感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
第28回『友の死、友の妻』
2012年7月15日放送

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戦いは義朝(玉木宏)の敗北に終わった。
清盛(松山ケンイチ)は信頼(塚地武雅)を斬首する。

東国へ頼朝(中川大志)らと落ち延びた義朝であったが、従者はしだいに減り、鎌田正清(趙珉和)と二人だけになり、彼の舅・尾張の長田忠致(長谷川公彦)の館にかろうじてたどりつく。が、長田の裏切りを察知した義朝は正清とともに自害する。

一方とらえられた頼朝は京で清盛と対面。
平氏一門は源氏嫡男・義朝の首をはねることを論議する。池禅尼(和久井映見)は気丈な頼朝に家盛(大東駿介)の面影を見、助命嘆願して断食に入る。清盛は苦渋の選択を迫られる…その頃、常盤御前(武井咲)が、牛若丸(のちの義経)を出産する。


【いそPです】さて、本日ご覧いただく第28回は、「友の子、友の妻」です。藤本さんはずっと以前から、平治の乱の完結編はこのタイトルと決めていました。「友」とは義朝のこと。用意されていた結末に向けて、清盛と義朝の関係はここまで綴られてきたわけです。なぜ清盛は頼朝・義経の命を救ってしまったのか?清盛にとっては人生最大の誤算だったのかもしれません。この判断が、後の歴史を大きく変えてしまったのですから…。しかし、それは誤算ではなかった、というのがこのドラマのスタンスなのです。
賊軍となった人達の運命は?、そして清盛はどう沙汰をつけるのでしょう。28回の始まりです。

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敗走する義朝たち。
頼朝は父義朝が髭切の太刀を持っていないことに気がつきどうしたのか?と声を掛けるが、その言葉が耳に入ってないようで、ボーッとしている義朝。どこかに落としたのではないかと頼朝が引き返し周辺を探すが、気が付くと義朝たちと完全にはぐれてしまう。中川君の乗馬姿も練習したのでしょうね。あの狭くて高低差のある場所を上手く馬を乗りこなしていますね。

信頼・成親たちは上皇様を頼って仁和寺に向かう。
そんな信頼に優しい言葉をかける?後白河院。

そこには朝子もいます。上皇様は膳を用意してくれるが、成親は何だか素直に安心できない様子。
信頼は何だかしおしおと謝っておりますが…そんな様子をお酒を注ぎながら薄ら笑いな感じの朝子。

「さて、ひとつ今様でも披露してしんぜよう。」

と上皇様が今様を披露。信頼はその歌に合わせて手拍子なんぞしておりますが…
実はその歌は信西から貰った絵巻物「長恨歌」。

のん気な信頼に上皇様は

「白楽天の『長恨歌』じゃ。寵愛した家臣に、国を滅ぼされる、皇帝の物語でな。」

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巻物を信頼に転がしつける後白河院、意味を解説されたときの信頼の表情の変化。立ち上がったときのご白河院の何ともいえない表情

「朕は、そうはなりとうない。」

我に返るような信頼の表情しかし、そこへ平氏の教盛たちがやってきました。そして謀反人たちを捕らえる。必死で上皇様に助けを求める信頼だが連れ去られて行く時の上皇様の寂しげな表情、そして信西を殺された朝子の憎しみを含んだ表情。

清盛の前に突き出された信頼や成親たち。
成親は姻戚ということもあり、此度だけは許してもらうことが出来たが、信頼も助けてと懇願するが

「あなた様は、信西殿の座を取って代わる為、謀反を起こされた。さような愚か者を生かしておいては、志半ばで無念の死を遂げた信西殿が、浮かばれますまい。」

この時の最後「浮かばれますまい」と言う言葉を強く言うんじゃなくて突き放したようなトーンで言ったのはより相手に恐怖を与えると言うか…そんな清盛の言葉に信頼がポツリと

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「面白うないのう…」
「志なき者の一生が面白うないは道理。六条河原でにて斬首とする。」

呆然としたまま連れ去られてしまった信頼。いやぁ、塚地さん演じる信頼良かったです。
信頼を演じてどういう感じたか是非聞いてみたいです(笑)

そして清盛は引き続き義朝たちの行方を追えと。
その義朝・正清・義平・朝長達は美濃の青墓にいた。
重傷を負った朝長はもう自分は逃げられないからと義朝に殺してくれと懇願。

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苦しむ朝長が義朝に太刀を握らせ一緒に自分の首に止めを刺す。
義平も北国に向かうから父上たちは東国に向かって兵を集めて再び都へ向かうようにと言うけれどこの時、既に義朝にはそんな事は出来ない事を覚悟していたんじゃないかと思います。でも希望を捨てない義平に対して心強さを感じたのではないだろうか。結局これがそれぞれ最後の別れになってしまったんですけど…。

義朝と正清は尾張の正清の舅である長田忠致の所に厄介になることに。
正清はほっとした感じなんだけど、義朝はただならぬ雰囲気を感じ取る。
義朝は木登りの話を突然正清にしゃべりだす。

「正清。『落ちる時はもろとも』と言うたはまことか?」
「は?」
「源氏はこれまでだ。分からぬか?忠致は我らを欺いておる。この館におる者たちは、皆我らの命を狙うておる。」
「諦めてはなりませぬ!」
「(笑)俺に木登りを教えてくれたはお前だ正清。足の掛け方、次に掴む枝の探し方。それを間違えなければ、落ちる事なく、誰よりも早くてっぺんに登れる。俺は間違うたのだ。正清…もう木登りはしまいっじゃ。」

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にわかに信じられない表情の正清だったが、義朝の言葉に覚悟を決める。
そして決意を固めた2人は突然庭に飛び出し、それを観て隠れていた者たちもビックリ、忠致も突然の事で腰を抜かしてその様子を見ているしかない様子。
2人はタイミングをはかりそれぞれの太刀で腹部を刺し違える。
この時の2人の表情。苦しそうで、痛そうで…そんな中で義朝が思い出すのはあの若き日の競べ馬に勝った時の事。悔しそうに自分に叫んでいる清盛とその言葉が嬉しくて馬上で笑っている自分の姿。
「負けぬからな!」と叫んでいた清盛だが、自分はその清盛に結局負けてしまった。
苦しみながらもその時の事を思い出し必死で笑顔になる義朝が見てて痛々しい。そして2人は息絶える。

本当に玉木さんと趙さんのこの深い絆で結ばれた2人の壮絶な最期はいたたまれません。
この義朝の最期に関してもいくつか伝承があるようですが…わたしは今回の最期良かったと思います。

清盛の所にも2人の自害が報告される。
一門の皆は喜ぶが清盛は頼朝の行方を追い、捕らえ処分しない限りこの戦は終わらないと淡々と言うけれど、ひとたび皆と離れるとその表情は寂しげで悲しげ。そんな清盛を時子が心配そうに見ています。この時の瞑った目を開けて瞬きした時の一連の表情の微妙な変化が義朝の最後を聞いたショックとでもまだ終わってないと言うフッと我に返ったような表情の切り替えが清盛の苦悩が凄く感じられて、それを時子も見ているんですよねきっと。

そして頼朝もついに宗清の手で捕縛される。
清盛の前につれてこられた頼朝。

落ち延びる途中で父や兄たちとはぐれた事でその後どうなったのか知りたいかと清盛に対して教えて欲しいと答える頼朝。あえて感情を殺して淡々と話す清盛。

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ひところ話を聞かされる涙に暮れる頼朝。
そして連れて行かれた後、頼朝の沙汰に関して皆があれこれ話をしています。

年齢が宗盛と同じ事。さりとて賊軍の息子、長兄の義平と同様やはり斬首か?
斬らねばこれまた問題が…重盛がどうするつもりなのかと清盛に尋ねる

「俺の覚悟は、叔父上を斬った時から決まっておる。新しき国づくりを邪魔立てする者は許さぬ。たとえそれが友の子であっても。」

夜。木を削っている頼朝のもとへ宗盛がやってきた。
一瞬、頼朝「誰?」という感じなんだけどそんな事お構いなく内裏での情けない有様は自分にとって初陣だったから仕方ないんだと言い訳を始める。最初何の事か分からなかった頼朝だがしばらくしてようやく思い出す。宗盛に対して丁寧に謝り、自分もあの戦が初陣だったと話すんだけど、自分の存在を覚えてなかった頼朝にイラッとする宗盛。思わず負け惜しみな事をああだこうだと言い出す。ああ見苦しいぞぉ宗盛ぃ~(ー3ー;)

そんな話の途中で池禅尼がやってくる。
そして見苦しい事を言う宗盛を諌める。

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頼朝の前に座った池禅尼。小刀と木を何に使うのか?と尋ねると卒塔婆を作りたいと。
父や母や兄たちの為に自分の命のあるうちに作り弔いたいと。

助かりたくはないのかと聞かれるが、いついかなる時も源氏の誇りを持てと亡き母に教え諭されたと。どんな結果であってもそれを潔く受け入れる事が母の思いに応えることだからと。
その言葉を聞いた池禅尼。

一方、常盤も無事牛若を産んだ。どうやら鬼若が援助しているようです(笑)
自分にも牛若を抱かせて欲しいと。恐る恐る牛若を抱く鬼若。

「おぉ…何とよき面構えじゃ。まこと強き源氏の武者となろう。返す返すも不憫な子じゃな。父の手に抱かれること無く…。」

鬼若はこの時からもう牛若を守って行こうと思ったのだろうか?
その後別れて再びお互いを知らずに五条で出会い、牛若だと知る事になるのだろうか?
その辺も今後気になりますね。

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常盤は鬼若に、自分は子供たちを連れて六波羅に向かうと。驚く鬼若。(そりゃ、驚くわよね)
無事に牛若を生めたのは鬼若がかくまってくれたからでそれは感謝しているけれど、だからこそ、自分は何としても子供たちの命を守りたいと。断じて許さない鬼若。

「私は賭けてみとうござります。清盛様の、お慈悲に。」

いらだつ鬼若だけど、この時…というか義朝に「私は義朝様の妻」と言った時、いや、由良が死んだときからかもしれない、それまで相手を受け止めるだけの女性から、強き母・そして女として生きて行く覚悟が出来たのかもしれない。そして自分の知っている清盛と義朝のお互いに対する思いも分かるからその思いに賭けてみようと思ったのかもしれません。根拠なき自信のなせる業といいましょうか…。この時の武井咲ちゃんの表情は子を守ろうとする母の表情に見えましたよ。

清盛の所に池禅尼が訪問。
何事かと思えば、頼朝の命を助けて欲しいとお願い。
意外な言葉に戸惑う清盛。

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「似ておるのじゃ。頼朝殿は、亡き家盛に。」
「似ても似つきませぬ。」
「似ておる。父思い、母思い、兄思いのところがな。頼朝殿が斬られるは、家盛が二度、その命を奪われる心地がして…。」
「申し訳ござりませぬが母上、私は平氏の棟梁として情に流される訳には参りませぬ!」

厳しいやり取りですね。

【いそPです】ドラマを立ち上げる中で、何人もの歴史の先生方に、この清盛の謎の判断について尋ねました。有力説である黒幕=池禅尼説とか、上西門院説、頼盛説など答えは様々でした。先生方も想像力を掻き立てられる、面白い題材なのですね。そこで私どもが考えた結論ですが、それはドラマをご覧ください。ヒントは「友」です。和久井映見さん演じる池禅尼さんのお芝居も見どころなので、そこもお楽しみに。

そして翌日。頼盛が必死で清盛に懇願しています。
何かと思えば、池禅尼がハンストをしていると。血を分けた息子の頼盛にしてみれば頼朝の助命の為に自分の母が飲食せずにいるとなればもうそりゃ頼朝が堂のじゃなくてとにかく母の命の為にも母の願いを聞き入れて欲しいと思いますよね。滑稽なほどに必死な頼盛様ですよね。

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しかし、全く真剣に取り合おうとはしない清盛。長年豊かに暮らしてきた人間がそんな事続くはずがないんだから心配しなくてもいいだろうと。まぁ3日も続かないだろうと言うと他のメンバーも2日いや1日なんて面白おかしく話すのを聞いて居たたまれない頼盛。そりゃ頼盛にしてみたら「お前らは自分の母上じゃないだろうからそんな事平気で言えるかもしれないけどなぁ!」と言う具合でしょうか?

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そんな時、やってきたのはなんと、師光改め西光じゃありませんか。
清盛はじめ皆もその姿にビックリ!まぁ、生きていたということにたいしてもビックリ!
今は信西から西光と名をつけてもらったといい、今回来たのは、頼朝の首を何としてもはねてくれと懇願する為。それに対して清盛は「言われるまでもない。」

池禅尼は相変わらずハンガーストライキ中。
そこへ家貞が白湯を持ってお見舞いに来ました。
この白湯は多分、清盛が家貞に持たせたものじゃないのかなと思いますが。

禅尼の気持ちは清盛様も十分伝わってますと家貞。

「頼朝殿を見ておると家盛を思い出すはまことじゃ。されど、一層痛々しいは、清盛。もとよりあのような健気な若者の命を奪いたいはずもなかろう。」
「あとは、殿がお決める事。我ら年寄りがでしゃばる場ではありますまい。」
「そなたと同じにするでない。」

と、無意識に茶碗を持ち、白湯を一口飲んでしまった池禅尼。

「あっ。」
「はあ?…あっ。」

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アチャ~飲んでしまった(^0^;)マズイ…
してやられたという表情の池禅尼。必死で笑いをこらえる家貞。悔しがる池禅尼が何だか可愛らしいですよね~。そして思わず2人で「シーッ」なかった事にしておこう(笑)

池禅尼は清盛の本意を分かっているからこそ、何とかしてあげたいと息子を思う母の気持ちなんですよね。 誰よりも人の事を気にかけ、大切にする息子の苦しんでいる姿を見ている事は自分も辛いけど何もしてあげられない事はなお辛い。だからこそ少しでもそんな清盛の苦しみが自分の行為で軽減するのであればと言う母心なのでしょうね。

そして、常盤が清盛の所にやってきました。
平氏一門たちが見ている中、自分の立場を知っててどうしてここに来たのかと清盛に尋ねられる。


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「わが身はどうなっても構いませぬ。どうかこの子らの命をお助け頂けますよう、何とぞ…何とぞ!<(_ _)>」

清盛の目に常盤が抱いている生まれて間もない赤子を見る。

「暮れに生まれたばかりの、牛若にござります。」
「暮れ…。」

何かを思いながら、おって沙汰をすると言って下がらせる。
みんなはあんなに器量の良い女子なのだから当然、側女にするだろうと言うが、清盛はそんな気はないときっぱり。
すると、基盛が

「母上が怖いのですか?」
「基盛。」

何だか久しぶりの基盛のこういう発言。子役の事雰囲気似てますねこういうときの飄々とした感じ(^_^)

「そうじゃ。」と言いながらニコッと返す清盛。そしてその場を離れ歩いていると時子がやってきましたがかなりご立腹なご様子。

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「ひどうござります。私のせいになさって。」
「ん?」
「私は構いませぬゆえ、あの美しき女子をお側女になさりませ。殿の威厳を増す事を、妻の私のつまらぬ悋気で阻んでいると思われてはたまりませぬ!」
「時子。時子!落ちつけ。そうではない!そなたに遠慮しての事ではない。」
「では、何だと仰せになります?」
「常盤は、義朝が心の支えとしていた女子ぞ。それを我がものにしようなどと、どうして考えられる?」
「やはり、それがまことのお心にござりましたか。」
「時子。そなた、俺をたばかったのか!はぁ~。」
「義朝様は敵である前に、掛けがえなき友。その上でご裁断なさればよろしいのではござりまぬか?常盤殿と3人のお子の事も。頼朝殿の事も。」

時子様、素敵です。
清盛の気持ちを理解した上で、ああ言う区切り口から本心をうまく引き出させる手法。時忠といい、この姉弟は本当に相手の本心を吐き出させる手法をよく心得ていると言うのか…。今の時代の男女関係とこの時代は違いますからね。夫婦関係もしかりで。清盛の「たばかったな」と言った後のふっと緊張感の緩んだ表情、棟梁としての責任感そして信西・義朝という志を同じくしたかった友を失った孤独感が見ていても苦しいです。

そして、頼朝の沙汰が下される日となりました。
その前に、盛国が持ってきた物…それは父が無くしたと思っていた髭切の太刀。
驚く頼朝…。
自分との一騎打ちの時、清盛に負けた義朝が遺して行った聞かされる。
その言葉に信じられない頼朝。早く自分を殺してくれと懇願する頼朝。

「我が父・義朝は、まことの武士にござりました。財にものを言わせ、朝廷に取り入る平氏のやり方を許せず、立ちの力に任せて、挙兵を致しました。その父が…。平氏の棟梁の前に髭切を遺して去ったとは…。さように弱々しい姿を見せて去ったとは…。もう、見とうござりませぬ。まことの武士がまやかしの武士に負けた。さような世の行く末を、私は見とうござりませぬ!早う斬って下さりませ。願わくばその髭切でこの首はねて下さりませ。早う。早う。」

懇願する頼朝に清盛、髭切を持ち穏やかな表情をして近づくが次の瞬間、思い切り頼朝を殴りつける。
その瞬間、頼朝が義朝の姿に変わる。そしてその変わった義朝に向かって自分の気持ちを思い切りぶつける清盛。

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「お前はそれで気が済むだろう。ただ一心に太刀を振り回し、武士として生き、武士として死んだ。そう思っておるのだろう?だが、俺はどうだ?俺はこの先も生きてゆかねばならぬ。お前がおらぬこの世で、武士が頂に立つ世を切り開いてゆかねばならぬのだ。それがいかに苦しい事か分かるか?いかにむなしい事か分かるか?だが、俺は乗り越える。乗り越えてこその武士じゃ!醜き事にまみれようと、必ずこの世の頂に立つ!途中で降りた愚かなお前が見る事のなかった景色を、この目で見てやる!その時こそ思い知れ!源氏は平氏に負けたのだと!あのつまらぬ乱を起こした事を悔やめ!己の愚かさを罵れ!俺はお前を断じて許さぬ!」

苦しい、清盛の義朝に向けた最後の言葉。本当は一緒に目指したかった世界。
そして髭切の太刀を思い切りつき立てる。そこには頼朝の姿が…。
この時の太刀をつき立てるシーン、1回の忠盛が平太に「死にたくなければ強くなれ!」と宋剣を突きたてたように頼朝に向かって

「誰が殺してなどやるものか。まことの武士がいかなるものか、見せてやる。源頼朝を、流罪に処す。遠く伊豆より、平氏の繁栄を指をくわえて眺めておれ!」

厳しい口調で言いながらも清盛の目から涙がポロポロ落ちてくる。
そんな清盛の後姿をただ目で追いかける頼朝。
ナレーションで「私はただその大きな背を見送る事しか出来なかった。だがその背に、我が父・義朝が果たせなかった志までも、負うている事だけは分かった。」

この時の倒れている頼朝の姿…目から涙がこぼれてくるけれど、それは自分の愚かさに悔いているのか、清盛に頼朝に、申し訳ないと思っての涙なのか、清盛が見ようとする武士の世を見れない事への後悔なのか…。
しかしこのシーン、殴りつけた瞬間に頼朝から義朝に変わる事にも驚いたけれど、ただ清盛の言葉を聞いている義朝の表情がまるでいつもの猛々しいものではなく、少年のようで、こうして頼朝と並べて見ると本当にシンクロしていますよね。すごいと言うか…。 玉木さんの表情が完全に少年の頼朝のように見えました。清盛の気持ちは痛いほど分かり過ぎてどう言葉で表現したらいいのか分かりません…。

【いそPです】第28回の放送の中で、こぼれ話をひとつ。清盛が頼朝に流罪を言い渡すシーン。途中で、中川さんが玉木さんに代わりましたが、台本では初めから清盛が頼朝に語るように描かれていました。 清盛があたかも義朝に率直な心情を語っているところは、是非、玉木さん本人に演じてもらいたい…というのは、柴田監督のアイデアでした。 難しいのは、中川さん演じる頼朝の心情から、玉木さん演じる義朝の心情へ、うまく乗り変われるかどうか。演じる玉木さんと中川さん、2人の芝居がうまく繋がってなければいけないのです。でも、そこは親子を演じていただけあって、2人の芝居の呼吸はピッタリあい、スムーズに撮りきる事ができました。松山さんも2人を相手に、感極まった芝居を2度するわけですが、テンションを保ったまま演じていただきました。違和感なく、ひとつのシーンとして見ていただけたと思います。

常盤のもとに清盛がやってくる。
眠っている牛若を見ながら清盛は常盤に自分の産みの母の事を話し、その事に驚く常盤。
そして常盤に向かって改めて問いただす

「己の身はどうなっても、子らを助けて欲しいと申したな。」
「はい。」

突然、常盤の肩を掴む清盛(ビックリしましたぁ)そしてBGMは「マンティコア」。

「死ぬ事は許さぬ。母ならば生きて子らを守れ。」

と常盤を押し倒す清盛(>_<)ヒャァ~
しかし、今の常盤は今までとはちがい、義朝と会った間もない頃の自分の母親の為に必死だった頃のように女性としてのしたたかさと母の強さで清盛に立ち向かっているように見えます。

「もとより、その覚悟にござります。常盤は、源義朝の妻にござります。」


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その言葉をまるで待っていたかのように、嬉しそうに微笑む清盛。

「さようか。」

そういって常盤を抱く清盛。そしてその傍らには乳飲み子の牛若。
この回では初めて「マンティコア」がBGMで流れました。「タルカス=清盛(平家)」そしてこのシーンでBGMがマンティコアということは「マンティコア=牛若?(または頼朝そして源氏)」という意味あいなのでしょうか。いよいよタルカスとマンティコアの戦いがこれから始まるという序章なのでしょうか。

余談ですが…劇中にも度々流れてくる「タルカスの噴火」と言う曲。

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タルカスと言う架空の怪物が火山の中から誕生し、地上のすべてを破壊し尽くし、 その後マンティコアという怪獣と遭遇し戦い、最後は海に帰っていくというストーリーの楽曲です。この作品の物語がまるで平家と源氏の物語とシンクロしているように感じます。特に今回「マンティコア」が流れてきたということが特にそう感じずにはおられませんね。 そういう部分も含めてこのドラマの面白さや魅力があるんじゃないかと私は思うんですよね。

あと、この時の常盤の覚悟とそれを受け入れる清盛、ただ顔の表情と押し倒すだけのシーンなんだけど妙にセクシーです。

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頼朝は髭切を携え伊豆に向かう準備中だけど、そこに突然薄汚い姿でやってきた1人の男。池禅尼からお供をするようにといわれた「藤九郎」。呆気に取られながらもさっさと頼朝の荷物を持って行く藤九郎に戸惑いながらも出発する頼朝。

そしてそれからして清盛はいよいよ公卿となった。

【いそPです】清盛はこの回の最後に、悲願であった公卿に昇進します。公卿というのは三位以上の位の貴族を呼びます。議定で発言でき、国政のあり方に関わることができます。武士としては初めてのことです。この回の中でも、清盛は信頼(塚地武雅さん)の処分を決めてしまったり、かなり偉くなったなあとドラマを見て、私も思います。このドラマが始まった頃、武士たちは埃にまみれながら、貴族の人たちに、ひたすら頭をさげるだけでした。

この後、いよいよ公卿に清盛がなると言うことは、一門のみんなの着ている装束も貴族化して行くわけですね。武士の装束で無くなるのがちょっと寂しい感じもします…。

もしこの時、頼朝が斬首されていたら…いや、義朝たちとはぐれずに一緒に居たら一体歴史はどうなっていたんだろう。 清盛が何故、頼朝や常盤の子達を殺さなかったのか、殺しときゃよかったのに清盛はアホだという人もいるかもしれないけれど、本当の清盛はこの時何を考えていたんだろうとか本心を知りたいですよね。単純にドラマを見ているだけなんだけど、こんなにも色んな登場人物に対して感情移入させてくれるなんて。

まだ半分、今こんな事をあれこれ思っていても仕方ないんですよね。
これから平氏が滅亡するまで、清盛が何を思い、何を目指していたのか、そして頼朝が何を考えそして牛若が何を考え、清盛を超えて行くのかを平家の行く末をしかと見届けなければいけないわけで見終わった時に何を感じるのか…ですよね。


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