感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
第33回『清盛、五十の宴』
2012年8月26日放送

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仁安2(1167)年、清盛(松山ケンイチ)はついに最高の官職、太政大臣の地位に就いた。清盛は50歳になろうとしており、五十の宴が六波羅で盛大に行われる。その宴席に、清盛の父・忠盛が熊野でつくった末の弟・忠度(ムロツヨシ)が現れた。

熊のようなその男の出現に、一門は翻弄されるが、その宴の最中、藤原忠通(堀部圭亮)の子・九条兼実(相島一之)が現れる。

権勢をふるう清盛と平家一門を面白く思わぬ兼実は、「武家は武力をふるうことはできるが、花鳥風月を解することができぬのではないか」と皮肉を言う。

そんな忠度と兼実に清盛は弟・経盛(駿河太郎)に舞をまわせ、さらに突然あらわれた忠度に歌を歌わせる。見事に舞い、歌をうたった弟たちに、清盛は、平家は武だけはないことを思いしらせ、さらに自分も舞いはじめる。そこで、ひとつの奇跡が起こる…。


【いそP@不在のため自動ツイートです】 8月最後の「平清盛」となりました。今回は「清盛、五十の宴」です。予告で清盛が言っていましたように、「みなさま存分に楽しんでくださりませ!」この先の清盛が自らの理想を突き詰めていく戦いを考えると、清盛にとって、この回はつかの間の休息のようなお話になるのかもしれません。
直接的な政から手を引いた清盛だけど、それでも日々忙しく動き回っているようです。

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御所では後白河上皇様が乙前に今様の手ほどきを受けております。乙前からお褒めの言葉を貰った上皇様だけど、どうにも腑に落ちない上皇様は乙前にわざわざ何で今頃になって自分のところにやってきたんだと。以前の時は断っておきながらとしかし特に理由はないと乙前。清盛となんら関係が有るのかと問いただすも

「私はただの老い先短き白拍子にござります。」

とつかみどころの無い返事…。
清盛の館では重盛・宗盛・時忠が訪問中。朝議でようやく音戸の瀬戸の開削が認められたと嬉しい報告。
清盛早速、国司に命じて人を集めよと。いらぬという公卿たちがいる中で時忠がうまく言いくるめてくれたそうです。

「言いくるめるとは人聞ぎの悪い。瀬戸を広げれば船が覆り、公卿方のお口にも米が入りませぬぞと言うたまでです。」
「さすが、時忠様を参議にされたは、正しゅうござりましたな。」
「全くじゃ。朝廷に一人でも多く一門の者を送り込めば、物事は動かしやすい。物事が我らの思いのままに動けば、さらに多くのものを朝廷に送り込める。」


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何だかまだ和気藹々とした雰囲気。
まぁ時忠も根っから悪い人間ではないと思うんですよね。まぁやる事があからさまと言う時もあるけど。
そんな所に時子がやってきて清盛に厳島に出発の時間だと。

出て行く前に時子が

「殿。厳島よりお戻りになられたら、五十歳の賀の祝宴を催しとうございます。」
「さようか。良きに計らえ。」
「はい。」

言うだけ言って歩き始めるんだけどふと

「して、誰の宴じゃ?誰が五十なのじゃと聞いておる。」

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思わず一同、ぽわ~ん?戸惑う盛国が

「『殿が』にござりまする。」
「ん?」
「殿は今や、御歳五十になられましてござりまする。」

思わず、えっ?オレ?オレ五十歳?と驚く清盛。この時の一瞬の目のしばしばとする瞬きの絶妙なことったら(笑)
そして、その事実に笑けてくる清盛。もう50年も生きてるんかぁ~あまりにめまぐるしくてそんな事全然気がつかんかったとはこれ如何に…(>_<)そして元気いっぱい盛国を引き連れて出発していきました。

一方、滋子はなにやら舞を披露しております。見た感じからして装束や鬟姿という事は男をイメージしての舞のようですね。力強く舞っておりますが途中で雨が降ってきました。周囲にいた武官や客人たちは皆慌てて部屋の中に逃げて行く中、雨など全く気にすることなく踊り続ける滋子。そしてその姿を惚れ惚れと見つめている後白河上皇様なのです。舞のシーン凄く練習したんでしょうね。とても一つ一つの動作が綺麗だなと思いました 。

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【いそP@自動です】滋子の舞についてですが、『胡飲酒』(こんじゅ)の舞というものです。平家物語に『熊野に御幸の折り、滋子が胡飲酒と言う舞楽を舞ったら雨がふってきた』という記述があり、それを元にこのシーンは作られました。

『胡飲酒』の舞は、もとは中国やベトナムに由来するものらしいのですが、当時のものは残っておらず、後世に創作されたものがあるので、それを参考にしつつ、歴史史料をもとに、アレンジを加えて表現しました。庭に舞台を設け、熊野神々を祀る祭壇を作り、それに奉納する形をとっています。

『胡飲酒』の舞でも使用されている朱色の装束、ミズラと言う童子達の髪型に、薙(ナギ)の葉(熊野三山を象徴する植物)を冠に飾りアレンジしました。手に持っている太鼓のバチのような道具は、もとは酒を汲む柄杓(ひしゃく)だったといわれています。楽曲は篳篥(ひちりき)という楽器を中心として、『胡飲酒』という、酒が名産の胡の国がある、中国大陸をイメージする舞楽曲を、芸能指導の友吉先生が作りました。

舞は、大地から沸き上がってくる聖なる酒を捧げるイメージで、四方の神々を呼び起こすシコを踏む舞楽風の振りを、所作舞踊指導の花柳先生が創作しています。

舞が終わって宴ですかね?西光が上皇様に酌をしております。物怖じしない滋子様の様子を見て感銘したと。成親も雨がより一層滋子の美しさを引き立たせたと。

「かの国の王が、酒を飲み、酔うた姿を舞われるとは。」
「滋子は途方もない大酒飲みゆえのう。」
「誰が大酒飲みにござりますか。」

着替えて戻ってきた滋子。口の悪い上皇様の罰に酌をしろって(ー0ー;)
そんな滋子に対してかしずく上皇様の様子を見て成親も驚嘆です。
でも和やかな雰囲気の最中、似仁様が謁見したいとやってきてると、でも折角楽しくやってるのに出直して来いと言う上皇様だけど、八条院も一緒だといわれしゃーなく謁見する事に。
【いそP@自動です】この回から初登場する人を紹介します。まず以仁王(もちひとおう)です。歴史に詳しい方なら「以仁王の反乱」でご存知かと思います。後白河上皇の息子ですが、彼の愛情は滋子との子・憲仁(のちの高倉天皇)に向いており、以仁王は皇子でありながら帝になることができないでいました。以仁王の後見役で八条院という方が出て参ります。八条院は父が鳥羽院、母が美福門院で、その誕生についてはこのドラマでは触れていませんが、第8回あたりで生まれています。以仁王と八条院は、どちらも濃い目に描かれており、終盤に向けてドカッと出て参りますので、お気に止めておいてください。

8回の中で得子が「ややが出来ました。春には生れるでしょう」と言われた鳥羽院が「庭に水仙が咲いておるだろうか」なんてノー天気な事を言っちゃったりなんかして得子に「あら嫌だわ庭は菊に植え替えたじゃない」なんてピロートークしていた時の子が八条院名のですね多分。しかし迫力ある気の強そうな顔ですなぁ。(一応、八条院は後白河上皇とは兄妹になるんだよね?)

宴の席で挨拶をする2人。まずはやんわりお世辞などを言ってご機嫌を伺う八条院。
西光が「ご用件を」早速本題。

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似仁は上皇様の3番目の皇子なのに、7番目の皇子の憲仁さまは昨年東宮になったと言うのに、17歳になっている似仁様は未だ親王宣下のご沙汰も無いとはどないなこっちゃ?と言われ、上皇は「まぁいずれな」って。思わず似仁様も、八条院様は権力も地位も高く、その養子である自分は東宮憲仁様よりもはるかに帝にふさわしいはずだと自信満々。と言いたい事を言ってさっさと退散して行くのでした。

これには滋子、少しグサッと来たようです。
そして時忠を呼び出しました。妹に頭を下げる時忠。滋子の傍についているのは真中瞳改め東風万智子(こちまちこ)さんですね。滋子は時忠が出雲に流された時はどうなる事かと心配したけどと言われますます恐縮する時忠にもっと近くに来てと言われ恐る恐る近寄る時忠。妹といえども気軽にホイホイ近づく事の出来る存在ではなくなっているだけに…もっと近くといわれかなり近くまで行くと扇で口元を隠し時忠に

「そなたは、平相国清盛の義弟。平家の財、憲仁の身の安泰の為、惜しみなく使うておくれ。」

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八条院・似仁様を押さえ込む為に滋子に出来る事は平家の財を使って2人をけん制するしかないわけで、後白河上皇のご寵愛を受けていたとしても、それに安穏としているといつ、憲仁の東宮の座を奪われるかわからないわけで、そういうことは流石滋子敏感ですね。だからこそ、兄の時忠を通じて相手を押さえ込もうとする。母は強いですなぁ。でもそうする事で平家にとっても必ずしもマイナスなわけではないだけに、こういう事に対して計算高い兄・時忠に相談するのが得策な訳ですね。しかしまさか滋子がそんな事を言うようになるだなんて時忠もビックリだったでしょうね。そうして何とか似仁様の親王宣旨を阻めているようです。そんな、ままなら無い思いに似仁様は面白くないわけですが…。悔しそうな似仁様の表情。

無事に厳島に到着した清盛と盛国。まずは佐伯景弘に丁寧な挨拶のあと、いよいよ本題。
厳島の社を平家で増改築したいと申し出る。突然の申し出に景弘と春夜はビックリ。

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「殿はこれより、博多を都の隣に持ってくる大仕事に取りかかれるところにござりまする。すなわち音戸の瀬戸か開削し、大輪田泊を改修。これまで博多どまりであった宋よりの船を、都近くまで入れるよう、整えるという事にござりまする。」

あまりの壮大な話で景弘感嘆。そのために海の守り神である厳島の社を素敵にリホームしたいので許しが欲しいと清盛。そりゃ景弘にしてみたら願ったり叶ったりな申し出ですよね。断る理由なんて微塵もないわいなぁ(笑)

清盛がやってきた事を聞き付けて兎丸たちがやってきましたが…、桃李の腕には小さな赤子が。
兎丸と桃李の子供、名前もそのまま「小兎丸」(笑)「小兎丸、どれどれ」って抱き寄せる清盛。
さすがもう赤ちゃんを抱くのもお手の物ですなぁ。清太が生まれた頃と比べると(あの時は、まだリアルパパ直前だったから、赤ちゃんに対しても、ちょっと恐る恐るという感じだったけど)安心してみていられますな(笑) でも「どれ小兎丸」ってセリフなのかアドリブなのか?声が笑ってる(マジ笑いしてる)のが…どうなんだ?

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「この子が大きくなる頃には、この国も変わっておろう。今とは違う景色が見られよう。のう?」

清盛とこの兎丸、そして仲間の関係が今後どうなって行くのか気になりますね。

内裏では摂政と右大臣の藤原兄弟と重盛の緊迫した関係。相変わらずブツブツうるさい摂政基房様は

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「近頃の平家の振る舞いは、目に余る。」
「そもそも、武士が国づくりに口を出すなど前例なき事。政は、有職故実(古来の先例に基づいた、朝廷や公家、武家の行事や 法令・制度・風俗・習慣・官職・儀式・装束などのこと。 )に通じ、雅を解する者によってのみ行われてきたもの。武力・財力のみが頼りの武士ふぜいに出来るものではないと、思い知らせてやりましょうぞ。」

ホンマに良いキャラクターですよねぇ。結構言葉や表情があからさまな基房様と表情だけでは何を考えているのか分からない爬虫類系でネチネチ系で陰の実行犯的な兼実様という感じ?兼実様はまだつかみどころの無い感じなんですよね~本来そういう人物なのかもしれませんが…果てさてこの2人一体何を企んでおるのやら…

そしていよいよ五十の賀の宴の当日。皆慌しく準備に励んでおります。生田もあれこれ室内のディスプレイなどの準備でああだこうだと頑張っております(笑)そんな最中、源頼政が息子・仲綱を連れて清盛にお祝いの挨拶に来ています。当初仕事で参加出来ないと聞いていたはずなのに、任務地に行く前にお祝いの挨拶もかねてと思ってやって来ましたと。清盛の後ろの螺鈿細工?の屏風が綺麗ですよね~。

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盛国が宴が始まるとお迎えに来ましたので清盛は座を外すとこのやり取りを不服そうな顔で見聞きしていた仲綱にどうしたのだとたずねる頼政にその理由を話し出すんだけど仲綱はどうして父上は平然と清盛に頭を下げることが出来るのか?自分はどうしても納得できない、なんで父上が平治の乱で義朝を裏切って清盛に寝返ったのか。それ以上言う出ないと頼政に静止される。この雰囲気って以前、清盛と重盛の間でもこういうの有りましたよね。なんで叔父を斬首しろといった信西と父清盛は平気で一緒に政をしようとしているのかって。父の心子知らずということなのか、まだそれだけ色んなことを知らないからなのか…

そしていよいよ宴が華々しくスタートしますよ。
まずは重盛を筆頭に五十の賀を迎える清盛に皆がお祝いの挨拶。若干テレ気味の清盛様ですがその挨拶に対してのお言葉を述べ、宴が始まりました。いやぁ~棟梁就任の時の宴では本当に食べ物も足りず、何もかも足りなくて散々だったのが、年月が経ったといえばそれまでだけど見事な宴の膳、そして音楽など時代の移り変わりが良く分かりますよね。
【いそP@自動です】宴の背景で男性たちが踊っていた舞ですが、「ささら」というじゃばらの形をした楽器を使用した、田楽という民衆の踊りです。
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田楽というと室町時代を連想しますが、平安時代でも御所の中でも踊られていたくらい、盛んに行われていたようです。清盛は、当時の民衆の芸能から、貴族の芸能まで幅広く興味をもっていたようで、そうしたことを表現するために、民衆の田楽をしつらえました。上演した田楽は狂言師である故・五世野村万之丞氏が考証・考案した『大田楽』を借用させていただいています。

「ささら」は本来108の板を束ねた楽器で、ひとたび鳴らすと、108の板、即ち108の煩悩を打ち消す、とも言われています。
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宗盛が清盛の所にやってきました。いつも元気だけは良いと言うか若干お調子者?でも食べながらお酌をすると言うのは…まぁ無礼講だし、清盛も怒らないしいいか(汗)そんな息子たちに清盛

「重盛、宗盛。そなたたちは数多い平家の男子のうちでも、要となる身。兄弟力を合わせ、一門を支えよ。」

元気良く返事をする2人。そして経子が子供たちを連れて重盛一か揃って清盛にお祝いとご挨拶。孫たちの可愛い挨拶に目じりが下がりっぱなしの清盛。そんな中、忠清を呼ぶ清盛は忠清を重太の乳父にするので思う存分武芸を仕込んでくれと言われ、快諾。

生田は来客の相手をしておりますが、そこへ時子が探しにやってきました。
その来客と言うのは何と常盤と牛若の2人。どうやら清盛の五十の賀の宴があると何処かで耳にした牛若。
どうも牛若は清盛を自分の父親だと思いこんでいるようで、駄々をこねて常盤とともに屋敷にやってきたようです。常盤は恐縮しまくり。時子もそりゃ驚きますよね。既に常盤は他の人のもとに嫁いだ身だし、でも牛若の純粋な思いと頼朝の息子だから、清盛もきっと喜ぶだろうと思って会わせる事に(常盤はどうも一緒に行かず控えで待っていたみたい?)懐の広い時子様ですね。

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そして久しぶりに会う清盛に牛若も父上としてお祝いを述べておりますし、清盛もそんな牛若を愛しそうに思っているようです。周囲も特に牛若が「父上」と清盛に言ってても何も思わないのかな?という感じ?
そして唐果物を与え知盛・重衡・徳子に牛若と遊んでやれと言って3人の子供たちも素直に牛若と一緒に席を外す。清盛が死んだ後、牛若(義経)によってこの3人も含めて平家が海の底に沈んで行く事を思うと微笑ましくもあるけれど歴史のむごさも(まさに諸行無常)感じずにはおれませんね。

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そこへ突然の乱入者!騒然となる一同だけど、この時、まず清盛の前に立ちはだかった盛国が太刀を抜き、そしてその隣には重盛がやはり、清盛を身を挺して守っています。が!宗盛は「父上をお守りせよ!近づくでない!」と声がでかいし偉そうだけど、自分はさっさと後方に逃げております。そういうやつなのか?結局そういうやつなんだな?宗盛(ーー;)でも良く見ると出遅れた感のある経盛なんか思わずお箸を突き出していたりしますよ(笑)しかし、皆から少し距離の離れた場所にいる盛国の俊敏さと来たら…そして重盛もとりあえず丸腰だけど自分の身だけでも父上を守らねばというとっさの判断はすごいですよね。この時の重盛の表情が面白くないですか?(こいつ何者なんだ?)

プチ情報。このシーンでの盛国が太刀を抜いたのは上川さんのアイデアらしいです。

髭モジャらの乱入者本人もこの状況にビックリ、皆もビックリ!そこへその乱入者を「若君お待ちください!」などと叫びながら慌てて貞能がやってきました。気持ちが抑えられずにフライングスタートしちゃったこの人、清盛の前に座り挨拶し始めました。

「お初にお目にかかります。忠度にござります。」

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意気揚々と挨拶したのに、清盛はじめ教盛も経盛も皆「忠度?(誰?)」と言うリアクション…
清盛に誰やった?と言われ、思わず戸惑う忠度「…えっ(汗)」そして貞能もあまりに皆が忠度の存在を知らないので思わず鼻が「ブヒッ!」と鳴ったよ。この時の忠度の知らないと言われて目が「へっ?」の表情がメチャキュートじゃないですかぁ~(笑)あんなに髭モジャらなのにぃ…。

「なんと!殿も、教盛さまも経盛様もご存じないと?グガァ~、ひどうござります。殿たちの末の弟君にござります。」

あまりに他の兄弟と風体が違うので思わず皆が皆まじまじと忠度を見ている。
このほわ~んとしたムロツヨシさんの表情可愛過ぎますぅ…こんなに髭モジャらなのにぃ…

【いそP@自動です】それから、平忠度(たいらのただのり)!清盛の弟です。まだいたのかと思われるかもしれませんが、似たような名前が多いので、一応平家一門の登場人物は絞り込んでいます。忠度は、清盛・家盛・頼盛・経盛・教盛に続く五男です。 熊野からやってきて、得意は和歌と舞いというちょっと変り種のキャラクターです。和歌でも特に恋の歌が得意で有名なものも残しています。ムロツヨシさんが好演しております。ユニークな舞も披露していただきます。

そして何か思い出したように清盛、そして他の兄弟も「おぉ!」と声をあげる。記憶の彼方にそういうことを昔聞いたような…いずれ都のお連れしろと亡き家貞から言われててじゃあ今回のこの宴の時にみなさんにお披露目しようと思っていたんだけどこの有様なんともトホホな貞能。でも素直なと言うかポジティブなのか忠度は自分の気持ちが早まって反対に迷惑かけてしまったと。笑顔で弟を迎える清盛。

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「忠度。よう来たな。」
「はい、清盛の兄上…にござりますか?」

って、どんだけキュートなんだよぉ~。髭モジャらのくせにぃ…

誕生のお祝いの言葉を改めて述べる忠度、そして周囲をキョロキョロ見渡し自分のすぐ上の兄上の頼盛は誰だと訪ねたんだけど残念ながら今、頼盛は大宰大弐になって大宰府に赴任中により留守…う~ん、残念な忠度。しかし盛国が他の兄上たちを紹介してくれましたがそこでまた時忠がイッチョ噛みでああだこうだと2人の事を言うので思わず盛国が諌めるんだけど「褒められても…」ってあーだ(ーー;)「褒めてはおりませぬ」と切り返す盛国(笑)

とどめは経盛、またいつものように忘れ去られるんじゃないかと思わず盛国に…

「ご心配なく。此度は見えておりまする。経盛様にござりまする。」ってどーよそれって!オイオイ、ホッとしてんじゃないよ~経盛様ったらぁ。更にまた時忠に教盛と2人で1人前だといわれても「まことのこと故、言い返せぬ」って全く…でもそんな一門のメンバーに忠度嬉しくて心強くて、お礼に熊野の祝い踊りを披露したいと言うことで早速踊ってもらう事に。いやはや雅とはかけ離れているけれど、とても面白くてその場も和気藹々と和んでおります。

【いそP@自動です】さて、忠度のユーモアあふれる舞ですが、熊野という田舎育ちのお調子者というキャラクターにあわせて、滑稽な舞いを創作しました。曲は「大田楽」の中の『獅子の曲』を引用させて頂き、それにあわせて、花柳先生に動きを付けて頂きました。

そんな良いムードの中、生田が連れて来たのはな・な・なんと摂政・基房&右大臣・兼実様兄妹ですよ。
あの時の話で言っていたのはこの機会の事だったのか?


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楽しんでいる最中、ふと重盛が後ろを振り返ったら2人がいたので思わず声をあげると、皆も一斉に振り返り、踊っていた忠度も訳の分からぬまま踊りをやめて平伏しました。

第一声何を言うのかと思ったらやんわり言葉は柔らかいけど言ってることは嫌味ったらしいったら。
何か急用でもあったんですかと聞かれたけど、余裕で席に座り一息ついて兼実が

「相国清盛様におかれましては、ご子息やご舎弟らを、次々と昇殿させ、およそ従来の公卿には思い及ばなぬ事に、意欲を燃やし、次々と薦められておりますな。頼盛殿を大宰大弐にとして博多へ送り、音戸の瀬戸の開削、大輪田泊の改修。果ては厳島の社の修復をなさるとか。」
「さよう。あそこにおわすは、海の守り神ゆえ。」
「さて、それはいかがなものにござりましょうか。」

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とにかくこの人達は武士如き、雅とは程遠い人間たちに神社仏閣の修復なんぞして欲しくないわと言いたいわけです。重盛はあくまでも朝廷でその話しは決まっているといいたいんだろうけどすかさず清盛が摂政様と右大臣様に対してくだらない話しはそんくらいにしてとそして生田に2人の膳を用意するようにと。上から目線の物言いに思わず「何がくだらないって」と怒りモードの基房様、大体そんなつもりで来たわけではないと言うんだけど「そんな事いわんと折角の宴なんですから楽しんでくださいな」てな具合で運ばれた膳の内容を見て「おっ(なかなかやるのう)」という表情の基房様。次の計画は祝いの場に手ぶらでやってきたのだからお祝いに舞を舞おうと言う事に。まぁ、本当の貴族の雅な舞と言うものがいかなる物か見せ付けてやろうと言う腹積もりなんだろうけど…。

ゆったりと、優雅で繊細な舞で皆も見惚れているようです。そんな2人に対して今度は経盛の笛と重盛と宗盛が返礼する事になりました。こちらはまた先ほどとは違って扇を使って優雅さの中にも所々力強さも感じられる舞でした。思いの外の舞の力量にこれまた基房様「おっ(なかなかやってくれてるやんという感じ?)」という表情。しかし個々で妙に納得しちゃ何しに来たのか分からないわけで

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「舞と糸竹の芸はどうにか仕込まれたと見える。」
【いそP@自動です】藤原摂関家と平家兄弟のダンス対決ですが、基房・兼実兄弟のは、神楽笛という雅楽独特の笛を伴奏に舞っています。他の笛より神楽笛は古風な雅な風を感じられます。舞は優雅さや気品を大切にしたものにしています。 一方、重盛、宗盛の舞ですが、清盛の子どもたちは公達と呼ばれるようになりましたが、武士らしさを表現しようと、足を踏みならすなど、勇壮かつ雅さを出した舞にしています。

思いっきし負け惜しみだと思いますが次に繰り出すは和歌での対決ということで(いつの間に対決になったのだ?)これは強敵、右大臣が出てきました。再び経盛の出番じゃないかと言われるけど流石の経盛も歌の実力は相当なんだろうけど、右大臣様はそれ以上の実力の持ち主だから自分は太刀打ちできないって逃げ腰です。そんな事を言われている間、自分とは関係ないと言うような雰囲気で話を聞きながらご馳走をパクパク食べている忠度が可愛い♪髭モジャらだけど…

今回は相手も「負ける気せんね」と言いたいほど自信満々な訳で、さぁどうする清盛?と思ったらいきなり都の美味しい物をパクパク食べていた忠盛がご指名されちゃいました。右大臣の歌の相手をしろと。

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ボー然とする忠度に「こんな髭モジャらの雅さのかけらもないやつに負ける気せんね」と言いたげな笑いの2人。一門の皆も「うそぉ~」と言うような表情で忠度に視線を向ける。この時のブツブツ言って、まるで小刻みに震えるチワワみたいな目をしてる忠度…(笑)大丈夫か?大丈夫なのか?

そして時子から出されたお題は「恋」まずは先手は兼実様から。

「帰りつる、名残の空を、ながむれば、なぐさめがたき、有明の月。」

特に女性人達はうっとりしております。経盛もさすがと感心しきり。
そして忠度の番。

「頼めつつ、来ぬ夜つもりの、うらみても、まつより外の、なぐさめぞなき」

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思わず周囲から感嘆の声が…、女心を良く表現してなおかつ兼実様の詠んだ歌に対して掛けことばもふんだんに取り入れて経盛も感心。そしてしばらく2人の歌詠み対決は続きますが兼実に全く引けを取らない実力の忠度。勝負はつきません。この時の女子たちや忠度の後ろのいる経盛そして、基房様の表情の違いも見どころですね。(笑)そんなやり取りを忠清は口をあけてポカーンとしておりますね(>0<)

そして諦めたのか兼実様やめて席に戻ってしまいました。

「かような事で、我らを誤魔化せると思うでないぞ。アハハハハハハ~!所詮は公卿のまね事。肩を並べたなどとゆめゆめ思うでない。厳島の一件、断じて許さぬ!」

何処まで負け惜しみを言えば気が済むんでしょうね~そんな基房様に対してふっと笑いそして思わず

「しかたがないのう…盛国。あれを持て」

そう言って何処からか盛国が持ってきたのは1遍の巻物。まだ誰にも見せるつもりじゃなかったのにとその巻物を開いて行く。皆も見て見なさいと呼び寄せ集まってその巻物を見入る。

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そこに描かれていたのは海に浮かぶ建物そうこれこそが清盛が作った新しき厳島の社の完成図。
流石に摂関家の2人もただただ驚くばかりおもわず

「社じゃと?これが。」
「潮が引いておる時には、この大鳥居まで歩いてゆく事ができますが、満ちておる時には、このように、さながら社殿と回廊が海に浮かんでおるかのように見えまする。」
「これは…これは、誰の思いつきじゃ?」
「それがしにござりまする。これまでの公卿方は、寺社のしつらと申せば、上へ上へとのぼる意匠ばかりを凝らしてこられた。されど私はこれを、横へ横へと広げてゆきとう存じます。それが私の思い描く、国の姿にござります。」

完全に打ちのめされたという感じの兼実様。基房様も同様だけどここで納得してはプライドが許さない訳です。でも今回は完全に平家に完敗(乾杯?なんてな)ということでうるさ型もお帰りになって再び楽しい宴タ~イム♪

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皆あの2人をぎゃふんと言わせることが出来て大満足。しかしその中でも一番以外だったのが熊野育ちの忠度のあの歌詠みのセンスの良さ。それは忠度自身も良く分からないけれど父も母も歌を詠むのが好きだった事で自分も好きだったからかなぁ~って。あともう1つ不思議なのは初対面の忠度に歌を歌わせたのは本当は清盛はそのことを知っていたのかと聞かれるが、それは知らなかったなんとなく忠度に賭けてみただけだと。そういわれた忠度は清盛に認められたと言う思いに嬉しそうです。

「賭けに勝つはまこと痛快じゃ!愉快じゃ、実に愉快じゃ!」

時子の心配もよそにとても楽しそうな清盛。盛国も暗くなって足場が悪いので気をつけてくださいと言っても嬉しさで音楽に合わせて踊る清盛。みんなの心配も何のその、扇を広げ太陽に向かい

「あ~、愉快じゃ。愉快じゃ。かように愉快な日が、終わってほしゅうない。アハハハ~」

と扇を仰ぐと突然太陽が降り注ぎ清盛を照らす。皆その光景を見てただただ驚くばかり。
清盛は本当に楽しそうに舞っております。

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最後に清盛の舞ですが、田楽の中に清盛が入り、喜んで舞っている感じを表現していて、特に形などは決めていません。曲は「大田楽」より、使用しています。最後の扇で、沈む夕日をもとに戻したというのは、ご愛嬌で。。

そんな偉大な父と慕う清盛を尊敬の眼差しで見ていた牛若は帰り際、更新しながら常盤に一所懸命報告しております。
 

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そしてそのことはすぐに色んな人の耳に伝わり、後白河上皇様の所にも伝わるが、西光はそんな話清盛様を尊大に見せようとするプロパガンダだろうって。でもそれを聞いている乙前は「清盛様ならやりかねないだろう」とでもいいたげな微笑。

遠い伊豆にもその話が伝わってきましたって、頼政が時政に話しをしてるんやんかいさぁ~。
頼政の赴任先って伊豆だったのかぁ~。そんな話それだけ清盛様が力を持っていると言うことを言いたい方便だろうと頼政は言うんだけど、時政は深刻な表情で頼政に話しかけます。

「その清盛様によってこの伊豆に流された源氏の嫡男・佐殿が、今いかなる事になっておいでかご存じにござりますか?」

そんなん、今赴任してきたばっかやのに知る訳ないやんかいさぁ~ねぇ?

頼朝はもう完全に廃人状態で藤九郎が食事を出すんだけど、ちら見するだけ。

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そんなこんなで時政の案内で頼朝のところへ向かう頼政なんだけど、そこで目にしたものは…
あまりの頼朝の姿に頼政も思わず驚くしかないなんでこんな事になっているのか…
でも時政は頼朝がこんな姿になったのは平相国様のせいだと(それは全くの言い掛かりだってばぁ)京にいながら伊豆に住んでいる人間を廃人同様にしてしまうパワーを持っているそれが平清盛なのだと。

だからそれは皆が勝手にそう思いこんでしまっているだけなんじゃないの?
清盛にしたらそんな風に思われてもある意味迷惑ではないかい?

しかし綺麗な一見草食男子だった頼朝が今や目もくぼみ、クマが出来、頬はこけて無精ひげもまばらに…本当に生ける屍状態。
んでもって自分の軽率な行動で、心配した伊東祐親に可愛い息子を殺されてその大元は清盛が怖いからってか?(ー3ー;)ムムムゥ~

そして寒い季節のある日、いよいよ厳島の工事が始まるらしく盛国と出かける予定の清盛なんだけど、出発の時間だと言うのに姿が見えないので心配して時子と盛国が呼びに来るんだけど姿は見えない。ふと時子が廊下に倒れている清盛を発見!2人が慌てて清盛のもとに駆け寄るが汗をかき苦しんでいる清盛。さて一体どうなってしまうのだろう…

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五十の宴であの太陽を戻したといわれる話を持ってきたのはなかなか興味深かったですが、それはそれでありだなと思いました。摂関家と平家の舞と、和歌の対決も見どころ有りましたね。自分の年齢を忘れるほどに、がむしゃらに生きてきた清盛の、そして平家一門にとってのつかの間の幸せな時間が、最後の清盛の倒れたこと以降に徐々に滅亡に向かうカウントダウンが始まって行くと思うと、清盛ではないけれどかような愉快な日が終わってほしゅうないと見ている人達もきっと思ったのではないだろうか…。

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