感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
第40回『はかなき歌』
2012年10月14日放送


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承安4(1174)年、大輪田泊が完成し、亡き兎丸(加藤浩次)が夢見た日宋貿易が始まっていた。そして清盛(松山ケンイチ)は、国のための神となるようにと、安芸の厳島神社に後白河法皇(松田翔太)と滋子(成海璃子)を参詣させる。

そんななか、後白河の側近貴族・西光(加藤虎ノ介)と成親(西沢悠)は、平家の権勢おぶりに警戒心を強めはじめていた。これに気づいた滋子は、2人を呼び出し、これからも後白河と平家の仲をとりもつようにと諭す。

ところが、安元2(1176)年7月、滋子が、35歳の若さで世を去る。すべてのバランスを保っていた滋子の死によって世は激動の時代へと動き出す。そのころ、伊豆では源頼朝(岡田将生)と北条政子(杏)が、ゆっくりと愛を育みはじめていた。


1174(承安4)年、ようやく念願の大輪田泊が完成しました。
そして宋との貿易が福原で本格的に始まりました。福原の清盛邸には西光がやってきております。
相変わらず渋い表情をしている西光。宋からやってきた様々な商品が並べられた中、清盛は西光に何か気に入った商品はないかと尋ねると、「これを」と言って指差したものは宋の絵巻物。

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これを今までのように取引すれば馬一頭分にもなるらしいが、清盛はその巻物を宋銭で取引をする。
宋銭にすれば10貫(貨幣価値が分からないので値段は分からないけど馬1頭よりは安いんだと思います)だと言い、麒麟太夫が宋銭を持ち宋人に手渡す。

珍しく西光もこの方法に感心。これが都で当たり前になれば売買がスムーズに行くかもしれないと。
そして盛国はそんな西光に宋銭を預ける。

「法皇様の側近であらせられる、西光殿が、宋銭の値打ちを請け負って下さり、その使いよさを知らしめてくださいますれば、銭での商いも、速やかに広まりましょう。」
「お肩入れくだされば、これほど心強い事はござりませぬ。」

一同、西光に頭を下げる。そこまで言われるとまんざら悪く思わない西光。

「無論、亡き我が主が生きておれば、そうしたでしょうからな。」

亡き主信西の事を思い出し感慨にふけっております。
ちょっと丸くなった感じ?西光殿?

帰って行く西光、柱にかかっている亡き兎丸のはっぷりを眺める清盛。 

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「兎丸。博多を都の隣に、持ってきたぞ。」

はっぷりに語りかける清盛。厳島から清盛に会う為に春夜、そして小兎丸と桃李も一緒に来ています。
清盛に駆け寄る小兎、しかし清盛を見る桃李の表情は固い。

今回、春夜を福原に呼んだのは、近々、厳島に法皇様と建春門院様をお連れしたいので粗相のないように仕度をして欲しいとの事。大輪田から唐船に乗って厳島に向かう予定だと盛国。

「泊が出来、音戸の瀬戸を削った事により、唐船が自在に心地よく、西海を行き来できる事、御身をもって知っていただき、そして厳島の社で、祈願して頂きたい。」
「何を…?」
「まことに、武士が頂に立つ世となるために、欠かせぬものの誕生をじゃ。」

つまりそれは徳子の懐妊ということですね。

内裏では徳子が滋子に入内して3年経ってもまだお役目が果たせないこと申し訳ないというんだけど、そんな徳子の言葉に驚くけれど、滋子は優しく、帝がまだ14歳だから慌てる事もないと、あっけらかんと答えてくれる。それでもやはり徳子にしてみれば…滋子は心配しなくても近く厳島に行くから、そこで祈願してくるねって。何やかんや言っても、滋子にとって徳子は単純に自分の生んだ子供の嫁というだけじゃなく、血の繫がった姉の子供でもありますからね。

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同年3月、清盛と法皇様と建春門院様御一向は無事厳島神社に到着したようです。
滋子と清盛は境内を歩いています。その後、佐伯景弘そして清盛、平家一門・成親や西光が改めて法皇様をお迎えします。

実際見た厳島の社を興味深いと法皇様。

「古来、寺の塔など、上へ上へとのぼるように築かれておる。されどこの社、横へ横へと広がっておる。」
「それこそが、私の目指す国の姿にござりますゆえ。」

そして1枚の宋銭を取り出し法皇様に差し出す。

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「この小さきものが西へ東へ行き渡れば、国はめざましく豊かになりましょう。そしてこの厳島明神のご加護があり、帝に皇子様がお生まれになれば、王家と平家の絆は一層磐石。成親殿の義理の弟たる嫡男・重盛は無論の事、ここにおります宗盛・知盛・重衡。我ら平家一門・どこまでもおそばにあってお支えする所存にござります。」

ほほぅ~と言うような表情の法皇様。
厳島の社を歩きながら盛国に話しかける清盛。

「盛国。気が付いておったか?年が明ければわしは58になる。我が父・忠盛が世を去った年じゃ。時は過ぎたものよ。父上が世を去って21年。保元の戦より18年。平治の戦より15年。時は移り、思い描く新しき国の姿も少しずつ、少しずつ変転しながら形づくられておる。今、わしにははっきりと見えているのだ。北は蝦夷地から、南は鎮西まで、人や物が連なり、豊かに暮らすこの国の姿が。」

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清盛の国づくり、清盛の中でだけ明確に見えても盛国にはその形は見えない。
ただ、棟梁になってからそんなに月日が流れた事、そして1人で志半ばで去っていった人達の思いを背負って突き進む清盛をただ、ただ傍で見守る事しか出来ない盛国だけど、この時の殿の表情はまだ明るい民の末来と希望を思っているようですね。

しかし一方で、法皇様は清盛が言っている横へ横へ広がる国の形と言うものがどんなものなのか想像できないと滋子に語る。そんな法皇様に滋子は、いとも簡単に、分からなくて当たり前でしょ?誰も見た事がないんだからって。でも清盛は思い描いてるって、いつの間にか自分より前に進んでいったと法皇様、でも滋子はそんなことどうでもいいじゃない、法皇様は法皇様の思う世を目指せば良いんだからって。自分がいるんだから心配するなって。やはり女性は強しって感じですね。

蛭ヶ小島の頼朝。
あの日からなのか、廃人状態から脱したみたいで表情が出てきましたし顔色も随分良くなってますね。
硯などを片付けてふと目にとまったのは髭切が納められている箱。それを持ち上げ、あの清盛が髭切を自分の目の前に突き刺したときの事を思い出す頼朝。そこへ藤九郎が帰ってきた。慌てて箱を基の場所に戻す頼朝だが、藤九郎が上総常澄が亡くなったと報告。

時政の屋敷でも残された爺2人が上総常澄の急逝の話題。
おっ!政子が少女から小奇麗な女子になりつつあるじゃないですかぁ~。
そこへ藤九郎と頼朝がやって来ました。

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上総様の供養にとお酒を持ってきて早々帰ろうとすると声をかけられる。
あなたは源氏の御曹司だろうと。悲痛な語りに頼朝は戸惑いその場から早々に立ち去る。

そこへ政子が走ってやってきました。
このままでいいのかと、このまま朽ち果てていいのかと言う政子に無礼なヤツと突き飛ばされた時、髭切の箱にぶつかり髭切が箱から出てしまった。政子はなにげに拾おうとするが頼朝に触る出ないと一喝し藤九郎に箱に収めるように言う。その頼朝の様子に驚きと戸惑いを覚える政子。そのまま外へ出て行ってしまう頼朝を目で追う政子。

六波羅では重盛の息子維盛と資盛が経盛の手ほどきで舞の稽古の真っ最中。
そこへ重盛がやってきて経盛にお礼を言うが2人とも筋がいいと。これからは舞なども他で恥をかかないようにしなければならないからしっかり孫たちには仕込めと清盛から言われているからと経盛。

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とりわけ法皇様は芸事が好きな人だから、いつか披露できる日のためにもしっかり練習しなさいと重盛が息子たちに言っております。一方忠清は知盛と重衡を相手に弓の修練中。

2人とも次々的に矢を当てていきます。忠清も関心しきり。
しかし戦の時、敵は的のようにジッとしてるわけではないからと言うと、重衡は戦なんか起きるのかと。
今や平家が王家を支えて世が治まっているんだし、一体誰が何の為に戦なんか起きるのって。

これに対して、あくまでも平家は武の武門、いかなる時も武士としていつの世も鍛錬を怠ってはならないと。知盛は忠清の言うとおりだと、その言葉に感激する忠清なんだけど、でも武芸オンリーからの脱却を目指して一門がここまで来たのもまた事実だしなぁ~、忠清御免ね。武力だけでは平家の男子はつとまらないんだと。


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まさかそんな事を言われるとは思わなかった忠清、寂しさからなのか、不甲斐なさからか目には涙が…
そこへやってきたのは頼政。慌ててごまかす忠清。
頼政は法皇様から今様合わせでお召しがあったので経盛を誘いに来たと。

「まこと、武力だけでは渡っていけぬ世になったのですな。」

御所の一室では西光が絵巻物を見ております。このクオリティだったら法皇様も喜んでくれるだろうって。
おっ!絵師がばんばんじゃないかぁ~。そして絵巻物の代金として宋銭を活用している西光。本当に宋銭は便利だなとしみじみ。

そして清盛の所にやってきた西光。まずは宋銭の活用に関して清盛が西光にお礼を言ってますが、西光も以前よりは清盛に対して優しくなったのか?

社交辞令が終わって早速西光、本題を切り出す。
どうやら西光、昔信西がやった相撲節会をやろうとしてるみたいで、清盛に当日の膳の仕度を担当してもらいたいんだとお願いするんだけど、清盛の反応は

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「申し訳ござりませぬが西光殿、わしは今、宮中行事にうつつを抜かしている暇はござらぬ。」

それまでニコニコ上機嫌だった西光の表情がワナワナしております。まさか相撲節会を「うつつを抜かす」なんていわれるとは思っても見なかっただけに相当ショックのようです。自分のつとめは福原で宋との取引を一層盛んにする事。形ばかりの行事なんぞになげうつ財も時もないと。こんな屈辱を受けるとはという感じの西光「形ばかりとはなんぞ!」怒り爆発!そしてまたも信西の名前が…

「さよう。信西殿が生きておられれば…わが国作りこそが何よりの大事とおわかり下されたでしょう」

あちゃ~!確かに…(ーー;)もうワナワナして清盛の話も多分耳には言ってないだろうという感じの西光。
西光の息子たちもどうしたらいいのか困った表情。宋銭を使ってあれこれしてあげているのにこの仕打ち…あぁ無情?

夜、法皇様は1人でせっせと今様を書きとめ歌っております。
そこへやってきたのは滋子。恋の歌なんぞ歌っているのであらまぁと。
これは今様じゃないかって、でもちょっと言ってみただけぇ~という感じでクスクス笑い出す滋子。
自分は今、今様を書きためているんだよ。「梁塵秘抄」って言うんだ。 


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「宋の故事に梁の塵を動かすほどの声すなわち美しき歌声の奥義を集めた歌集ということでござりましょう」
「うむ。それもあるが…今様など、梁に積もる塵の如きもの。吹けば飛ぶようなものじゃ。清盛の泊のように世に役立つようなものではない。何より歌声は後の世に残すことは出来ぬ。だがそれゆえにこそわしは今様が好きじゃ。誰にも顧みられる事なくても、いつもそこにあり、そこにいる者を慰めてくれる。楽しませてくれる。わしは今様が好きじゃ。」
「それが法皇様の目指す世にござりますね。」
「滋子。」
「法皇様。滋子の心は滋子のもの。そして滋子の心はいつも法皇様のおそばに。法皇様の世が絶えぬ事が滋子の望みにござります。」

法皇様にとって滋子様が大事な存在なのか、穏やかな心でいる事が出来る存在。
いつまでも純真な子供のような法皇様を包み込む心を持つ滋子。このシーン、ジーンと来ますね。

重盛が右近衛大将に任ぜられました。これは平治の乱で藤原信頼がほしがっていた要職。
重盛を見かけた成親。順調に出世する重盛に不快感を感じながらも(なにせ「小物が」ですもんね)本人に対しては目一杯お世辞のオンパレード。しかしあえてチクリチクリと嫌味を入れながらもお祝いコメント。素直に感謝し立ち去る重盛の後、相撲節会の準備に慌しく動いている西光と出くわす成親。

西光に声を掛ける成親。相撲節会懐かしいなぁって。でもあの頃とは何もかも代わったと西光に、特に平家のありようがと成親。そういう部分は気が合うのか?成親自身も面白くない事があると(多分重盛の昇進か?)でも嫌味で応酬する西光(笑)

「つまるところ、平家は慢心しておるのだ。」

そんな2人の様子を知ってか知らぬか、滋子が2人を呼び出して酒を飲みながら平家と仲良くしなさいと。
それぞれ思うところ、面白くないと思っている事もあるだろうけど、くさらず共に法皇様と入道との仲を取り持って欲しいと、その力を自分に貸して欲しいとお願いします。そういわれちゃ、2人ともイヤとはいえないわけで…。

1176(安元2)年、法皇様の50歳の宴が催されております。経宗様おいしそうに膳を頂いておりますなぁ~(笑)どうやら宴は数日続いたらしい?どんだけ盛大なんでしょう。
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経盛も雅楽を演奏しております。清盛も福原からお祝いに駆けつけておりますね。
一門を引き連れご挨拶。ちょっと緊迫したムードを感じた滋子は杯を持って清盛に差し出す。

お酌をする滋子。そして法皇様にも同じようにお酌をする。
清盛に向かって、お前と40年付き合って感じたのは自分にとってお前は欠かせない、そしてお前もわしを欠かせない、これから先も共に登ろう誰も登った事のない高みにと。それに応じる清盛。そんな2人を温かい目で見つめる滋子。
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そしていつか法皇様にご披露する為にと練習していた舞を披露できることになった維盛、資盛。
2人の舞踊とシンクロするように夜、滋子の寝所にやった来た法皇様。寝室には芍薬の花が敷き詰められています。寝所で仲むつまじい2人。しかし次の瞬間雷が轟き、雨が降ってきました。法皇様も成親や西光なども居ます。慌ててやってきたのは上西門院様。滋子が亡くなりました。
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悲しみをこらえている法皇様。懐から杯を出し酒を注ぎそれを口に含み滋子の亡骸に口移しで飲ませようとする。安元2年7月8日、建春門院滋子様は35歳の若さでこの世を去りました。

時子も突然の滋子の死にショック。

「悔いなき人生だったであろう。おのが光る君のために、ささげたのじゃから。」
「姉上。事はそれだけの事ではござりませぬぞ。今世を去るには…滋子はあまりに優れた…地天の君の后にござりました。」

素直に悲しむ時子や宗盛とは違い、時忠は単に悲しむ事以上に滋子が居なくなってからの今後の平家と王家とのパワーバランスが崩れるのではと言う事が心配でならないという表情ですね。

それは福原の清盛も同じようですね。建春門院様の死はこれからの朝廷のあり方が大きく変わるだろうと。
でもいくら周囲が変わったとしても自分の進める政は断して変わらないと強気な清盛。代わらぬ道を進むのみだと。それこそが平家と王家のつながりに心を砕いていた建春門院様への弔いだと。
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法皇様は1人、今様を歌っております。風に舞う床に散らばった今様の歌が書かれている紙。
法皇様もまた孤独の闇に飲み込まれております。

再び赤子が泣くように、高らかに笑う法皇様。涙を流しながら高らかに笑う法皇様。
聞こえてくるは賽の目。孤独な2人がいよいよどう賽の目をふり上がって行くのだろうか…。
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