感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
第37回『殿下乗合事件』
2012年9月23日放送

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嘉応(1170)年、清盛(松山ケンイチ)は後白河法皇(松田翔太)を福原に迎え、日本を訪れていた宋人と面会させた。これを伝え聞いた都では、法皇が京を抜け出し、外国人と直接面会するなど異例中の異例のことと、貴族たちは驚愕する。

そんな折、摂政・藤原基房(細川茂樹)が重盛(窪田正孝)の子・資盛の無礼を咎め、侮辱を与える出来事があった。殿下乗合事件である。

摂関家と平家との間に緊張が走り、事件解決は、重盛の裁量にかかっていた。
折りしも、高倉天皇の元服定が近づいていた。冷静沈着な重盛は正しい道筋にしたがって問題の回収をはかろうとするが、事件を屈辱的ととたえた平家一門の怒りはおさまらない。

そうしたなか、時忠(森田剛)は、独自の行動を起こし、重盛の考えを無視して元房に復習する。
清盛は、ことの成り行きを静観していた。


嘉応の強訴の一件もなんとか清盛によって終息しましたが、その事で平家の弱点が重盛にあると思った摂政基房様が何かを仕掛けてきます。それが更に重盛を精神的に追い込む事件と発展し、清盛は自分の夢の実現に向けてがむしゃらな第37回です。

伊豆。政子は庭で弓の手入れ中。それを奪い取る父時政。
膳の手伝いをしてくれとお願いされる政子だけど

「またじい様どもの宴にござりますか?」

じい様ども…(苦笑)あのトリオですな。時政のところに入り浸っているのか?(汗)
時政に「い~~っ!」とした表情をして仕方なしで台所に向かう政子でありました。でかくても何故だか違和感を感じませぬなぁ~杏ちゃん。そこへ入れ違いでやってきたのは藤九郎…だけと思ったらなんと!佐殿も一緒に来てるよ~時政思わずビックリ!

藤九郎が色々お誘いしても全く興味を示さないけど時政の家に行くのなら一緒に行くって言うもんだから連れて来ちゃいましたとさ。その様子を見てる政子。どうも落ち着かない様子の時政。と言う矢先にやってきましたぞなもし。じい様トリオが。

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庭先にいる若者を見て「あの人誰?」とじい様たち、時政どない説明しようかと焦りますがとりあえず、縁戚者だとごまかす。まぁ、監視役の家に監視されている本人が来てると言うのも体裁悪いし、今のところ時政は平家からいわれて監視をしてるんだし、あまり個人的に頼朝と仲良くしてると、いくらじい様たちが義朝に仕えていた豪族とはいえ…藤九郎も心配な表情をしております。

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そんな事もお構いなしに、じい様たちは最近の清盛が福原に移住した事、次の棟梁の話(勿論重盛様)、聴きたくもない清盛の話を無表情で聞いている頼朝、そしてそんな佐殿に興味津々な政子。

福原の清盛はと言うと…
久しぶりの登場は桜金造さん演じる周新。一体今何歳?清盛に頭を下げ挨拶する周新だけど、親しく声をかけられて、「えっ?」とビックリするんだけど、清盛に懐かしいと言われあのあの博多で会った清盛様だったとわかり懐かしさと驚きの表情。


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「あやや、清盛様とは、清盛様のことでござりましたか。」

長旅をねぎらう為に、周新に宋の茶をご馳走する清盛。今回も天目茶碗が綺麗でしたなぁ。
お茶を入れている間、早速今回の目的を話しを切りだす清盛。

これまで太宰府で行っていた取引を福原で行いたいので、宋の偉い人との取次ぎをして欲しいと言われ、戸惑う周新。それはいくら清盛様でも難しいことだと拒否ろうとするんだけど、兎丸が恫喝する反面、盛国はソフトに交渉しますが、なかなか周新も一筋縄ではいきません。清盛は盛国をなだめ、そして周新が無理だったら他の商人は沢山いるんだから他の人にお願いすれば良いだろうって(この技は中国などに言って買い物する場合、現在でも普通に使う手法ですが…)その言葉に慌てる周新。これはヤバい!清盛の本気度(相手を「うん」といわせるための交渉術だけど)に条件をのむしかない周新。見事3人の目論見どおり、事が運びました。

夜、清盛・盛国・兎丸の3人が相手に贈る品物をどうするか相談中。清盛が兎丸に尋ねると「金」が良いだろうと、しかし、平家の領地に金が採掘できる場所がないなぁ~盛国に対し、清盛が奥州にあると。奥州は宋とも取引をしていたりするらしい。

「奥州藤原氏三代目棟梁・藤原秀衡の治める奥州平泉は、京にも劣ら、ぬ栄えた地との事。その財力、兵力は計り知れませぬ。」
「都と離れておるをよい事に、好き勝手やっておるのじゃ。」
「おそれながら、殿も人のことは言えませぬ。」
「あははは。今、秀衡の官職は?」
「確か出羽と陸奥の押領使かと(当時この一体の自治管理や警護などをしていた役職)」

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いよいよ登場しましたね~京本さん。出てきただけでもインパクト大!(メイクが…)
そしてその話を聞いた清盛は重盛を呼び出し、評議にて秀衡の官職を鎮守府将軍(陸奥国におかれた軍 政府たる鎮守府の長官。)にしてはどうかと。驚く兼実に、鎮守府将軍にする為の理由付けを説明する重盛。
あんな野蛮なところにいて好き勝手にやってる人間を都の要職に就けるなんてと反発するけど、そこは重盛淡々と何かと必要な物品が都に来なくなっても良いのかと言われ、隣にいた藤原経宗(お久しぶりの登場ですなぁ~)

「それは困るぅ~」

ってGJ、ナイスアシストですなぁ。しかしあくまでも冷静な兼実は皆にもっと冷静に考えろと言うんだけど、摂政基房もなんか魂胆があるんやろう?ホンマの狙いは一体なんやねんと詰め寄るけど、今度は教盛と宗盛がナイスアシストをします。

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大体平家が云々と言われても今この場に重盛以外にも平家の人間はいるしある意味そんな事言われるの迷惑な話だし、そもそも朝廷とは国を豊かにすることを考える所じゃないかと。するとまたまた、経宗さんがニコニコしながら

「そうであろう、そうであろう。進めるがよい。」

この顔芸のお見事なことったら(笑)それに反して摂関家ブラザーズの複雑な表情ったら…。
でも、この時、基房は重盛と他の平家との間の微妙な温度差を見逃しておりませぬな。

そして嘉応2年5月25日、奥州・藤原秀衡は朝廷から十五位下鎮守府将軍になりました。
息子の泰衡は秀衡に祝いの言葉を言うんだけど、いきなりの推挙に秀衡本人も戸惑い気味?しかし、久しく見ない目張り。特に全体ではなくて、目頭と目じりと部分的に強調して、茶系のカラコン入れているのかしら?リップは余り強調せずと言うメイク。こんなメイク、セリフが少なくても充分な存在感を醸し出す京様お見事ですなぁ~。

早速、奥州から届いた品々を吟味する清盛。
届いた品々を早速宋の人への貢物として周新に渡してもらうために呼び寄せろと。
張り切って兎丸たちは必要な品々を持って出て行く。

「あやつと海賊船で出会うてから40年近い。ようや面白き事が出来ておるのじゃ。さて次はいかにして宋の使者を招くかじゃな。」

国と国との取引じゃないとなかなかきてくれそうにないし…やっぱここは法皇様に来てもらうしかないかなぁと清盛だけど、それもなかなか難しいんじゃないかなぁ、王家の方が宋人と会うなんてアンビリバボーなことだしなぁと盛国。

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「何よりたやすく、わしの誘いに乗るまい。」
「たやすいことにござります。」

突然やってきたのは時忠。今は気楽なぷーたろー状態ですからね~フットワーク軽いっす。
都に居てもすることないし、面白いこと探して福原に来たって感じ?そんな時忠目の前の真っ赤な鳥の羽根を珍しそうにしています。どうやら宋から奥州に届いた物がこちらにやって来たみたいですね。かなり珍しがる時忠に清盛がさっきの話について「たやすい」って、どういうことだって。まぁ、自分の任せてちょんまげって。こういうときの時忠の楽しそうな表情ったら…

そして早速御所。西光が時忠に何しに来たんや。どうせ清盛入道のお使いやろうって。相変わらず厳しい(ますますか?)西光。この前の強訴での振舞いに法皇様の怒りはおさまってないって。まぁここはとりあえず謝って話を続けなきゃだわ。そして秘密兵器を作ってきたもんね~と言わんばかりに顔を上げたときに見せびらかすように身につけているのがあの赤い羽根で作った首飾り?さすが、新しもん好きな法皇様。思わず羽根の首飾りにロックオン!やりました食いつきましたぞ~、でもここは焦らず慎重に…

「それは何ぞ?」
「おぉ、これですか。これは宋より取り寄せた鳥の羽根にござります。」
「鳥じゃと?さように赤い鳥がおるものか。」
「いや~ぁ、おりまする。それ、このように。」

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って現れたのは赤い装束をまとった少年たち。鳥のように腕をパタパタさせて踊る様子を興味深そうに見ている法皇様。もうじっと見てなんか居られないのか庭に向かって歩き出しながらこの鳥は何という鳥だって?今がチャンスとばかりに本題に入る時忠。

「近く、福原に宋人を招くそうにござります。いかがにござりましょう?法皇様もご引見の上、じきじきに話を聞かれてみては?」
「面白や。会うてみたい。」

もうこうなると周囲がどれだけ反対しようとも、どれだけそれまで確執があったとしてもそんなの関係ない!となっちゃう法皇様。成親も西光も治天の君が宋人と直接会うなんてとんでもない!清盛入道のたくらみに違いないと反対するんだけど、そういえば言うだけますます法皇様にしてみれば「だから面白いんじゃん!そして自分がパイオニアになるのらぁ~!」と大張り切り、そして時忠は「してやったり」という表情。

この時の成親と西光のなんとも胸糞悪いという表情とワクワクな法皇、そして「作戦成功!」な時忠の表情それぞれの思惑がうまく表現されていますよね。

時忠からの報告を満足そうに聞く清盛。

「全く、口から生れてきたような奴じゃ。」
「敵に回したくは、ありませぬな。」

早速周新に宋人の使者を迎える準備が出来たことを伝えてその段取りを進めるようにこちらはあくまでも国同士としての交易での取引をしたいと。

基房と兼実ブラザーズは清盛が何を企んでいるのか気になる訳です。

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「入道めが、福原に潜んだふりをして、朝廷を思うままに操るなど、こざかしいまねを。」
「こそこそと、何をしておられるのでしょう。」
「そもそも交易で国を豊かにしようなど、成り上がり者の卑しい考え。何としても、叩き潰してくれるわ。」

えらい、強きなお発言に自信満々な表情なんでしょうかねぇ~。
六波羅の重盛邸では忠清と重盛の子供たちが弓の鍛錬中…

維盛も資盛も全く的に当たらない(ー0ー;)もう忠清も鍛錬が足りない、武士の名門の平家の男子と名乗れませんよと、2人を鼓舞するんだけど、この2人がまた全くやる気な~し。

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「弓など出来ずとも生きてゆけよう。」
「私も、舞や糸竹の芸の方が好みじゃ。」

もう呆気にとられるしかない忠清。そんなところに重盛がやって来ました。

「維盛・資盛。我らは内裏大番役という大きな役目を仰せつかっておる。いざと言う時に働けるようにしかと鍛えよ。」
「はい。」
「弓と馬の修練がすんだら、貞能のもとへ参れ。読み書きを教えてくれよう。」

幼き日、清盛邸で一門の皆で忠清から弓の修練をしていましたよね。
この2人の子供たちはもう生れた時から武士と言うよりも公卿の生活をして過ごしているわけで、武士だと言う認識が薄れてきてしまっているのでしょうね。でも、思えば源氏は結局戦うことしか学ばず、頼朝は由良が居たので雅なことも教えてもらったりもしていたようだけど、平家は武士は戦うだけでは貴族とはやりあえない事を学んで武芸や芸事にも力を入れることで今の地位を築けたんだけど、そんな事、この子たちにしてみれば全くそれまでの苦労なんて知らないんだもんね。こういうちょっとした認識の違いだけでもその後の平家の悲劇に繫がって行くのでしょうね。

でもそう考えてみれば、それが後の武士の根幹になって行ったわけなんだよね。ただ戦えば良いだけではなくて、教養も必要なんだと言うこと、その基がまさに平家だったのでしょう。

夜、重盛が書物を読んでおります。そこへ経子がやって来ました。寝ている経子を起こしてしまったのではと謝る重盛に、夜更けに何を呼んでいるのかと尋ねる経子。

「西光殿にお借りした『本朝世紀』の写しじゃ。この国の歴史がよう分かる。父上の留守を預かる上は、身に付ければならぬ事が山ほどある。」

何処までも実直な重盛なのですね。清盛が直感的に行動するに対して、重盛はある意味マニュアル人間なのかもしれませんね。まず色んな知識を得て、起きた事柄に対して順序立てて、誠実に解決して行こうと、特に父上から自分の代わりに棟梁としてしっかり一門をまとめて行きなさいといわれているだけに、下手なことは出来ないとそして父上に認めてもらいたい思いもあるのでしょう。特に貴族との駆け引きは武士道氏とはまた違う色んな慣例しきたりが多いだけに必死だったのかもしれませんね。

経子もそんな1冊を手に取りパラパラとページをめくります。そんな経子に自分に付き合うことないよと言うんだけど

「知りとうございます。殿が何を読み、何を考え、何をなさっておられるのか。ほんの僅かでも、知りとうございます。」

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日々、色んな重圧を受けている重盛にとって経子のことの言葉は本当に癒されたことでしょうね。そしてそっと灯台を経子の傍に寄せる重盛の優しさ、お互いを思いやる夫婦の心温まるシーンでした。

昼、廊下を歩いている重盛、郎党たちがあの赤い羽根を身に付けているのを見て「なんだ?」と思う。思わず貞能にあれって流行ってるのか?と尋ねると、時忠様が自分の郎党たちに身に付けさせているらしいって。この時はさほど気に留めず「さようか」と思う重盛。

嘉応2年7月3日、重盛の次男資盛が鷹狩りの帰りに事件が起こりました。
無邪気な資盛は少しでも早く獲った獲物を家族に見せたいから帰りを急がせております。そこへ向かいからも輿がやって来ました。もう見た目から豪華そうな輿です。と思ったらなんと!摂政基房様の輿のようです。(>_<)ヤバイ!

気分良くうたた寝?していた基房様だけどそとの声に何事かと思ったわけですが、相手が輿を降りないとの報告。摂政様の輿ゆえ降りなさいと資盛に言うんだけど、何を考えているんだか資盛は「良いから前に進め」と言う始末。家人たち困るよねぇ~。だけど資盛

「私は平家の棟梁の子・相国入道の孫ぞ。さぁ、早よう父上、母上のもとへ。」

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何を言ってんでしょう?そりゃダメでしょうよ。相手は摂政様なのに、重盛よりも上の立場の人ですぞ資盛殿。それを聞いた基房は今やらねばいつやるかと言う具合に

「許すまじ。」

急ぐ資盛を輿から引き摺り下ろし、見せしめにいたぶられちゃいます。その様子を楽しそうに見ている基房様。情報を聞いてか慌てて兼実が基房のもとへやって来ました。

「何という事をなされました!?知らなんだとはいえ、よりによって、清盛入道の御孫君の輿を…。」

へへん、知っててわざとだもんねぇ~、平家の輿だってわかってやったんだもんねぇ~。と応える基房にまたまた驚く兼実。

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「分際をわきまえず、国づくりに口など出せばどうなるか、思い知らせてやったのだ。」
「仕返しをしてきたら、どうなさるおつもりですか!?」

ポーカーフェイスの兼実様が珍しく、慌てふためいておりますね。でもとうの基房様と来たら

「平家の棟梁、重盛は入道様と違い、何事も筋を通そうとする。きっと、何も言えまい。」

先日の嘉応の強訴のあの重盛の姿を見て平家の隙間はここだと分かった基房様ですもんね。
その重盛も情報を聞いて慌てて屋敷に戻ってきました。

時子も話を聞いてやってきたようですね。
資盛の様子を見ている重盛に兄の維盛

「父上、これはあまりな仕打ちにござります。資盛の為、どうか訴え出て下さりませ!」

資盛を見る重盛。資盛に輿を降りなかったことは本当かとたずねる。答えない資盛に、摂政様が通られる時はこちらが輿を降りなければならないのだと教えただろうと?経子は獲った獲物を早く自分たちに見せようとと資盛を庇うんだけど、そんな事聞いてない!

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「此度の事は、礼を欠いた資盛、そなたの過ちじゃ。」

時子がこれは単純に資盛と摂政様だけの問題じゃなくて平家と藤原摂関家の一大事なのだと。

「何も臆することはない。そなたは平家の棟梁として正々堂々と訴え出ればよいのじゃ。」

そういえば、昔同じようなことありましたよね(笑)頼長様と家成様の輿の報復合戦。でもあの時は家成様は(得子様サイドに)仕組まれて頼長様サイドから家をメチャメチャにされたことがありましたよね。

貞能が慌ててやってきました。早速摂政様のお使いの者がやってきたようです。なんでも資盛様を襲った供奉たちを罷免したと。あちゃ~先手を打たれてしまった重盛。

「さような筋のことではないと伝えよ。」

あくまでもこちらに非があると思う重盛。清盛が居ない京でこんな辱めを受けて良いのかと突っ込む時子なんだけど既に5人も公卿を出している平家。

「いかなる時も有職故実にのっとっり動かねばなりませぬ。それこそが、父上不在の一門を保つ事にござりましょう。」

重盛にとっても、ただの父親であったなら腹立たしくもあり、それこそ訴え出てやるぅと思うんだろうけど、あくまでも今は平家の棟梁として父としての個人的感情を出してはいけない。ここは堪えてあくまでも朝廷や貴族のしきたりに則って行動するしかないんだと(まぁ丁度「本朝世紀」読んでいる最中だし余計それに影響されてるのかもね)。経子は重盛の思いは伝わっているようだけど、時子や子供たちの重盛を見る目は冷ややかな感じがします。

福原でこの出来事を聞いた清盛、如何にも重盛らしい裁断だと。盛国も

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「まこと、公明正大。実に正しいお考えと存じます。」
「されど、いささか正しすぎましょう。正し過ぎるということは、もはや間違うておるに同じ事にござります。」

やれやれといった表情の清盛。
確かにももし清盛だったらどう言う風になっただろう?そして時忠の言葉。確かにいくら正しくてもそれが時に世間の感覚とずれてしまってはそれはもう正しいとはいえないと言われることは私も多々あります。そういう意味では正論を言う重盛の言葉はある意味正論だけど、深く追求して行くと自分たちの首を絞める事になりかねない間違った行為にもなると言うこと。そんな正論だけで成り立つ世の中ではない事を清盛は自ら見てきたわけですからね。これって今の世論にも通じることですよね。

一方、法皇様のアポは取れたのかと時忠に確認する清盛。9月20日は競べ馬があるけど終わってから福原に駆けつけるとの事。予定通り、宋の使者を迎える準備をしろと指示する清盛。

そして、宋の使者と後白河法皇の会談当日。
朝廷の慣例を重視しようとつとめる重盛に反して、慣例を破る清盛の対比。

清盛がいつの間にか中国語が流暢にしゃべれるようになってるじゃありませんかぁ~(@0@;)ホェ~
おぉ、法皇様清盛の通訳ぶりに、なんだか嬉しそうだぞぉ。
使者の趙氏は日本からの贈り物を自国の王もたいそうお気に召したとの事。そのお返しの贈り物を頂く法皇。孔雀の羽根で出来た扇。

見たこともない扇を見て驚く法皇様。なんだこれ?とすかさず清盛が孔雀の羽根で出来た扇ですと。

「孔雀?絵では見たことはあるが…。」 

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流石の西光も法皇様に渡すのに目の前で見て感心しきり。早速手に取り、仰いでみる法皇様のご満悦な表情ったらありゃしませぬな。(笑)その様子を見た清盛、これでまた一つ自分の計画が実現するきっかけが出来たと庭でその様子を見ている兎丸たちにアイコンタクト。

しかし、それが公卿方の耳に入り、大騒ぎです。恐れおののく中で兼実

「我が朝、延喜以来未曾有の事なり。まさしく天魔の仕業。」
「天魔の?あっ…」

卒倒しかけている経宗様(笑)しかしそんな事も恐れることなくやってのける平家一門は何をするつもりなんだと皆戦々恐々。現代から見るとそんな事くらいでこの世の終わりみたいなこと言ってんだと思うけど、本当に青天の霹靂と言って良いようなことだったみたいですね。

そこへ基房様が余裕の顔してやってきました。

「騒ぐでない。また輿でも襲うてやればよい。どうせ重盛は何も言えぬ。相国入道が都を離れ、勝手な国づくりにうつつを抜かしているうちに、平家の土台をたたき壊してやるのだ!アハハハ~」

あぁ、完全に足元見られちゃっております。重盛にやっても報復してこないだろうと今回の事で分かっただけに、同じようなことをしてもやはり立場としては自分のほうが上だから文句を言ってくることも報復してくることもないはずと確信を持ってしまった基房様なのですな。

随時、そんな朝廷内の話は清盛のもとに入ってくるようで、法皇様と宋人との会談は都を騒がしていると盛国。


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「これ以上の勝手はさせぬと、摂政様が息巻いておられる様子。」
「もとより、交易による国づくりなど、公卿方には理解の外。また、いつ誰がいかようにして邪魔立てしてくるかしれませぬ。」
「この先も、ますますそういった事が増えよう。」

考えた清盛は時忠にさりげなく言う

「わしはこれより先、いよいよ国づくりに本腰を入れねばならぬ。都に憂いを残しとうないのだ。わしがこの福原で、新しき国づくりにいそしめるよう、そなたは都でそなたのつとめを、果たしてくれ。」

直接的ではなく、あくまでも時忠自身の思う正義を平家一門の為に行使しろと清盛。このまま重盛1人に一門を任せていては心配だと、清盛なりに考えたのか。だからあえて時忠に任せると言うのも良いんだか悪いんだかですけど…。そしてそんな面白きことを任された時忠はこれまた嬉しいわけですよ。

一見、ちゃらんぽらんな感じがする時忠ですけど、いつの時も盛国の次くらいに清盛のやりたいことを知っている人物だったりしますと言うか、後白河と清盛同様、この世を面白おかしく生きたいと言う野心を持っている人物でもあります。誰よりも相手のことを見て、あえて行動すると言うのか…。でもこの時の盛国の表情はちょっと心配そうな感じですね。

六波羅の重盛の館では今回の一件をこのままにしてよいのかと、一門から重盛に対仕返しをしないのかと詰め寄られています。重盛にしてみたら既に摂政様は関わった者達、更に7名の任を解かれ、相手が先に筋を通したのだからこちらが改めて報復することはないだろうと。それぞれの表情は重盛の発言に納得できない様子だけど、言ってることも間違っては居ないだけに何も言えない空気感。そこに宗盛が

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「おそれながら兄上は、お怒りにならぬのですか?ほかでもない、兄上のお子が、辱められたのですぞ!」
「棟梁たるもの、私心によって物事を決める訳にはまいらぬ。」

徐々に重盛と他の一門との心の距離が広がって行ってますね。
廊下を歩く重盛がふと足を止め視線を向けた先には資盛がそんな父をじっと見ております。
その表情は裏切られたといわんばかりの目で見つめていましたね。でもあんたが悪いねんでそもそもはね。(笑)

重盛にしても何とかしてあげたいと思う気持ちはあっても、それを自分だけの感情で相手に報復することは相手の礼に反すると言う思いもあるだけに苦しいでしょう。完全に一門の中での四面楚歌状態。

そして時子も母として、清盛留守の間、棟梁をサポートする立場として、重盛の事どうしたらいいのか悩んでいるんだと思いますがそんなところへ徳子が琵琶の練習にやってきました。時子も気分を変えて徳子の琵琶の手ほどきをします。

ちょっと平家を懲らしめてやってから上機嫌な基房様は歌など口ずさみながら輿に乗っていました。超~良い感じで歌っていると急に輿が止まってしまいました。なんだなんだ?と思っているとそこに現れたのはほっかむりをした一群が輿を襲っています。随行している人達の烏帽子を剥ぎ取り、髷を刀で切ってしまうなどの狼藉ぶり。そんな様子を見て流石の基房様もパニック状態。こういうのに本当に弱い公家さんです。
ただ、ただひたすら謝る基房様。

「お…おぉ許しをぉ~おゆ、おゆるるるしをぉ~、あうわうわぁ~(T0T)」

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この事は当然すぐに公卿たちの耳に入ります。何も知らない重盛は内裏に向かっていると周囲の自分に対しての異変を感じる。声を掛けても答えずそそくさと自分の元から去って行く公卿たち。「ん?なんだ?」と思いつつ部屋に入ると、自分を見て皆が恐ろしげな声を挙げて逃げようとしています。特に兼実、そして基房の驚きようといったらひたすら重盛に向かって「申し訳ござらぬ!申し訳ござらぬ!」と振るえまくっている始末…重盛がどうしたのかと声をかけるがどうも何かおかしいと思った兼実が重盛に確認してみる事に。

「そなたではないと申すか?」
「はっ?」

事の真相を確かめるべく、輿が襲われた現場に行ってみる重盛。そこには壊されたまま放置されている輿と木に引っかかっている赤い鳥の羽根を見つける。ぶら下がっていた羽根は風に舞い、輿の所に落ちる。そう、この赤い羽根はどこかで見覚えがある。時忠が身につけていたものと同じ物。時忠が独断でやったと分かる重盛。

時忠は福原で清盛と双六に興じております。お互い言葉を交わさなくても理解し合えている様子。
重盛は思い足取りで館に戻ってきたがそこには子供たちそして兄弟たちが帰りを待っていました。

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みんなの表情は明るく、宗盛始め皆「お兄ちゃんようやってくれた!3ヶ月も我慢しての行動さすがです。摂政様も相当ビビッただろう」ってな具合で。本当は自分がしたわけじゃない、きっと父上が時忠に言ってやったことなんだろうと、わかってる、でもそれを棟梁として「わしがやったわけじゃない」ということも出来ない。今出来ることは、自分の感情を殺して笑ってこの場を切り抜けるしかない。自分にはそうするしか出来ないのだと。皆が喜ぶたびに重盛の心はどんどん暗闇に飲み込まれて行くようです。

そして資盛も父上に感謝。やっぱ父上は自分のことを見放さなかったんだと。必死で笑顔で応える重盛が痛々しいです。そんな夫の微妙な変化に気がつく経子。そんな出来事があった事を知ってか知らずか、時子はきっとそんな苦しい狭間に身を置かれている重盛の事を思いながら琵琶を弾いているのではないかと思いました。

夜、きっと心を落ち着かせようと写経をしている重盛なんだけど「不惜身命」この言葉を書き終えた瞬間、感情を抑え切れなくなってしまう。結局自分のやった事は正しくても、一門にとっては正しくなかった。棟梁として精一杯頑張っているのに、どうしても父のようには出来ない。自分と父は何が違うのか?自問自答してもその答えを見出す事は今の重盛には出来ない。

写経の紙もビリビリにして、机も何もかも投げ捨て、初めてと言うぐらい自分の感情を爆発させる重盛。
地団太踏んだ足は何を踏みつけにしているのだろうか。本当は自分だって摂政様に対して可愛い息子を辱められ悔しくないわけない、腹が立たないわけはない。出来るのなら声から怒りを爆発させたいし、相手に報復だってしたい。でもそれをいつも我慢している自分が悪いのか?そんな怒りに気がついてか経子がやってきたが、初めてと言っていいほど夫の壊れた様子を見て唾棄しててあげるしない。

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「私が間違っておったと?」
「いいえ、いいえ…」
「なれぬ…私は…父上には…なれぬぅ_| ̄|○ 」

重盛の思いを黙って受け止めるしかない経子。思わず重盛このまま憤死しちゃうんちやうか、と言うくらい激昂ぶりでした。

歌を歌いながら今日の町を歩く赤い装束の一団。
伊豆の爺端会議(また来てるんかい!じい様たち&頼朝)では其の赤い装束の少年たちについての噂話で持ちきりです。


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「近頃は、赤い羽根の装束の子供たちを町に放ち、平家を悪しざまにいう者は、容赦なく捕らえておるそうじゃ。禿っと言うそうじゃ。」

そこから平家の悪口&自分たちの待遇ももう少しよくならんかと愚痴大会。なんでこんな事になっちゃったんだろうって。そりゃ、平治の戦が間違いだったんだわって。なき義朝様があまりに浅慮だったからちゃうかって。頼朝が聞いてるだけに何とか話題を変えようと必死に頑張る時政なんだけど、摂津の頼政は平家に寝返るし。もう時政も気が気でない、藤九郎も頼朝に帰ろうと声を掛けるんだけど、何も知らないじい様たちは更に、あの時義朝様に従わなけりゃよかったと追い討ちをかけるようなことを(汗)

「滅び行く源氏の棟梁になど!」

頼朝の中に少し変化が起きたのか、それまでずっと黙っていたのに突然つぶやく。

「源氏は滅びぬ。」

じい様たち、廃人のようにいつも座っているだけの人間が突然つぶやいたかといえばその言葉に驚く。

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「わが身は滅びても…源氏の魂は断じて滅びぬ!」

涙がポロリ…まるで今までの無気力から目覚めようとしているかのように。
そんな佐殿を隠れて見ている政子でした。

今回印象的だったのはやはり重盛の「いかなる時も有職故実にのっとっり動かねばなりませぬ」と時忠の「正し過ぎるということは、もはや間違うておるに同じ事」。基房様も重盛を叩けば平家はそこからほころんでくるということは正しかったけれど、その後ろには遠く福原に居る清盛が構えていて自分のする事を邪魔するならとことん痛い目にあうぞと思い知らされる事になったわけですね。

今の世の中も、この重盛と時忠の両方の言葉のジレンマは続いているわけですね。
さて次回はいよいよ時忠のあの言葉が登場します。一体どんなシュチエーションであの言葉を言うのか待ち遠しいですね。


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