感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
2014.5.15記述
朝日新聞5/14関西版芸能にて

 20140414朝日新聞夕刊-01


 
ベタなコメディからロックミュージックまで、幅広いレパートリーを持つ劇団☆新感線。その中でも人気の高い路線「いのうえ歌舞伎」の最新作「蒼の乱(中村かずき作)は、平安時代の平将門の乱をベースに「さわやかな悲劇」とも言うべき、類まれな世界を見せた時代劇だ(12日、大阪梅田芸術劇場)。

渡来人の蒼真(天海祐希)は、京の都で将門(松山ケンイチ)に命を救われる。腐敗した朝廷を倒そうと、日本の各地で兵を挙げる者が続く中、将門も様々な人の声に応えて東国で反乱を起こす。彼の実直な人柄と、国の平和を願う想いに共感した蒼真は、将門の妻となるが…。

演出のいのうえひでのりが「スカッとした舞台にしたい」と言っていただけあり、一幕のトーンは非情に痛快だ。中には人間VS馬という、本邦初?のアクションも。

しかし二幕に入ると、世界は一変する。戦いが長びくにつれ、その目的を見失っていく将門。過去の過ちのために争いを拒んでいたが、再び剣を取らざる得なくなる蒼真。さらに「新しい国造り」という大儀の戦争に隠された真実が、彼らに決定的な打撃を与える。だがそれは悲劇であっても、決して悲愴にはならない。おそらく蒼真と将門の、過酷な運命も潔く受け止める覚悟と、それを末来につなげようとする意志が、東国の爽やかな風のように、ポジティブに伝わるからだろう。

"大儀の戦争"に巻き込まれた人々の悲劇を、まさに今この時代に上演したことは、右傾化する現代への警鐘とも受け取れる。一方で、単純に天海や松山を始めとする役者たちの、時にコミカルで時に凛とした姿に見ほれることの楽しみも、負けないぐらい大きい。

見る人によって、満足のポイントが無限に広がる。この懐の深さこそが「いのうえ歌舞伎」の最大の強みなのだ。(ライター・吉永美和子)

人間VS人間の戦闘シーンも凄いけど、あの馬軍団入り乱れての戦闘シーンも凄いよね。
国のことを思い、憂いて都に来た小次郎だけど気が付けば自分の志とは違う方向へ流されていくこちに疑問を感じ、そんな時に出会ったのが蒼真たち渡来人。そしていろんな人の言葉に再び東国へ戻り自分の理想の国を作ろうと戦い始めるけれど、小次郎の純粋さを周囲の人達はうまいように利用する。蒼真も自分の過去の事を思い戦うことに躊躇していたけれど、戦い決意をすると気に一気に表情が変わる、あれはすごかったですね。決意と覚悟でそれまでの女性から戦う戦士へと変化する天海さんは。

結局、紆余曲折あって小次郎は愛する人達の為に自らの命を犠牲にするけれど、死んでも小次郎を利用しようとする人達についに蒼真も我慢の限界。この感情の爆発、このレビューの「さわやかな悲劇」ということは何だか相反する違和感を感じる言葉なんだけど、見た人には理解できる。良いレビュー棚と思いました。


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