感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
第34回『白河院の伝言』
2012年9月2日放送

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仁安3(1168)年、清盛(松山ケンイチ)が病に倒れた。寄生虫による熱病である。
廟堂の頂点にある清盛の発病の報せは、平家一門のみならず、朝廷・貴族・諸国の武士など多くの人々の心を揺るがせる。

熊野詣へ向かう途中にあった後白河上皇(松田翔太)も、清盛病の床への知らせを聞くと、政情不安をもたらすことを危惧し、急ぎ京へとって返す。

病の床にある清盛は、熱にうかされ、夢の中をさまよっていた。その夢のなかで出会ったのは、亡き実母・舞子(吹石一恵)と実の父・白河院(伊東四朗)であった。夢のなかで清盛は白河院と対峙し、対話を始める。

そのころ、源頼朝(岡田将生)の流刑地・伊豆では、北条時政(遠藤憲一)の娘、政子(杏)が少女期を迎えていた。


前回、時子が元気な清盛はとこしえに生きるんじゃないかなんて言っていたら倒れていたところで終わりました。さて清盛の病名は?病状は一体どうなるのでしょうということで第34回が始まります。

1168(仁安3)年2月、病に倒れた清盛の傍で看病をしているのは盛国。烏帽子がないのは何だか恥ずかしい…不思議な物ですよね、ほかの時代(戦国時代とか)では何とも思わないんだけど、ドラマをこうして長い間見ているとこの時代烏帽子がないと本当に丸裸な感じがして目のやり場に困ると言うか…(苦笑) (反対に江戸時代は月代がないと裸を見られているようで恥ずかしくなるそうな、面白いね~。)

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汗を拭く盛国。時子曰く清盛の病気は「寸白(今で言うところの寄生虫)」ということで体内に毒が入っているらしく声を掛けても答えないし、聞こえているのかどうかも分からない。薬師空も覚悟をしておくようにと言われてしまい、今のところ手元にある宋の薬でも治癒できないらしい。

不安になりオタオタしている一門のメンバーだが、そこは時子が気丈に男たちを統率します。

「今は落ちつき、なすべきことをせよ。」

そして清盛の病状がよくなるまでの間、重盛が棟梁の代行となって一門をまとめる事に。
清盛の病状の噂はあっという間に諸国に伝わったようで伊豆の頼朝の所でもこの先どうなるのか時政や藤九郎がああだこうだと言っていますがそんな時でも頼朝は

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「(清盛が)身まかられるだと?あのお方が。さような事は断じてならぬ。この暮らしが変わる日など…永久(とこしえ)に訪れぬのだ…永久に。」

どんだけ自暴自棄なんだ?ほいでもって頼朝のほうが病人みたいやん(笑)
でも、普通だったらそんな話を聞けば、この生活から開放されるかもしれないと反対に希望を持ち喜びそうなもんだけど、頼朝にとってはそれ以上にこんな病気如きであの清盛が亡くなるなんてありえないし、信じたくないんだろうね。この時のニヤッとした頼朝の表情が「そんな事で簡単に死んだら許さん」と言うように感じました(私はね)

内裏でも清盛危篤のニュースは瞬く間に都中に広がっていますね(そういうの好きそうだものね~この人達)特に嬉しそうなのが摂関家のブラザーズ。特に基房様のあのあからさまなニヤケ様ったら…。警固の人達も清盛がもしいなくなったらどうなるのかと自分たちの立場、身の振り方をヒソヒソ。それを聞いていた基房、一応にこやかに注意しますがその後のあの冷めた表情。

「もとより武士ふぜいが国を動かそうとするのがおかしかったのじゃ。今こそ国を、あるべき姿に戻す時ぞ。」
「あるべき姿とは?」

そこへ示し合わせたのかやって来たのは八条院と似仁様。
どうやら基房様が呼び寄せたみたいで兼実様は知らない様子ですね。

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「ようやく、来るべき時が来ましたな。」
「もとより、この似仁様こそが、わが父・鳥羽院のご嫡流。今度こそ、似仁様を親王として下されませ。」
「きっとそうなりましょう。きっと。アハハハハハハハハ~」

って、何だかあちらでもこちらでもまるでこの雰囲気って、見てると今の日本みたいだよね。
国のこと云々よりも、自分たちの地位向上というか、思い通りにしたいと言う思いが強くて、何だかなぁ~って感じです。特に似仁様のあの不適な笑みったら…(ーー;)でもそんな中、兼実様だけはそのやり取りを表情一つ変えずにジーッと聞いていますね。必ずしも基房様と考えている事が違うのか…

一方、後白河上皇様は滋子様、西光と成親などと熊野詣に行っているようですが、どうもこのところ上皇様の右肩の少し下辺りにデキモノが出来ているようで滋子が定期的に薬を塗ってあげるんだけど、治るどころか徐々に大きくなってきているようです。まぁそれを治癒する為の熊野詣らしいですね。

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ちょっと落ち込み気味の上皇様が何だか可愛いっすね。そういえば最近、松田翔太さんはツイッターやネットで後白河上皇様のことを「ごっしー」と言われているということを知ったらしいですよ。それを知って「皆に愛されているんだな」と喜んでいらしたとか(笑)

滋子がそのデキモノをマジマジ見つめ何かに似てるなぁって。そんな事を言ってると西光がやってきて、清盛が病で危篤だと報告。驚く上皇様と滋子様。成親は今御所を空けて(留守)いてはいけなんじゃないかって。急いで都へ戻る準備を始める。

「清盛が…死ぬかもしれぬと?」

超~心配そうな上皇様の表情。六波羅では清盛は終始何かにうなされているようです。そしてそんな清盛の傍で盛国はひたすら汗を拭ってあげております。

そんな様子を清盛は朦朧とした意識の中で感じていますが、自身に何が起きているのか全く分からない状態なのです。生田が自分たちが看病をするからと盛国に言うんだけど盛国は自分がすると生田の言葉を拒否、そして

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「構わぬ。万一、殿が身まかられる事があれば、そんな世に未練などはない。」

凄いぞ盛国。でもそんな言葉をおぼろげながらに聞いている清盛は一体誰のことを、何の事を言ってるんだろうかと思っているわけです。でも確かに清盛の最期は盛国邸でだったし、盛国の最期もやはり殿のことを思いながらと思うと2人の絆もやはり強いわけですよね。

そんな清盛は狭く・暗く・暖かい場所にいると。それは遠い昔…舞子のお腹の中にタイムスリップしたようです。そこではまだ舞子は美しく、そして白河院と双六に興じています。現実世界では清盛の回復を願って僧たちが護摩を焚き祈祷しております。しかし状況は変わらず貞能も焦っております。忠度も自分の家人に熊野に行って権現様に祈祷してもらおうと重盛に言っております。頼む重盛。

一方、女子たちは時子を中心に子供たちが集まっております。


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「我ら平家一門の女には、他の家にはない、大きなつとめが課せられている。何が起きようとも動じず、常に一門の繁栄の為に、身をなげうつ覚悟をせよ。」

盛子様もいますね。盛子様は既に剃髪してらして…座る位置も皆直接床に座っているけれど畳の上に座っておりますね。でもこの時子の言葉の重み、繁栄だけではない最後の最後、檀浦までこの言葉が続いて行くわけですね。

源頼政もこの事態の事を聞いて色々考えているようですね。そして報告に来た仲綱に、以前尋ねられた事、どうして平治の乱で源氏から平家に寝返ったのかと、それはあの時はどう見ても源氏が負けることが分かっていたからそのままいたら、自分含め、マジで源氏が滅んでしまうかもしれないと思ったからだと。

「平家の繁栄は、相国清盛様あっての事。万一、身まかられることあらば、そこに隙が生じよう。その時こそ…」

良くわかっているじゃありませんか。頼政様。確かにこの病の為にこれからその平家の中での隙が生じようとしているわけですね。常盤の所にも清盛の病の話が聞こえてきているようで、牛若にそのことを告げます。当然、牛若にしてみれば自分の父と思っているわけですからビックリと同時に会いに行きたくなるわけですよね。

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しかし、今回の常盤は違いますね。意を決したように牛若に清盛はそなたの父上ではないと告げます。戸惑う牛若、当然本当の父は誰なのか知りたいですよね。常盤も思わず言いかけるがそれをグッと飲み込みます。もしここで本当のことを言えば、お前の父上は清盛様と戦い破れたお方なんだと知れば、そのショックで傷つくだろうし、でもこうして生きていられたのは清盛のおかげでもあり、それもまた義朝の子供だったからこそということもあるんだろうし、常盤としてはこの子をそんなドロドロした世界に身を落としてほしくないと思う。

かといって、このまま父上だと思い込んだまま成長してもまたいつか本当の事を知るわけでそうなった時の方がダメージが強いかもしれないし本当に母として苦しかったのでしょうね。

切目に到着したあたりで雨が酷くなりそれ以上移動するのが難しくなった上皇様、かなりイライラモードです。清盛の病状に一喜一憂している上皇様を見て成親と西光。

「やれやれ。成り上がりの無頼者一匹、死のうが生きようがこの国の先行きに何の関わりがあろうか。」

相変わらず清盛に対して嫌味を言わないと気がすまない西光にこの時はまだソフトタッチに

「西光殿、清盛様は人臣を極められたお方ですぞ。」
「どこまでのぼろうと、心根までは変わらぬ。無頼の高平太ごときに、亡き我が主、信西のような志高き政ができるとは到底思えぬ。」

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いや、そんな事ないと思いますよ。信西の分も今の清盛は見えない血を流し続けているし、信西自身自分亡き後の政を清盛に託したと思うんですけどね西光にはその思いは届いてないんでしょうね。それを聞いて成親、先ほどとはまるで別人のように冷淡な表情で(この表情はまるで清盛が忠正を助けて欲しいと成親にお願いしに来たあとに見せた時と同じ…)

「志などなくとも、政はできましょう。政に何より欠かせぬは財力。今や清盛様は、国を動かす器をお持ちといわざるをえますまい。今、死なれては、何の為に我が妹を重盛様の妻としたか分かりませぬ。」

まぁ、この2人も所謂、義兄弟なんですもんね(家成の西光は養子に入っていましたからねたしか)。立場は違うけどこの変から徐々にのちのちの鹿ヶ谷の伏線になっていくのでしょうかね。

棟梁代行の重盛は一体何を思っているのでしょうか…
忠清が山法師達に強訴の動きありとの報告。清盛が倒れ、上皇様も都を留守にしているだけに絶好のタイミングなわけですね。どうする重盛?とりあえず万が一の事を考えて支度して待機するように指示。そして宗盛を呼んで賀茂川の氾濫に取り残された民がいるかもしれないので状況確認をしろと。そして宗盛は任務の為に向かう途中、時忠に捕まっちゃいました。

また何を言い出すのかと思えば、やはりもし清盛がこのまま死んでしまった時には、お前は時子の長子なんだからお前が次期棟梁になるんだとたき付けちゃったりして…そんな事を偶然聞いちゃったのは時子。烈火のごとく叱責します。しかしそんな事でビビる時忠ではありますまいて、とにかく時子は宗盛に対してそんな世迷語を惑わされるもんじゃない。重盛を棟梁と立て、 兄弟力を合わせ支える事が弟としての役目だと。どう返事を返せばいいのか戸惑う宗盛。

とりあえず母の言うことに賛同しますが、時忠も引きません。そんな事をああだこうだと言っている様子を重盛に目撃されてしまいました。仮に重盛がこのやり取りを聞いていないとしてもこの3人が今この時、神妙な表情でいれば気になりますよね。誤解されるようなことをしてるわけですから。

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時子が重盛の存在を見つけてしまいます。この時の重盛のあえて感情を表に出さないようにしているのか、無表情さが怖いと同時に、彼の孤独感がにじみ出ていますね。その表情で宗盛に言われたことをサッサとしろと言うのも宗盛もさぞビビッたことでしょうが、こういうことも含めて徐々に兄弟の中での埋められない溝になるきっかけにもなったのでしょうね。

時子にしてみたら、清盛自身が一門の中で、長年孤独を感じて生きてきていたことを何よりわかっているからこそ、明子の子供たちも区別なく育てようとしている(それは努力と言うのが正しいかどうかわらかないけれど)でも、その気持ちを果たして重盛がどう感じているのかなんですよね。

そんなあちらこちらの思惑がうごめいている中、清盛は相変わらず夢にうなされています。
祇園女御が舞子にもうすぐ赤子が生れるんだから体を冷やしてはならないと優しい言葉。祇園の女御様は白河院と双六に興じております。つかの間の穏やかな時間。そこへ近臣の物がこの雨で賀茂川の水が氾濫していると報告。また山法師にも強訴の動きがあると。賽を投げ双六盤に怒りをぶつける白河院。こういう感情って後白河上皇と似ていますね。思わず祇園女御


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「賀茂川の水。双六の賽。山法師。この3つばかりは、あなたさまのご威光を持ってしても思うようになりませぬな。」

そして舞子に祇園女御は子供が生まれたら一緒に故郷の青墓に戻りなさいと、既に法皇様には多くの皇子様や皇女様がいるから慎重に考えて行動しなさいと。舞子が思っている以上に法皇様は恐ろしいお方なのだからと。そこへ法皇様がやってきましたがすぐ近臣がやってきて璋子様が熱を出して寝込んでいると。薬も祈祷も利かないと言われ何かに取り付かれているのかもということで陰陽師登場。そして1回の舞子のおなかの子供が禍の種と言われ子供を始末しろと法皇様にいわれるが拒否し、おなかの子供を守る為、為義たち追っ手から必死で逃亡する舞子。

清盛はもだえ苦しみ、盛国も心配ですが何も出来ないんですよね~。
段々清盛の苦しいうめき声が大きくなっていく。それは舞子のおなかの中からまさに、この世に生れ出でようとする苦しみであったのです。(仏教では人間が生きるということは生老病死という4つの苦しみを持って生れてくるといいます。この世に生れてくることもまた苦しみなわけです。)

久しぶりに若き頃の忠盛が登場(回想だけど)いやぁ~かなりワイルドですよね(笑)
舞子と忠盛の出会い、思わず生れたばかりの清盛と一緒に死ぬると言った舞子を平手打ちし

「母が子を殺そうとするとは何事だ!?死んでも子を守るのが母のつとめだろ!」

思わず、清盛が常盤に「母親ならば、何があっても生きて子を守れ」と言ったことを思い出しますね。

苦しむ清盛の横で必死に仏に祈願している盛国のもとに乙前が見舞いにやってきました。
切目では未だ雨のため動きが取れないでいる上皇様。滋子がやってきて上皇様に薬を塗って差し上げようとする。上皇様がポツリポツリと話し出す。

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「怖いのじゃ。清盛がおらぬようになってしまう事が。わしに挑むようなあの目。あの目を見ておると、わしは安堵するのじゃ。この世にわしのつとめがある。生きることを許されておる。そう思えるのじゃ。」

とても寂しそうで、上皇様の頬を涙がつたい流れます。上皇様にとって本当の本心をさらけ出せる、理解してくれている存在は滋子と乙前とそして清盛なわけですね。究極のツンデレ野郎な訳ですよ、後白河上皇様は(笑)でもどんだけ清盛LOVEなんですかぁ~

滋子が薬を塗り塗りしてこのデキモノって何かに似てると思ったら双六の賽だって!思わず上皇様も「双六の…」何を思ったか上皇様、この雨の中でも無理やりにでも都へ清盛の元へ向かおうとする。途中、西光が輿を止める。何でも賀茂川の水が溢れ、前に進めないと。そして山法師たちの強訴の噂もあってとても危険だから引き換えしたほうがと言う言葉を拒否り、輿をあけさせ周囲を気にせずズンズン歩いて行く上皇。

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時子は仏に清盛の為に祈っていると、そこへ時忠がやってきて、自分があんなことを言うのは姉上のためだと。
いつまでも明子様に気遣うことはないって。時子は重盛も宗盛もわが子だと思っていると言うんだけど、時忠は先妻の子供も自分のおなかを痛めた子と同じだと本当に言い切れるのかと詰め寄られ、答えられない時子。どうしてそんなに時子を追い詰めるんだよぉ時忠ぁ~。時子は本当にそんな風に思っていないかもしれないのに、時忠が余りに言うとその軸がぶれてしまうんじゃないか?それでなくても重盛は時子の気持ち関係なくそう思っているかもしれないわけでそうなると、清盛と同じ思いをさせてしまうことになっちゃうわけで…。

うなされている清盛を乙前と盛国が見守っています。

「何を夢に見ておられるのでござりましょう。」

そして乙前は「遊びをせんとや~♪」と歌いだす。

清盛はある時は平治の乱での義朝との戦い、またある時は叔父忠正を涙ながら斬る瞬間、またある時は父・忠盛と安芸の海で棒切を太刀にみせて相手をしている、そして宋船に乗って初めて海を見て、通憲と驚き感動したこと、兎丸率いる海賊たちを捕まえ都へ戻ってきた時、無頼の高平太としてやんちゃだった頃に人生が遡って行く

そこへ舞子の言葉が聞こえてくる

「子供が遊ぶ時は、時のたつのも忘れて、目の前の事に無心になっておりまする。生きるとは、本当はそういう事にござりましょう。嬉しい時も、楽しい時も、またつらい時や苦しい時さえも、子供が遊ぶみたいに夢中になって生きたい。」
「夢中に…生きる。」
「分かるのではござりませぬか?夢中で生きていれば。なぜ太刀を振るうのか。何故、武士が今の世を生きているのか。」

見守る2人の元へ足音が近づいてきた。そこへやって来たのは泥だらけの後白河上皇。驚く乙前と盛国。
上皇様は苦しんでいる清盛をじっと見つめています。

赤子の清盛は運命のあの日、白河法皇に母が殺される姿をその目で見つめています。
多くの矢を受けて息絶えている母を目の前にして泣いているのは赤子ではなく五十の清盛自身。
そして苦しみうごめきながら「母上、母上」と泣き叫んでいる清盛。

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母の亡骸で母を呼ぶ清盛に白河法皇が名を呼びそちらに目を向ける清盛。
それは若き日、同じ場所で母の死にざまを聞かされた時と同じ。ただ違うのはあの頃とは違い清盛自身、色んなことを経験してきたということ。

「どうじゃ。太政大臣の座の座り心地は。」
「早々に明け渡しました。あまりよい心地がしませなんだゆえ。」
「ふん。わしが院の政を始めたのと同じようなものじゃ。やはり、流れておるのう、もののけの血が。」

じっと堪えて聞いていた清盛、舞子の亡骸のあった方に向かって

「保元の年に、戦が起こりましてござります。時の帝と上皇様が敵味方に分れ…我ら武士も身内同士戦い…叔父・忠正を、斬るに至りました!続く平治の戦では、『共に武士の世を』と誓い合うた…源氏の棟梁を…義朝を、攻め滅ぼしました。私を上へ上へと駆り立てるのは…この身に流れる、もののけの血ではござりませぬ。(白河法皇をじっと見つめながら)この身に浴びてきた血こそがそうさせるのです。」

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この時の一瞬の目の表情の変化の凄い事。前半の厳しい目つきが「この身に浴びてきた」の時、急にふと悲しげな表情に変化する。見てるこちら側もゾクゾクするシーンです。

自ら太刀を振るい血を流し、そして今は見えない太刀も振るい血を流している清盛。
いろんな人達との別れの数だけ沢山の返り血を浴びながらここまで上ってきた清盛。

「そちはまだ知らぬ。のぼりきったその果ての景色を。」

そういいながら手から出したのは双六の賽。

「何が見えると言うのです?のぼり切った果てに。」
「それを振ってみれば分かる。」

圧倒的な存在感の白河法皇。清盛に早くここへ来いと言わんばかりの眼差しで見ている。

「それを振ってわしに追いつけば。」

子供のように涙を拭う清盛、そしてその挑戦を受けるように法皇のもとにやってくる。
それはまるで幼子の様だった清盛の表情が涙を拭いて法皇の場所にやってきた時には五十の今の清盛の表情になっていましたね。サイコロを拾い、双六の盤の前に座る清盛。サイコロを強く握り締めたその時の表情はあの「ぞくぞくするのう」と言うときの笑み。

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「私はあなた様を、追い越してみせまする。」

同じように笑みで返す白河法皇。
そして「私はあなた様を…」とつぶやきながらようやく長い長い夢から目が冷めた清盛。
後白河上皇も思わず「清盛。」と声がでる。

少しずつ夢からさめる清盛の目に映ったのは泥だらけの後白河上皇。起き上がろうとする清盛にすかさず盛国が肩を貸す。そして殿の意識が戻ったことを北の方様に知らせよと伝え、清盛は盛国に助けられながら座る。この時の横に流れた涙の跡が印象的なんです。

「生きて戻ったか。」

涙と笑顔で上皇様に向かって

「勝手に死んだりは、致しませぬ。まだ終わっておりませぬゆえ。あなた様との、双六遊びが。互いに…生れ出づる前より続く、長い長い勝負が。」

そんな事を言われて上皇様の表情は「惚れてしまうやろ~~!」と叫びそうな勢いですが、グズグズ泣きながらやはり素直になれないわけで、清盛は笑みを浮かべながらしゃべってるんだけどまだ夢の余韻があるのか涙がこみ上げてきているんですよね。

「この…死に損ないが!」

まるでプルプル震えるチワワのような目をした上皇様(笑)
そんなツンデレ上皇様を笑って見送る清盛。涙がこみ上げる上皇様がキュートですよね。
この時の2人、身なりは綺麗じゃないんだけどとてもセクシーでそして美しいです。

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ふと握った手を見るとそこになぜか夢と同じように双六の賽が…「なんで?」という表情の清盛(白河法皇とのやり取りは夢だったはずなのに…?)、そして上皇様もふと思い出したかのように滋子に賽に似ているといわれたデキモノのあった場所に手を触れてみるが、いくら捜してもデキモノは跡形も泣く消えている不思議…。そして清盛を見るとそこにしっかり握られている賽。まだまだ2人の人生の双六は終わっていないということなのだろうか?白河法皇から渡された人生と言う名の双六の賽はしっかり後白河上皇から清盛に渡されたということなのか…

この後白河上皇が熊野から戻る時に、なにわさておき、病床の清盛の所に駆けつけたと言うのは実話だそうですね。九条兼実や他の人が当日の事を記録として書かれているようです。近臣の人は一旦御所に戻って着替えて清盛の所にと思っていたのに上皇様は「そんなの関係ない!オパピ~」と言ったかどうかはわからないけど(言ってないつーの)直接清盛の元へ出向いたそうです。

でも、白河法皇ですらどうする事も出来なかった「天下三如意」を後白河上皇(二条帝崩御の賽は山法師たちを100人引き連れて弔問にやってきたり、賀茂川が氾濫しているにもかかわらず恐れることなく渡って清盛のところに駆けつけた)も清盛(祇園闘乱事件そして二条帝崩御の輿を押し倒した事、そして賀茂川ではないけど音戸の瀬戸や大輪田泊の工事など)もある意味どうにかしたわけですよね。ただ双六の賽以外は。

頼政の所にも清盛の病が治った報告が来た。厳しい表情の頼政だったが、清盛が復活する事で思わず笑みがでてくる。ひとまず、状況に代わりがないということに安堵したのか。

常盤は改めて牛若に年が明けたら鞍馬寺に行きなさいと言った。戸惑う牛若の手を取り


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「そなたには、心安らかに生きてもらいたい。憎しみとも、悲しみとも無縁に。」

多分それは無理なことなのだろうと常盤自身覚悟しているんだと思います。
それでも母として大切なわが子の幸せを願わずにはいられないわけですねきっと。そんな平和な日々が少しでも長く続いて欲しいと。

そして完全復活した清盛が久しぶりに一門揃った場に帰ってきました。
重盛に自分がいない間に起こった出来事の報告を聞く。

淡々と語る重盛だが、宗盛も時忠も重盛が何か言うのではないだろうかと言うような複雑な表情をしています。

「賀茂川の水、山法師、双六の賽、白河院の天下の三不如意。我が意のままに、してみせましょうぞ。」

少しずつ少しずつ、一門の中のパンドラの箱が少し開いた。
皆ちょっとした誤解、相手の思いを違う方向に考え、孤立したり、周りを伺ってばかりになったり、反感を持ったりするようになるのでしょうね。でもそれも含めてしっかり見届けていかなければなりません。

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そして伊豆の頼朝も相変わらず心ここにあらずと言う雰囲気のままの日々。
最後逞しい女子が出てきましたよ。雉を捕まえてきたこの勇ましい姿。髪はボサボサの女の子、いよいよ政子が登場です。さて政子の登場で頼朝の廃人生活も劇的に変化して行くのだろうか…。

今回は清盛が終始、病気で倒れる中で話が展開して行くんだけど、趣向が凝らされていて、回想シーンも単に以前放送された物だけを切り取り流しているのではなく、新に撮影を追加したりなんかもしてそれがうまくそれまでの回想シーンと繫がっていて見ごたえありました。

清盛の病気を通して色んな人物の色んな思惑が賀茂川の氾濫のように流れ出て、今後清盛や平家一門、そして上皇様や摂関家、伊豆の人達を巻き込んで行く事になるわけですね。

次回はいよいよ清盛が出家をします。伸ばした髪もバッサリやっちゃいますね。
ますます精力的に動き回る清盛の姿楽しみだし、生清盛ツイッターも開催予定です。
ゲストに何と平忠正役の豊原さんが参加してくださるということですのでこれまた楽しみです♪



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