とともに、兵たちも一斉に三条殿の中になだれ込む。そして屋敷内にいる人達を次々に殺戮して行く。女性でも子供でもとにかく皆殺しにしろと命令する義朝。そんな義朝の非情な行為に半ば呆れた様子の頼政。(三条殿を焼き討ちした後、信西の屋敷にも行くが既に信西の姿はなくこちらも焼き討ちする)

三条東殿遺址001


写真のこの場所(現在は新風館と言う商業施設となっております。建物自体は1926年に竣工し、1931年に増築された京都中央電話局です。) 今は石碑と三条東殿址に関する説明の立て札があるだけなんですけどね。

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上西門院様が幽閉先に無事到着。すでに上皇様は到着されてなんだかくつろいでおります?

「姉上。どうやら我らは幽閉されたようにござりますぞ。」

驚く上西門院様に対して正清は手荒なまねはしませんといい、扉を閉めてしまいました。
上皇様は相変わらず「長恨歌」の続きを読み上げております。
不安な上西門院様。

「一体誰が…誰がさような事を。」

上皇様は一見のんびりしたご様子だけど…
一方、二条帝も内裏・黒戸御所に義朝によって幽閉中。

「一体、何が起きておるのじゃ?」

こちらは1人ぽっちだからなおのこと何がなんやらさっぱり状況が分からなくて不安だったでしょうね。


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上皇様並びに帝を幽閉してまずは実権を握った信頼。この時の信頼を筆頭に歩いている時の成親の「ほんま難儀やなぁ~。何で俺までこんなことに巻き込まれなあかんねん」と言うような表情がなんとも言えませんね。

何とかあの惨事から逃げ出した朝子は六波羅の清盛邸にやってきました。
時子が朝子から驚くべき話を聞かされる。突然、源氏の軍がやってきて、三条殿と信西の館を焼き討ちしてしまったこと。帝・上皇様・上西門院様が連れ去られたこと。

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時子は生田に盛国にこの事を報告。そして朝この頼みとは夫信西の安否。なんとか屋敷からは脱出してどこかに逃亡中。しかし源氏の軍が信西を追っているだろうから清盛にお願いして信西を助けて欲しいと懇願する朝子。時子、清盛に状況を伝えるべく早馬を手配させる。忠清が清盛のもとへもうダッシュ!(って馬でだけど)

清盛たちは熊野詣での準備中。
そんな所に馬の鳴き声とともに京にいるはすの忠清が息を切らしやってきた。

「申し上げます!去る9日、三条殿にて、夜討ちがござりました。三条殿は焼き払われ、上皇様・上西門院様は内裏・一本御書所に、帝は黒戸御所に幽閉されておいでにござります。」
「誰がさような不埒なことを?」
「中納言・信頼様ならびに左馬頭・義朝殿による謀反の由にござります!姉小路西洞院・信西入道の館も焼かれました!」

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これにはおったまげの清盛!信西の消息を尋ねるがひとまずは館からは脱出できたみたいだけど、義朝が信西の首を取る為に追っ手を繰り出し探しまくってるらしいと。
清盛、寝耳に水とはまさにこの事?まさか義朝が謀反を起こすなんて信じられない・信じたくない!
信西の首を狙ってるって?にわかに信じがたい話だけど重盛

「そう奇怪な事ではないと存じます。」といったって冷静。

「源氏の棟梁は、父を斬らされた上に、我ら平氏のように取り立てられることも無く、飼い殺しのような扱いを受けております。殺したいほどに信西入道を恨む気持ちが募っても、おかしくはこざりませぬ。」
「左馬頭だけではござりますまい。信西入道は、朝廷においても憎まれておりましょう。誰もが思い描けぬような世の仕組みを、形にするために、重職の方々を容赦なく罷免なさる。あれでは、何処を向いても敵だらけになっても、不思議はござりますまい。」

う~ん、悩む清盛。場の空気は重いっす。

「何と浅はかなことをしたのじゃ義朝。あれほど言うたに、まだ分かっておらなんだか。信西殿は、武士の悲願をかなえるために欠かせぬお方ぞ!俺がいま少しのぼるまで、何故待てなんだ!」

何とか自分が礎を積んでそして義朝もと清盛は思っていたんだろうけど、義朝にとってはそんな事アウト・オブ・眼中みたいですな。

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なんだか生き生きしている義朝。まず第一段階クリアと言うことで兵たちをねぎらう義朝。
帝は自分たちのところにいるすなわち、自分たちが"義"なのだから何も恐れることはないとそして引き続き信西を探し出せと命令する義朝に…あれ?どこかで見たことある人達がいるぞ…と思ったらありゃ?懐かしき北面の武士達がなんで?帝が人質になっているから源氏の軍についちゃってるということなのかしら?(汗)

清盛といえばもうのんびり熊野詣でなんかしてる場合じゃない、急いで京に戻ると清盛と言うと重盛は戦の装備も何もないのに今帰ってた危険じゃないかと言うけれど、清盛の頭の中はもう一刻も早く京へ戻って信西を助けなければと言うことで一杯。義朝に信西を殺させてはいけないという清盛の焦りの気持ち。そこまで言う父の言葉がイマイチ理解できていない重盛?すかさす「承知いたしました」と家貞さすが筆頭家人でござりまするなぁ~。

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殿上の闇討ちの時の太刀といい、今回も、もしもの時に既に鎧など一式予め用意して持参していると言うなんとも用意周到な事に重盛もビックリ!

「者ども、都へ戻るぞ。すぐに支度をせい!」

馬を走らせ都へ戻る清盛。もう~騎乗の姿がかっこよすぎますです。
なにこのスピード感は?忠清が向かってきている時確かに乗りこなしている姿が綺麗だと思うけれどなんだか「パッパカパッパカ」という感じだったのに清盛様のこの疾走感はカッコ良過ぎます。ずーっと見ていたいくらいです♪

頼政はどうも義朝の行っている事に納得いかないことがあるようです。

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「此度の果敢なる行い、この頼政感じ入りましてござります。されど…いささか浅慮とも思います。何故、今、かような形で兵を挙げられたのでござりますか?」
「世に示すためだ。武士の地位を高めるは、政などではない。力であることを。今頃平清盛は、熊野への途中で知らせを聞き、信西入道を救おうとしておろう。だが、断じて救わせてはならぬ。坊主の世作りなど、武士の力の前にはひとたまりもないと、思い知らせるのだ!」

武士の地位を高めるのは政じゃなくて力だとか行ってるけど、あんたそもそもいつまでたっても上の地位にいけないのが嫌だったんでしょ?それって政に加わりたかったと言うことじゃないの?なんだかそれって負け惜しみにしか聞こえないし、清盛のいない間にやっちゃえと言うことも武士のする事かい?と言う気がしないでもない。まぁそんな義朝の詭弁を聞いてる頼政は「ダメだこりゃ」と思ったかもしれないね。道理にかなってないもん今の義朝の言動も行動も。

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信西は必死で師光や弟子たちと山城国田原の山中に逃走中。これ足だけで逃げてるならかなり遠いよ?
しかし、信西何を思ったのか逃げるのをやめて皆に穴を掘れと命令する。戸惑う師光たち。
皆スコップとか穴掘る道具なんて持ち合わせてない(当たり前だけど)ので手で掘ったり、周辺にある木の枝で掘ったりしておりますぞなもし。どのくらい時間をかけて穴を掘ったのかわからないけれどひとまず人が1人入れるくらいの穴は掘れたようです。

「よし。私をこの穴に入れよ。そして分からぬように隠したら、そなたたちはここを離れ、それぞれの落ち延びよ。大勢で逃げてはかえって目立つ。すぐに清盛殿が戻ろう。それまでの辛抱じゃ。皆で生き延びよう。」

穏やかに話す信西にどうしようもない気持ちの師光の表情の対比。

「せめて我らに、殿のご無事を祈らせて下さい。」

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そういうと師光は自らの髷を太刀で切り落し、信西に手渡す。自分たちの肉体はこの場にいなくてもこの髷を通していかなる時も一緒だといわんばかりに。

12月14日、信頼が皆を内裏に集めて除目(京官、外官の諸官を任命すること)を行う。
信頼は当然の事ながら以前から欲しかった近衛大将の位につく。

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自分で自分を近衛大将にした信頼は上機嫌で経宗にはいずれ右大臣と言われニヤッとするあの顔の不気味さ。惟方にもいずれは中納言も夢じゃないといわれまんざらでもない感じ?そんなやり取りを聞く成親は相変わらず表情が固いと言うか余りの信頼の浮かれ具合に

「さような事が帝のご意思であるはずがない。帝をお囲いし奉ったをよい事に、こうも野放図なやりよう、大事無いのでござりますか?」

この時は本当に自分の意思と言うよりも完全に巻き込まれてこの場にいると言う立場な成親のようですからいろんな意味で複雑ですよね。ある意味清盛と姻戚関係だし、厄介だよね。
それに、経宗や惟方にもお前も美味しい思いをしたくてこの謀反に加わったんだろうって言われる始末。
「謀反を起こすって知らなかったもん!」って言ってやればいいのに(まぁ史実はどうなのか分からないのでなんともいえませんけど)

そんなやり取りをしてると義朝と頼朝がやってきました。
まだ、所作に慣れてないのか頼朝は正座をしようとして隣の義朝を見てすぐさま立膝をつき直しました。いやぁ、芸が細かいですね。初々しい感じです♪義朝たちがやってきてまたまたご機嫌な信頼。

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そんな茶番劇を遠目から見ているのは忠通と美福門院。

信頼自ら酒と杯を持って義朝の所に行き、御褒美に播磨守を任じ、息子頼朝には右兵衛権佐に任命される。って勝手に信頼が言ってるんだけどねぇ~。播磨守といわれたときの義朝の表情。そんな信頼から杯を賜わる義朝。

「朝廷において功績もなき者どもを昇進させるとは…。」
「まこと、愚かな事。されど帝の御身を奪われた今となっては、何も出来ぬ。」

忠通様と美福門院様とて今の状況に対して帝が人質状態なだけに下手に自分たちも動けない状態だから口惜しくて仕方ない感じですね。今は見ているしか出来ないまぁそれだけ信西に藤原摂関家の力も根こそぎそがれていると言うことなのでしょうね。

そんな所に久しぶりにやってきたのは義朝の息子で頼朝の兄でもある義平が東国から到着。義平を見て怪訝な表情の美福門院様(笑)信頼に義平を紹介した義朝。

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「何が欲しい?大国の守か?小国の守か?」
「さようなものよりも、軍勢をお与えくださりませ。」
「軍勢じゃと?」
「阿倍野にて、清盛一行を待ち伏せしとうございます。聞けば清盛一行はのんきに熊野詣でとか。おそらくろくな戦支度はしておりますまい。それを追い詰めて首をはね、その後は、信西入道を滅ぼす。さすれば世は治まりましょう。その上で、大国も小国も官位も進んで頂戴致しまする。我が名は鎌倉悪源太。東国の兵たちにそう呼ばれ慣れておりまする。」

義平が来てくれたことは心強いけれど、その口から清盛を倒すと意気揚々なのを聞くと複雑な気持ちのような義朝。でも思えば義平の方がよっぽど義朝が言っている武士らしいじゃありませんか。結局義朝は武士の力よりも大国の守の地位が欲しいわけなんだから。

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清盛不在の六波羅邸では時子を中心に留守番のメンバーたちが今後の作戦をどうするか討議中。

源氏の卑怯さに怒り心頭な教盛。
それを静める盛国。
基盛は清盛がいつ戻ってくるのか気になります。
知らせを聞いてすぐ戻ってきたとしてもまだ数日かかるだろうと盛国。
教盛はそんなでは信西の命が危ない。
頼盛は、そこまでして助けないといけないのか。信西の裁断で叔父上が死罪にされたのに何でそこまで必死で信西を助けなければならないのかと。

久しぶりに時忠がその意見はどうだろう?と。自分が客観的に見ても信西はなかなか良い政をしていたと思う。財の動かし方を良くわかっていると。さすが算木などが得意な時忠らしい考察ですよね。個人的な怒りの為に見捨てるなんて一門にとっても大いなる損失だと。
完全に感情的な頼盛は伊勢平氏でもない人があれこれ口出すなと時忠に。
手厳しいと苦笑いの時忠(こいつに言ってもダメだこりゃという感じ?)
経盛は清盛と信西がお互いのかかわりを深めていたことは事実だけど、信西が朝敵になった今はこのままでは一門も危ないんじゃないかと懸念しております。だから今は信頼に恭順の意を示した方が良いんじゃないかと。
納得いかない教盛は清盛の帰りを待たずして謀反人を攻めようと息巻く。

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結局どちらにつくかどうするかなかなか決められない状態が続く中、時子が「静まれ」と一喝。
この時の頼盛の反応の素早さ。すぐにかしこまっておりましたね。そして

「殿は言うておられた。信西殿の国づくりに賭けると。殿の目指す世に、信西殿は欠かせぬお方。見捨てようなどと、断じてお考えにならぬ!」

取り合えず盛国がまとめると、まずは準備だけは万端にして殿の帰りを待つことにしよう。殿のことだから必ずこの難を切り抜け、戻って信西殿を救うだろう。

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その清盛は、京の手前で立ち往生。悪源太義平が大軍を率いて清盛たちを待ち伏せしていると言う噂が流れている為。この噂にいきまいているのが忠清。平氏は来る途中で加勢に集まった兵が100騎もいるから十分戦えるんじゃないかと言うんだけど、敵は3000騎を超えているという噂。もし事実なら多勢に無勢。まずは兵を集めたほうが良いんじゃないかと重盛。

「さような暇はない。近隣の武士を素早く集めよ。褒美はいくらでも取らせると言え。その間に阿倍野へ物見をやり、悪源太の軍勢を見て参れ。3000は噂にすぎぬやもしれぬ。」

おぉ、冷静な裁断をする清盛。早速忠清は偵察の指示を出す。

信西の心配をする清盛の姿を見てどうしてそんなに信西のことを心配するのかわかりかねないという表情の重盛。

信西はまだ穴の中。それも念仏を唱えております。そんな声出していたら追っ手に聞こえるかもしれませんぞなもし(ー3ー;)といったらやめちゃいました(汗)
風の音しか聞こえないようだけど信西思わず

「師光。まだそこにおるのであろう?」

師光、信西のいつ穴に近づき逃げなかったことを謝る。どうしても師のもとを離れられなかったそんな弟子に対して優しく微笑みかける信西。

「仕方のないやつじゃ。西光。法名じゃ。私よりそなたに授ける。」

髷切っちゃいましたからね。師から法名を授かって感無量の西光。

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「ありがたき…幸せにござります。」
「西光よ。そこにおってもよいが、一つだけ固く誓え。たとえ私が追っ手に見つかっても、決して声をあげるな。助け出そうともするな。全てを見届け、生き延びよ。それがこれまで私の働きを漏らさず見てきたそなたのつとめじゃ。よいな?」
「はい。」

なんともむごい話ですよね。でもいくら信西がどこかに行けと言っても西光は行かないだろうし、だからと言って巻き込むわけにも行かない。むごいけど信西が西光にしてあげられる唯一のことだったのでしょう。

「西光よ。私は何処かで道をあやまったのか?私は何者になりとうて…。ここまでのぼってきたのであろうか。」
「何をお気弱な。天が殿を見放す時は国を見放す時。きっと今に助けが参りましょう。」

信西の気持ちが揺らいでいますね。そして動きたくても動けない清盛の表情も厳しいですね。
忠清も偵察部隊が戻ってこないことにイライラMAX!

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「この風が、都の義朝に伝えてはくれぬものか…。愚かな事はやめよ。信西殿を殺してはならぬ!」
「おそれながら、信西入道を救い出したところで、平氏にとって益があるとも思えませぬ。あの賢きお方は、平氏と源氏を使える限りに使い、上手く手綱を操ってあの地位までのぼり、思うままに政を行ってこられました。すなわち、信西殿がおられる限り、武士が頂にのぼれる事はないと存じます。このまま動かず、信西殿が滅ぼされた後に、中納言様を討ち、源氏を倒せば、全てが手に入りましょう。」

まぁ、重盛の言っていることも一理あるんだけど、それもまた単純と言うか…この時点で清盛が何を目指しているのか、清盛にとって信西がどんな存在なのかと言うことを知らないので以前からの疑問をある意味ぶつけたような感じ?そんな重盛の言葉を静かに聞いていた清盛。話し終わった重盛の方に歩み寄る。重盛またもすごい緊張した表情。父に意見しちまったよ~怖い怖い。という感じ?(汗)こちらも妙に静かな清盛の佇まいにちょっとビビッちやう。どういう展開になるのか。またも穏やかな表情をしながらも投げ飛ばしたり殴ったりしないかとかってね。

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重盛の肩に手をかけ肩を揺らしながら、穏やかな表情で静かに語りだす清盛。
月を指差しこんな月の出ている日に信西と初めて会ったと話をする清盛。
まだ若き時、自分の存在を見失い、落馬して大路で「俺は誰なんだ~」と叫んだあの日、「誰でもよ~い、誰でもよいゆえ助けてくれ」と何処からとも無く聞こえてきた声。清盛の作った落とし穴にいたのが信西だった。その時から信西はいつも自分の苦しい時、辛い時、生きる道に迷った時に何処からとも無く現れた。

【いそPです】第二回での信西と清盛の出会い。清盛が作った落とし穴に、信西がはまってしまい、彼を助けるところからこの二人の関係は始まりました。

ある時は、自分が誰なのか分からないでいる清盛に信西は、自分自身が誰なのかわからないと言うことは当然。だから人は誰もが生きている限り、自分が誰なのかを見つけるものだと笑い飛ばしていたこと。そんな思い出を重盛に話して聞かせる清盛。

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「信西殿は時に優しく…時に冷徹に…俺を導いてくれた。」

嬉しそうな清盛の表情。この時、前回の義朝が頼朝に清盛の話しをしているのと同じように重盛に信西とのエピソードを色々清盛も語っていたんだと思います。

同時になのか若き清盛の声が

「俺は~、誰なんだ~!」
「誰でもよ~い!誰でもよいゆえ助けてくれ!」

自分が何者なのかかつての清盛のように今信西が自問自答しているのでしょうか。そして穴の中、寒さと恐怖の為に震えているのかその口から出てきたのは「誰でもよいから助けてくれ」ではなくはっきりと

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「清盛殿…助けてくれ。」

今の信西にとって唯一信頼できる相手は清盛なんですよね。(西光は弟子だからまた違う)
まるでそんな信西の声が聞こえたかのように清盛は決意する。
幼き頃自分が何者なのかと問うていた清盛は今はっきりと「自分は平清盛」なのだと。

「俺は…平清盛ぞ。者ども続け!平清盛は、断じて友を見捨てはせぬ!」

この清盛の「友を見捨てはせぬ」と言う言葉の意味はきっと、信西だけではなく義朝に対してもなんだと思います。

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そこへ誰かがやってきました。思わず義平の軍か?と思ったら、忠清の縁者の者が兵を300騎連れて加勢に馳せ参じてくれました。なんとも心強いと言うことでとにかく京へ入ることを決める清盛。

その頃、実は義平は義朝からの許しが貰えず京に足止めを食らっておりました。
義朝にこのままだと清盛たちが京に入ってしまうと義平は尋ねるとそれで良いと言う答え。
何としても待ち伏せして清盛を討ちたい義平なんだけど、義朝が許してくれない。

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「俺は、待っておるのだ。清盛の帰りを。」

難儀なこっちゃですね。そりゃ義平も呆れちゃいますよね。頼朝は義朝の清盛に対する思いを前回聞いたので今の父の思いはある程度理解できるという感じの表情に感じますが…

馬を走らせ急ぐ清盛。またまたこの馬のシーン良いなぁ~かっこよすぎますぅ~。(こらまた失礼…)
今回は更に戦モードな感じですね。心は信西のもとに向かおうと必死。

信西も肉体的にも精神的にもかなり憔悴しております。朦朧とした意識の中でかすかな人の気配と感じる信西と西光。清盛なのか?それとも…西光は静かにその様子を見ています。穴の上を取り除かれ信西の姿が出てきました。そこに現れたのは、笑顔の清盛。信西は清盛が助けに来てくれたと思い、安堵する。

「信西殿!」清盛が伸ばした手を信西はあの時、初めて清盛に助けてもらった時と同じ表情で見つめ、その手を出すが…それは幻で実は義朝に組した北面の武士たちだった。無理やり穴から引っ張り出された信西。この時の引っ張り出され方が何だか私は好きです。信西自身、何が起こったのかわからないままという感じであっという間に引っ張り上げられた感がリアルな感じがしました。

そして地上に出てきた信西は笑い出します。北面の武士たちは何で信西が笑っているのか分からない。
つい、今しがたまで自分が何者なのかと自問自答していた信西、こんな最期を迎えることに対して滑稽なのか?それとも自分が死んだ後あのおバカな白豚野郎が政をするのかと思う事に対してなのか、清盛と作って行こうとした未来の夢が断たれることになのか…そして

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「己が誰か見つけたり!我は信西入道ぞ!」

すごい迫力のある表情。これは若き頃、第5回の時、殿上人でもないのに緋色の束帯を着て公卿の方たちのところで堂々と意見を言っていた頃の通憲のような気迫と迫力を思わず思い出しました。きっと、自分の思いを清盛に託したと思います。そして恐れることなく自ら短刀で喉を切って自害果てる。その姿を師に言われたとおり声を殺し見守った西光。

【いそPです】信西が穴に入った理由、それは自害ではなく、生きるためです。だからこそ最後に手を伸ばした、という流れにしました。そして信西が手を伸ばして清盛を見上げるカットは、あえて第2回とまったく同じアングルにしてあります。お気づきになられましたでしょうか?2回と26回は、清盛と信西との出会いと別れです。「誰なんだ俺は」に対して「誰でもよい」と穴から呼びかけた信西。そこから清盛は「誰でもよい」ではなく、「平清盛」として生きる決意をした、それを受けての26回です。

【いそPです】信西の最期。実はこのシーン、一度撮影が中断しているのです。撮影当時、阿部さんが主演の舞台が興行されており、最期のシーンを途中まで撮影したところで阿部さんは舞台へ、そして舞台が終わって続きを撮影、という大変なスケジュールでした。最期の最期、信西のラストシーンは、阿部さんが舞台から戻ってきた23時頃から撮影が再開されました。坊主頭のメイクだけでも90分かかります。舞台を挟んで、1日で2回もそれをやったわけです。
壮絶でした。また一人自分の志の為に生きた人がいなくなってしまいました。

ようやく清盛京に戻ってきましたが一足遅く、既に信西の首は楝(あふち)の木の上に吊るされた後でした。町民たちがそんな信西に手を合わせています。そんな信西の姿を見て無念の思いの清盛。

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ちょっと余談ですがこの信西が吊るされている「楝(あふち)」は現代では「栴檀(せんだん)」と呼ばれておりまして、花言葉が「意見の相違」と言います。まるで義朝と清盛の思い描く武士の世の違いとリンクしてしまいました。(そういう意味もあってなのか斬首された人間の首をこの楝の木に晒す事が通例となったようです)

重盛もようやく清盛に追いつきましたが泣き崩れる父の視線の先には覚悟はしていたけれど信西の姿が。
結局誰も助けられなかった清盛

「なんと言うことをしたのじゃ…義朝。」

義朝も静かに何かを待っています。正清が清盛が無事に京には行ったことを報告すると、ニヤリと不適な笑みを浮かべ「来たか」と喜んでおりまするよ。

深い悲しみの中、清盛意を決し

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「全て終わりじゃ。義朝。もう取り返しがつかぬ。これがお前の出した答えならば…受けて立とう!」
「怒っておろう清盛め。だが怒りこそが力。力こそが武士のまことぞ。今こそ定める時ぞ。源氏と平氏、いずれが強いか。」
「平氏は…源氏を滅ぼす!」
「源氏は…平氏を滅ぼす!」

【いそPです】そして26回のラストカット。これも壮大な伏線の始まりかもしれません…

エンディング近くに「タルカス」が流れますね。
清盛と義朝の戦いがその瞬間から始まったと言うことなのでしょうね。そして最後重盛のショットで終わる。父の決意を傍で聞いてこれからどうするのでしょうそれも気になりますね。

阿部サダヲさんの信西入道本当に魅力的でしたね。
と言うかどの出演者も皆本当にそれぞれ魅力的でした。
最初の登場シーンから突然「誰でもよ~い!」あれには多分見ていた視聴者は唖然としたと思います。
そして自分の思うことをお構いなくベラベラしゃべりまくる。しかし言っていることは実に的を得ているし、そんな信西が自分の目指す政を行う為に色んな人に近づくけど頼長もその1人。お互い真剣に政のことを考えてお互いを理解していたけれど、結局目指す方向が違っていた為に袂を分かつことになるけれど、頼長が死んで彼の意思おも引き継ごうと信西は思ったと思います。

非道なことも行ったりしたように思えるけれどどんな時も彼は変わることなくひたすら理想とする世を作る為に頑張りました。阿部サダヲさんが信西を演じてくれてよかったです。

そして次回はいよいよ清盛と義朝ガチ勝負ですね。
それまでの清盛の戦略も楽しみです。

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