感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
第46回『頼朝挙兵』
2012年11月25日放送

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安徳天皇の即位の直後、以仁王(柿澤勇人)は令旨を発し、平家追討の兵を挙げた。これを知った清盛(松山ケンイチ)は激怒し、直ちに以仁王、頼政(宇梶剛士)らを捕らえ、鎮圧する。そして清盛は、安徳のための都として定めた福原への遷都を強行する。

治承4年8月、以仁王と頼政に刺激された東国武士たちの思いを受けた頼朝(岡田将生)は、打倒平家を掲げて兵を挙げる。頼朝挙兵の知らせを受けた清盛の胸には、動揺・不安・怒りなどさまざまな思いが渦巻いた。しかし同時に「ついに位人臣を極めた自分と平家が、頼朝や源氏と武士の頂点をめぐって戦うときがやってきた」と考えると不思議な興奮を覚えた。保元・平治の乱から数十年、60歳を越えた清盛の体に流れる武士の血が、久方ぶりに騒ぎはじめたのだ。

同年9月、清盛は全国の武士に頼朝追討の命令を出す。伊豆の頼朝は、怯むことなく清盛軍との戦いに向かっていった。


似仁王からの令旨を受け取り、本格的に平家追討を頼朝はするのだろうか、そして清盛は己の心の暗闇から脱する事は出来るのでしょうか?第46回の始まりです。

治承4(1180)年4月、頼朝の元へも令旨が届きました。
雅子がはっぱをかけますが、意外と冷静な頼朝でありますな。

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「あのお方が率いる平家、にわか仕立ての軍勢で、勝てる相手ではない!」

しかし行家は今回、頼政も加勢すると聞かされ、心揺らぐ頼朝なのであります。
源氏の御曹司が立ち上がったと聞けば皆も元気が出るだろうと、みんなから後押しされる頼朝は決意する。

そんな事になってる間、福原の清盛様と言えば、仏御前にこれからのビジョンを丁寧に説明しておりまする。仏御前にぞっこんな清盛様から離れた場所で祇王、祇女姉妹はそんな様子を見ているほかなくて…もう2人の存在すら気にならない清盛様に対して姉妹はここにいる場所はなくなったと屋敷を去って行く。

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そう言う清盛様の姿を見る小兎丸は桃李に

「入道様の国づくりは、まことお父の目指した国づくりと同じなのか?」
「お母はまだ、わかりかねておる。」

清盛の周囲にいる人達はみんな、清盛がどうしたいのか?戸惑いながら見ているしかない状態。
以仁王には令旨がほぼ伝わったはずだから、必ず平家を良しとしない兵たちが挙兵するだろうと信じて疑わない様子。すこし、末来の夢を語る似仁王ではありますが、八条院様も今回は上手く行くと意気揚々な雰囲気であります。

そんな時に、清盛様が京都に戻ってきたとの報告が。そして、頼政に六波羅に来いと連絡が来ます。
一瞬、計画がバレたのではと浮き足立つ八条院と以仁王だけど、ひとまずは行ってみないとわからないので、頼政は清盛の元へ向かいます。

もう、きっとこの時、頼政は心臓バクバクだったでしょうね。自分たちの計画が平家にばれてるんじゃないか?清盛を怒らせたらどうなるのか?それにきっと、清盛に対しての恩義も捨て切れてないと思いますし、どれだけ優れた武将とて、清盛はきっと特別な存在だったと思いますから。

待っていると、清盛様と盛国(手に何か持ってきている)がやってきましたぞなもし。

「頼政。」
「にわかのご上洛、何事にござりますか?」
「うむ。我が子知盛が病でな、見舞いに来たのじゃ。だが、もう快方に向かっておる様子。せっかく来たゆえ、ついでにそなたにもこれを見せておこうかと思うてな。近う寄れ。」


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どうやら、似仁王の一件の事は、まだ知らない様子だけれど、近づいて広げた物を見て驚く頼政。どこかの地図。驚く頼政に

「いずれこの福原に、都を遷すつもりじゃ。」
「遷都なさると?」
「うむ。内裏はここに置く。そしてこの辺りを京の如き都にする。」
「おそれながら、何故かように辺鄙な地を都に?」
「ほれ、海に近いゆえじゃ。わしが宋と交易を進めておることは知っておろう?それが、新しき国、武士の世の要となる。」
「武士の世?」
「亡き源氏の棟梁・義朝と共に目指した世じゃ。かつては義朝に付き従うたそなたには、やってもらわねばならぬ事が山ほどある。長生きして、この新しき国づくりを支えよ。」

きっと、この時頼政、心の中で「しまった!判断を見誤ってしもうた。」と思ったのでしょうか…
一見非道なことをしている清盛だけど、それもこれもやはり、自分の利害の為だけではなく、義朝が果たせなかった夢に向かっての事だったのかと。でも、今更引き返すことも出来ないだろう。一度は義朝を裏切り、そして今度は清盛を裏切ろうとしてる。自分の運のつきの無さを覚悟しているのかも知れないですね。

床に臥している知盛のもとへお見舞いに来た清盛様。
元気になりつつある知盛に声をかける。心配かけて申し訳ないと知盛。早く元気になって新しい都作りの手伝いをしてもらわないといけないと言う清盛様だけど、早々に福原に戻ると言うので、宗盛がそんな急いで帰らないでもと言うんだけど、そこは時忠が

「早うお帰りになりたい訳でもあるのであろう」
「と・と・時忠!」

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慌てふためく清盛様(笑)

時子になんだと聞かれ、しらぬ振りする清盛様ったらぁ~(笑)
盛国がさっと気を利かせて、新しき都造りのことで頭が一杯だというふうにナイスアシスト。
その時の時子を見る清盛様の表情ったら、おかしいわ~。若干申し訳ないように思ってるのかな?(笑)

帰ろうとした時、知盛が気になる事を。

なんでも1日中寝ていると、馬の駆け回る音が響いてくるのだと。数日前から妙に馬の出入りが激しく、都が騒がしいような気がすると。まぁ、知盛が言うことですから気になるということで早速、福原に時忠が様子を報告に来ました。

「申し上げます。似仁様が、諸国の源氏に、平家打倒の令旨を出されたことを突き止めました。熊野から戻った忠度殿によれば、かの地に2千もの源氏の兵が集まっていた由。」

上洛するかと言う盛国に

「それには及ばぬ。似仁様がいかに兵をかき集めたところで、平家の武力をもってすればすぐにも抑えられよう。ますはその令旨とやらまことかどうか確かめよ。まことならば、似仁様を、捕らえねばらなぬ」

なんだか楽観的なのか清盛様、心ここに非ず的な感じ?一方の頼政の所にも計画が平家にばれたと報告あり。頼政よりも、似仁様の驚きようったら…。すぐにでも平氏が押し寄せるかも知れないといわれ、八条院もパニック寸前。頼政が落ちつきなさいなと。ひとまず圓城寺(滋賀の三井寺)に避難しようと。

もう、パニックな似仁様は

「されど、園城寺は遠い。途上で見つかり、捕らえられるのではないか?」
「これを!女子に化ければ見つかりますまい!似仁様。あなた様こそ、鳥羽院のご嫡流。この国の、主たるべきお方でござります。」
「はい…義母上」

志一つでは何もできないんですよ。財があっても、それに従う人、優秀な家人がいなければ結局、後悔する事になる訳で、幾ら兵を集めても、すぐ目の前にいなければ結局、いざと言う時、何もできないんだし、とりあえず、次の計画を立てるべくひとまず、この場を離れるしかない訳です。

盛国が頼政が平家に対して反旗を翻したと。思わず酒を噴出す清盛様。
まさかの展開!夜半、自らの屋敷に火を放ち、一族郎党を連れて圓城寺に向かったと。

まさかの頼政の裏切りに信じられない清盛様。またも自分を裏切る人間が…

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「分からぬと申すか?同じもののふの頼政でさえ、わしの国づくりについて来れぬと申すか!?討ち取れ。何としても頼政を討ち取れ!わしの国づくりを分からぬ者はこの国には要らぬ!」

あまりの清盛様の激昂振りに、今までそんな姿を見たことなかった仏御前はビビりまくりぶ~です。
信じていただけに、この仕打ち。清盛様にしてみれば、ますます誰も信じる事が出来なくなってしまったのだろうか…でも、清盛様の憤りは計り知れなかったことでしょう。

それはきっと頼政も同じで、もしあと少し、清盛様のビジョンを早く知っていれば、きっとこんな事にはならなかったかもしれません。清盛様が単純に、他の摂関家と同じように自分の私利私欲の為、暴利を貪っているわけではなく、散って逝った者達が夢見た世を作る為に、誰よりも心を鬼にして、難しい人たちと対峙したからこそなのだと。でも、結果的には知るのが遅すぎました。

以仁様はなんとか無事、圓城寺に逃れる事が出来たようです。
輿をおりて崩れる似仁様に駆け寄る頼政。かなり憔悴されていますね似仁様。


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「すまぬ。あのまま平家のもとにおれば、穏やかな余生が送れたであろうに。」

首を横に振る頼政。今更後悔してもどうしようもないことですものね。全て自分が決めた事だから。
そして、再び京へ戻り、平家と戦う頼政勢ではありますが、情勢は厳しく、宇治川の橋で奮戦したものの、忠清たちに攻め込まれ、平等院まで敗走。似仁様を逃がす為に仲綱が向かおうとするが矢を受けてしまう。

平家に囲まれてしまった頼政たち。容赦ない忠清勢の矢を交わしながら仲綱を抱え更に奥に逃げる頼政。そして


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「仲綱。わしは最後まではかりかねておった。清盛入道が器を。あの方はこの国の宝か?それとも災いか?この戦に身を投じた今もって、分からぬのだ。」
「父上。わたしは、うれしゅう思うております。父上が源氏の魂を、取り戻してくださった事を。そして勇ましく戦う源三位頼政のお姿を、目に焼きつけ、死ぬ事が出来ます事を。もはや足手まといになるのみ。お先に…御免」

自刃する仲綱。似仁様を無事に逃がしたと言う報告を聞いた頼政も、自ら命を絶つ。これは痛い!相当痛い。
そして似仁様も結局、討死されました。

そんな時、後白河院は幽閉された部屋の中で今様を歌っております。
一体、この時何を思っておられたのでしょう?こうして以仁王の乱はあっけなく終わってしまいました。


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すっかり出遅れた頼朝ですが、ある意味良かったのかも知れませんね。
討ち取られた源氏の者達の首は、京都で晒されたと言う藤九郎の報告に、昔の戦の時の感覚を思い出す。
解き放たれた矢は一体どこに向かっていったのだろう…

平家といえば、無事反乱を収め、清盛様もやれやれなご様子。
そして少しでも早く都を移すと言っちゃいましたよ~。あまりに突然の宣言に時子はじめ、一門もビックリ!貞能も、内裏など作るだけでも相当時間がかかると清盛様に進言するんだけど、何故か急ごうとする清盛様。町なんか、あとで作ったらええねん。人を移してからでも出来るやんという感じで、まずは帝を福原に連れて行く事が重要とばかりに…。

宗清も、食い下がるけど、帝はまずは自分たちの屋敷に来てもらう。公卿たちの屋敷も出来てない事に対しても移築したらええってけんもほろろな有様…。多分、清盛様にしてみても本当はこんなに急いでとは思わなかったでしょうが、以仁王の乱のような事が今後も起きないとも言えないだけに、気持ちが急いてるのかもしれません。

しかし、家人や息子たちは、自分を諌めようとする。それを聞くたびに、きっとますます、清盛様の心の暗い闇は深くなるばかりだったのかもしれません。

頼盛が改めて清盛様に


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「上へ上へではなく、横へ横へと広がってゆく世をつくりたい。それが兄上のお志であったはず。」
「いかにも。」
「かように、人々の思いをないがしろにした、強引な遷都の末に、そのような世が来るとは到底思えませぬ。」
「そのような世を見せてやると言うておるのが分からぬか!?」

あぁ、完全にもはや誰も、この暴走老人を止める事が出来ません(ー0ー;)気まずい空気の中で帝を10日以内に福原に移ってもらうと無茶振り。きっと今の清盛は様、言えば言うほど頑なになって行くのでしょう。

もし、都に残る者がおれば、それは似仁王の残党・もしくは法皇様を支持する裏切り者として処罰するって。
本当に困ったものです…6月になって、高倉上皇様、安徳帝、徳子様などが福原に移ってまいりました。清盛様は満足げな表情。

「入道。この遷都、まことなさねばならぬ事であったのか?」

まぁ、全うな人間だったら思うよね。わざわざ遷都する意味も聞かされず突然、まだインフラすら出来てない所に連れてこさせられるなんてねぇ。でも清盛様はそんな上皇様の不安な言葉に対しても自信満々な口調


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「上皇様が治天の君となられ、世は変わった。それを示すには、これが最もよいのです。どうか上皇様、この清盛に全てお任せくださりませ。」

哀れ、上皇様。結局自分は、お飾りでしかない、清盛に意見する事も出来ないし、徳子にも清盛様の思い描く国づくりはまだ半ばだからといわれてなんとも、トホホな高倉上皇のお寂しそうな表情。

時子は、桃李の屋敷に世話になるようです。桃李の心配に、正妻の自分がいたら側女たちが居づらいだろうと時子。たった一人であれだけのつとめを頑張っているんだから、他の女性たちがいてもおかしかないだろうと。時子も成長しているんですよね。そして自分の立場をわきまえているわけですね。嫌味とかでもなく、時子は時子の役割をしっかりつとめようとされている事がうかがえます。

生田や桃李はそんな時子の言葉に驚き戸惑ってておりますが…

福原遷都の話は伊豆の頼朝の耳にも入ってきました。
爺様たちと一連の遷都の顛末をああだこうだと話しております。
そんな所に佐々木殿の息子さんたちがやって来ました。

「近隣諸国の武士から、何かと加勢を求める声が、上がりましてござります。」
「何じゃ…また、土地を巡る争いか。」
「平家の治める国が増え、各地で平家に背く小競り合いが起きておるのでござります。」

伊豆でも、それ以外でも、同じような事があちらこちらで起きているようですね。都は遷都を急がなくてはならないので大変だし、地方は平家に土地を奪われた人達同士での土地の奪い合い…

髭切の太刀を握り締める頼朝


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「あのお方の目指してこられた武士の世とは何なのじゃ?武士の世とは、こうして平家ばかりが良い思いをする国づくりの事なのか!?」

怒りに打ち震えている頼朝ですけど、まだまだ清盛の本当に目指そうとしている事、やらねばならない事の偉大さ、大変さを痛感するのはすこし先になるわけですね。

夜、福原の都の絵図を見ている清盛様を見ていると本当に孤独の闇深くに落ちてしまっているかのように見えます。とてもお寂しそうで…
そんな所にやって来たのは、おぉ、西行殿。久し振りにやってきた友人との会話。明日をおも知れぬ身の上だから今のうちに福原の都を見ておこうとだって。上手いこといいますね~。そんな嬉しい事を言われたら清盛様も俄然嬉しくなっちゃいますよねぇ(^O^)

「輪田の地が思うたより手狭でな、ひとまずはこの福原を帝のお住まいとし、公卿らにも土地を与える事とした。」
「高倉の上皇様のご容体、芳しからずと聞きまするが」
「うむ。どうもはやり病のご様子。上皇のおわす仮の御所の方角が悪いのやもしれぬ。」
「ご心労…ではござりませぬか?ご無礼ながら、此度の遷都、人々は移り住んでも皆、心は都に置いたままとお見受け致しまする。」


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うわぁ~、西行殿が言っちゃいました。言われた時の清盛様の凍りついたような表情からまたも「お前もそんな事言いに来たのか」といわんばかりです。しかし直接的に西行殿に言葉をかけるのではなく、仏御前を呼び付けます。

わざと、話題を変えるように仏御前に、忙しすぎて相手をしてあげられなくて申し訳ないとか何とかいっちゃっりして…そんな様子を西行殿は黙ってみておりますが、心中きっと清盛様の茶番劇を複雑な気持ちで見ておられたのかもしれません。そして仏御前の為に余興を見せたいと言って連れてこさせられたのはなんと!祇王と祇女の2人。流石の仏御前も「えっ?」と戸惑った表情をしています。仏御前の言葉も完全無視して、2人に早く踊れと命令する清盛様。

複雑な気持ちだったろうけど、毅然と歌を披露する2人。

「仏も昔は、凡夫なり。われらも終には仏なり。いずれも仏性具せる身を、へだつるのみこそかなしけれ」

2人の歌を聞いて涙がこぼれてくる仏御前。祇王のこの歌に込められた清盛様に対する思いと、今は寵愛されているかも知れない自分だけれど、いつこの2人のような立場になるかもしれないこと、改めて清盛と言う人間の恐ろしさを感じ始めたように思いますが、清盛様はこの歌の深い思いまでは気が付かないようですね。

全然女心をわかってないというか、これからも何かと仏御前が寂しがった時には舞と歌を披露しなさいだなんて…OMG!ですわよ。西行殿も、どうなっとんじゃいという感じ

「若き日に、話合うた事がありましたな、それぞれの目指す通を。」

義朝、義清・そして清盛それぞれがまだ希望に満ち満ちていましたね。そんな言葉に、何が言いたいんだこいつ?問い湾ばかりの西行を見る清盛様の表情…

「そののち、私は出家を致しました。俗世におったなら、美しく生きる事はかなわぬ、と悟ったゆえにござります。」

璋子様を好きになったゆえに、自分の心の中の醜い欲望を見てしまったゆえに、このままだと、更に色んな権力、欲望で自分が美しくなくなる事に耐え切れず、非道だと思われても現世を捨て、仏門に生きる決意をした西行殿ですものね。あの時、清盛様に言った言葉、まさに今の清盛様がその言葉どおりになってしまってる。


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「これが、お手前の面白う生きる事にござりまするか!?お手前の目指した、武士の世にござりまするか!?」

笑いながら立ち上がる清盛。その姿に恐怖を感じてるような仏御前の表情。

「西行よ!そなたには分からん、そなたにも…誰にもな。」

すごい形相で西行殿に言い放つ清盛様だけど、笑えば笑うほど、苦しみは増しているんだろうし、西行殿の言っている事も本当は、そうだと思っているんだろうけど、それを素直に言ったところで、動き出しているものを止める事が清盛様自身にも出来なくなっているんじゃないかと。どこまでも突き進むしかないと、そう思うと見てて苦しくなって仕方ありません。

清盛様が笑えば笑うほど、昔、清盛様が後白河法皇様に言った様に「赤子が泣いておるように見えまする」と言う言葉が浮かんできます。そこへ慌てて頼盛様がやってきて、高倉上皇様の摂政基通様に政の一切を託すと言われたと。はぁ?な清盛様

「戯れを。それではわしの国づくりの名文が立たぬ。」 
「もはや、都還りなさるべきとの声が上がっておりまする。」
「さような世迷言は口にするだけで罪に問うと触れを出せ。(呆れる頼盛)よいか!?わしに逆らう者は皆、死罪と心得よ!」

ますます暴走老人化の進む清盛様、そんな姿を見せられて、仏御前はビビリまくっております。ここは儂の世じゃ、武士が頂に立つ世じゃ。ともう見栄えなく叫び歩き回る清盛様。誰もで怖いっす。

「わしの目にしか見えぬ、わしの国を作るのじゃ!全てを手に入れ…復讐するのじゃ!」

って、おいおい?なんでいきなり復讐するのじゃ?誰に対して復讐するのじゃ?もう完全に冷静さを失ってしまった清盛様。そして仏御前を見て抱き寄せようとするけど、今の仏御前にとって清盛と言う存在は恐怖としか感じられない、思わず拒否ってしまいました。庭に飛び出す仏御前に対して殺せと命令する清盛様にもう、頼盛様も西行殿も言葉が出せません。一体何が起きてるんだという感じで誰も何もできない有様。

完全に白河院が乗り移った如きの形相の清盛様。女性に弓を射掛けるなんぞまさに母親と同じシュチエーションです。

今まさに仏御前に弓が射掛けられそうな瞬間、盛国がようやく戻ってまいりましたが、来て早々この状況…でもとんでもないことが起きている事は確かで、もう清盛様を全く見る事なく、庭で気絶している仏御前の前にやってきて


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「何をしておる?やめよぉ~!」

そしてようやく、清盛様のほうに向きかえりました。まっすぐ清盛様を見詰める盛国に手を下ろし、そのままへたり込んでしまった清盛様。多分このやめよぉ~と言う言葉、清盛様が今、一番聞きたかった言葉だったのかもしれません。誰かに救ってもらいたかった。その場で唸りだす清盛様は自分との葛藤をしておられるように感じて、見てて苦しいです。

「助けてくれ…誰か…助けてくれ…暗闇じゃ、ここからの眺めは。果てしない…暗闇。手に入れても、手に入れても…光は…光には…届かぬ。」

ようやく、心で叫び続けていた声を出す事が出来ましたね。もう、盛国はどこに行っていたのよぉ~(>_<)
でも、この3人だったから言えたとも言える。ずっと清盛様のそばで見続けていた唯一の人達だから。本当に見せたかった人達はもう自分の元にはいない、だけど志だけは持ち続けて生きていかなくてはならない清盛様はどれだけ空しくても、寂しくても、進み続けなければならない。その苦しみをようやく少し、心の中から搾り出す事が出来ました。見てるこちらも本当に苦しかった、いや、今も苦しいです。

そこへ、忠清が慌ててやってきました。折角のムードがまた戻ってしまいますがなぁ~(ーー;)
伊豆で頼朝が挙兵したと。そして元・政子の縁談相手だった山木兼隆を討ち取ったと。

「なんてことでしょう。あの時、殿が助けた、源氏の御曹司が…」

忠清の言葉に、我に戻ったような清盛様は這いながら宋剣を抱きかかえる。それを見守る盛国・頼盛様・西行殿と忠清。子供のような声を出して泣きじゃくる清盛様。

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頼盛様はのちに頼朝にあの時挙兵していなければ、清盛は暗い闇から抜け出せなかっただろうと。
振り返った清盛様の表情は、あの暴走老人とは思えない、ある意味活き活きとした目になっていました。

あの暗闇から本当に救ってくれたのは、頼朝だったのかもしれせん。
頼朝は清盛にとって義朝から託された武士の世を作るための希望の光だったのかも知れません。

とは言うものの、これから平家は徐々に滅亡の道へと進んで行く事になるのですが…

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