感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
2014.6.9記述
テレビドガッチより

テレビドガッチインタビュー001


今週のインタビューゲストは映画『春を背負って』に出演の松山ケンイチさん&蒼井優さん

2009年、興行収入25億円を超える大ヒットを記録し、日本アカデミー賞最優秀監督賞ほか数々の映画賞に輝いた映画「劔岳 点の記」で注目を集めた木村大作監督。あれから5年、待望の最新作『春を背負って』がついに公開。この作品は、笹本稜平氏の同名小説を原作に、父から子へと受け継がれる想い、仲間を想う人間たちにスポットを当て、山に生きる人々の“家族”の物語が描かれています。本作で松山ケンイチさんは、多額の金を動かすトレーダーの仕事に虚しさを覚え、父親・勇夫(小林薫)の死をきっかけに山小屋“菫小屋”を継ぐ決心をする主人公・長嶺亨を演じています。そして、蒼井優さんは、亨と共に“菫小屋”で働く従業員・高澤愛を好演。作品の情感表現として大自然の撮影にこだわる木村監督。その指揮のもと、標高3000mを超す立山連峰での山岳ロケに挑んだお二人に、撮影当時を振り返っていただきながら、木村監督の演出法や現場エピソード、さらには映画というモノについて語り合っていただきました。



原文はこちらより



木村組に参加することになって
日本映画史に残る数々の名作の名キャメラマンとして手腕をふるい、09年の「劔岳 点の記」で初めてメガホンを握った木村大作監督。大自然の中での撮影にこだわる監督として知られる木村監督の作品に出演が決まった時の気持ちを振り返っていただきました。
 
テレビドガッチインタビュー002 


――木村大作監督の映画に出演するにあたって、まず考えたことはなんですか?

松山:山登りが絶対に出てくるなと思ったので、トレーニングをした方が良いか相談したら、木村監督からは実際に山に登るのが一番だよとアドバイスをいただきました。山小屋がどういうものなのか知らなかったので、赤岳に登ってトレーニングをしました。撮影に入ってからは、みんなで一緒に山を登るので、部活のようで楽しかったです。もちろん過酷な部分もありましたが、共有できる人が傍にいると楽になる。だから山を登るのは一人じゃなく、みんなで登った方が良いなと思いました。

蒼井:ここ数年、あまり過酷なロケを経験していなかったんですが、嫌いではないので、すごく楽しみでした。撮影に入ると、体力を消耗するせいもあり、自分の命は自分で守らなければいけないという責任が生まれ、さらに、人の命に対しても責任があるということを実感しました。例えば、自分が間違って石を落とすだけで、落石になってしまう。そんな危険性のある中での撮影は常に一定の緊張感があって、このチームだから、安全に撮影を終えることができたと思います。大作さんが素敵な方だとは想像していたのですが、“木村組”は作品に対しての姿勢が美しいと思いました。


――木村大作さんは監督、そしてカメラマンとして、役者にとってどういうものを引き出してくれる存在だと思いましたか?

松山:真っ直ぐな方が真っ直ぐに映画を撮っているという印象なので、嘘はすぐに見抜かれるなと感じました。自分の都合がいい演技をしたり、別のことを考えたりしていると、すぐにバレてしまう。自分が今まで生きてきたことすべてが出せるように導いているように思いました。

蒼井:全く同じですね。大作さんは活動写真という感じがするんです。真実を映してしまうので、こちらに嘘があると全部出てしまう。ごまかさせてくれない。ほとんどのキャストがそうだったと思いますが、頭で考えるのでなく、山だったり環境だったりにすべてを委ねてお芝居していたんです。大作さんはお芝居を細かく演出される方ではないですが、現場を演出し、私たちがそのままのテンションで演じられるようにしてくれました。現場にいる一人一人が大作さんに信じてもらっていたんだと思います。


――カメラ6台で同時に撮影されたとか?

松山:フィルムカメラ6台で同時に撮ることができるのは、大作さんだけじゃないですかね。

蒼井:カメラが集まることが奇跡。普通はそんなに貸してもらえないから。

松山:今まで 2台とかは見たことあるけれど、ありえない。ダイナミックだし、スケールが大きいですよね。今回の撮影現場は驚くことが多かったですね。

香港映画の「ジョン・ウー」監督は1度に数台のカメラを使って同時撮影を浴していたんですよね。「男たちの挽歌」や「狼~男たちの挽歌最終章」なんかはその手法で撮影されていたりしますから日本のカメラマンや作品でそんな撮影を今まであまり取り入れられてないのが今回不思議でしたし、やはりそういう手法をすると云うのは色々技術やこだわりを貫き通す何かがないと難しいのでしょうかね。


――6台のカメラで1シーンを長回しで撮ることで、自然な表情を撮影したいという狙いがあり、一発撮りの緊張感が良いと木村監督はおっしゃっていましたが?

松山:確かに緊張感はすごかった。優ちゃんの告白のシーンはテストもやってないよね?

蒼井:やってないです(笑)。

松山:テストをやらないというのは、役者はもちろん、スタッフ側も役者以上に緊張すると思うんですよ。現場の空気は張り詰めていましたから。でも一発OKだったよね?

蒼井:本当一発OKで良かったです。もちろんテストする時もありますが、ぶっつけ本番の一発勝負はみんなワクワクするんです。これにはそうする意味がちゃんとあって、皆の緊張感や責任感が違います。一人ミスするだけで、この緊迫感が散ってしまう。そういう思いをそれぞれ抱えながら撮影していて、その緊張感が私たちを後押ししてくれることも多々ありました。本当に現場の空気がすべて映っている映画だなと思います。

2人とも大河ドラマ経験者だし、大河ドラマの撮影は何度もテストして、同じシーンを何度も繰り返し撮影してカットを作ったりするみたいだし、色んな監督とお仕事できるということは本当に面白いんだろうね。大変だろうけど(汗)


演じたキャラクターについて
松山さんが演じたのは、東京で外資系投資銀行のトレーダーとして働いていたものの、父親の死をきっかけに仕事を辞め、山小屋“菫小屋”を継ぐ決心をする主人公の長嶺亨。蒼井さんは、かつて亨の父によって命を救われ、菫小屋で亨と一緒に山小屋で働くヒロイン・高澤愛に扮しました。そこで、お二人にそれぞれが演じたキャラクターについて語り合っていただきました。

テレビドガッチインタビュー003


――演じた長嶺亨と高澤愛は、どのような人物でしょうか?

松山:現代を生きている僕と同世代が感じている不安を抱え、自分の居場所のようなものを探しているのが亨という青年。自分も同じような感覚を持っているし、このキャラクターの考えが分からないこともなく、生きることに対する疑問や不安を真っ直ぐに出せる役だなと思いました。

蒼井:今回の役は自分の中で挑戦でした。いつもなら、この役は何のために作品に存在するのか考えたりするのですが、そういうことを一切やりませんでした。大作さんが撮影に入る前に「台本だけ読んでいると、どういう話か分からない人はいっぱいいる。でも、山に行ったことがある人なら成立するんだ」とおっしゃったんです。それを聞いて、今回は木村監督に丸投げにしました。今回はいつも以上に自分の役を言葉で紹介するのが難しいですね。


――お互いに亨と愛を演じる姿を見て感じた魅力とは?

蒼井:亨の真っ直ぐ悩む姿、かな。

松山:やっぱりニコニコしているところですね。愛は、まだ若いんですが、隔たりなく誰とでも話が出来るし、誰からも愛されるし、この人に会いに行きたいと思わせる人です。


――亨の父の古い友人・ゴロさんこと、多田悟郎を豊川悦司さんが演じられましたが、深みのある魅力的なキャラクターでした。

松山:木村監督がこれまで生きてきて感じたことで、それを豊川さん演じる悟郎が代弁していると思うんですよ。豊川さんの持つ雰囲気や生きてきた経験値によって説得力が増していて、完成作品を観た時にすごく入ってくるなと感じました。

蒼井:キャストの皆さんが大らかな方ばかりだったので、それがこの組にとってすごく良かったと思うんです。特に私は、松山さん、豊川さん、壇ふみさんとご一緒する時間が長かったんですが、皆さん役者という仕事を大切にされているし、それとは別に大切なモノがある方。そういうモノがあるからこそ、芝居の世界でも力を発揮されていると思いました。役者としてはもちろん、人としても尊敬できる方たちに囲まれて3カ月間一緒に撮影できて幸せでした。


――雪山で、松山さんが豊川さんを背負うシーンがありましたが、大変だったでは?

松山:それが冬山の一番大変なシーンでした。その後が夏山の撮影だったので、クライマックスを先に撮っていたんですね。だから、ここがうまくいけばこの作品は最後まで行ける、一番の山場だと感じていました。雪道を歩くだけなら良いのですが、人を背負って崖を降りたりするのは自分の力だけでは出来ず、ガイドさんや優ちゃんや新井浩文さんに手伝ってもらって。そうしていると、もはや役ではなくて、とにかく豊川さんを無事に下に降ろすことに必死でした。それがすごく面白い感覚で、自分でも演技しているように感じませんでした。

蒼井:あそこでこけたり、踏み外したりしたら、豊川さんの顔が岩にぶつかってしまうので、よくやりきりましたね(笑)。現場での大変さは、なかなか画面で伝わらなかったりしますが、見るからに大きい人を背負っていて、迫力あるシーンになっていると思います。

松山:最後は気合いだけだったよね。スタッフの皆さんは常に重い機材をもって雪山に行って、とうに体力は尽きているのに撮り続けていて。だから、みんな「がまん」と書いたTシャツを着ていたんですよ。

蒼井:そうなんです。スタッフTシャツの背中に「がまん」と、平仮名で書いてあるんです。今回の木村組のテーマは「がまん」でした。

立山の大汝休憩所での撮影について
映画の舞台を、原作の奥秩父から、3000mを超える立山へと変更し、そこに実在する大汝休憩所を菫小屋としてロケに使用した本作。3000m以上の立山連峰で行われた、延べ60日間の山岳ロケを思い返していただきながら、お二人が撮影エピソードを明かしてくれました。

テレビドガッチインタビュー004


――3000mを超える高度での撮影は高山病などの心配もあったと思いますが……。

蒼井:私たちは大丈夫だったよね。

松山:2500mのところで少し頭が重いとか、違和感があるなとか感じましたが、何日かいると平気になりました。スタッフの中には高山病で山を降りなきゃいけない人もいて……。


――大汝休憩所でロケをしているときに、蒼井さんがハンバーグを作られて、皆さんに振る舞ったと聞きましたが、松山さんも食べました?

松山:食べました。最高でしたね。こんなことも出来て、まるで愛ちゃんのまま、きっと良い奥さんになるんだろうなと感じました。優ちゃんはとにかく明るい。現場はほぼ男だけですから、優ちゃんがいなかったら、たぶんお酒を飲んで酔っ払って色んな人に絡んだりしていたと思うんですよ(笑)。優ちゃんがいてくれたおかげで、そういうことが全くなかったですからね。優ちゃん様々ですよ。


――蒼井さんはなぜハンバーグを作ったんですか?

蒼井:暇だったんです(笑)。大汝休憩所はもともと宿泊のための施設ではなく、ここをゴールにする方もいれば、ここからどこかに行く人もいるというちょっとした休憩所なんです。私たちは今回特別に泊まれるようにしていただいたんですが、常に一緒に行動していて、だんだんと話すこともなくなるくらいになってきて。そんな時、松山さんや皆がロケに出掛けてしまい、メイクさんと二人きりになって、暇だねと。それで、いつもご飯を作ってくださるプロデューサーに今日のメニューを聞いたら、ハンバーグだというので、私たちで作ることにしました。普段は焼きハンバーグだから、趣向を変えて煮込みにしました。作ってみんなを待っているのは楽しかったです。


――大自然の中での撮影を通して、自然に対して改めて感じたことはありますか?

松山:大自然の中で撮影して、自然からもらえたことはすごくたくさんありました。東京にいると自分には関係ない情報も入ってきて、常に頭がフル回転しているけれど、山に行くと自分の声しか聞かなくて済むので落ち着くんですよね。それが自然の魅力だなと思う。自然は人間に必要だと思うし、人も自然の一部でしかないんだなと思いました。

蒼井:自然の中で、お風呂もないような狭い空間で共同生活したことで、自分が俳優であることや、年齢、性別など自分に付随していることが取っ払われていって、動物同士のような関係性になっていくんですよね。それはこういう環境でなければ気づけないことなので、貴重な経験でした。

久しぶりに共演して感じたお互いの変化
松山さんと蒼井さんは05年の「男たちの大和/YAMATO」、08年の「人のセックスを笑うな」で共演。以来、久しぶりに本作で主人公とヒロインを演じたお二人に、お互いに変化や成長を感じた点を語っていただきました。

テレビドガッチインタビュー005


――お二人は20代前半に出演された「男たちの大和」、「人のセックスを笑うな」以来の共演だと思いますが、久しぶりに共演して変化を感じることはありますか?

松山:毎回印象が違うと感じているので、何年か後にまた一緒に仕事をしたらどんな風に変化しているか楽しみですね。今回は、愛ちゃんみたいにみんなを明るくさせる雰囲気でしたが、以前はもっと静かで、対極にある方だと感じていました。「人のセックスで笑うな」ではすごく尖っていて沸々とした感じを受けたし、「男たちの大和」では妖精のようなイメージでした。


――蒼井さんは役に影響されやすい?

蒼井:特に意識していませんが……。3作品ご一緒させていただいて、今回初めてきちんとお話したので、松山さんが全然印象が違うと言うなら、そうなのかもしれませんね。

松山:10年経ったら、人は変わるよね。

蒼井:私の中でも松山さんに変化があって。初めて会った時はギラギラしていたんですよ。「男たちの大和」は戦争の話で、人の命、自分の命がテーマの現場だったからかもしれませんが、熱いモノを持っている感じがしました。10年経ってみると、すごく穏やかな印象でとにかく幸せそう(笑)。

松山:熱いモノは一応持っているんだよ。

蒼井:もちろん今もあるだろうけれど、抜きどころが見つかったのかな。生きているのが楽しそうだなと思います。

なんか、巷のどこぞの噂でケンちゃんと優ちゃんの共演NGみたいな事が良くネットで流れていたけど、見るたびに「阿保ちやう?」と思っておりました(笑)2人とも役の上での事を引きずったりする人達ではないし、共演は楽しみにしておりましたからね。それを実現してくれた木村監督には本当に感謝しております(^_^)


木村大作監督から得たモノとは?
黒澤明監督の「隠し砦の三悪人」にキャメラマン助手として就いたことに始まる木村監督の映画人生も今年で56年目。圧倒的な経験値を持つ木村監督と現場を共にした松山さん、蒼井さんに、木村監督から学んだことや役者として糧になったことなどを語り合っていただきました。


テレビドガッチインタビュー006


――木村監督との現場で印象的だった出来事や学んだこととは?

蒼井:最後の豊川さんと松山さんのシーンは、夕日がCGかと思うくらいにキレイ。でも、この直前まで曇っていて、奇跡的に晴れたんですよね。大作さんといるとそういうことがあるんですね。予報が晴れでも、ホワイトアウト(雪や霧で視界が真っ白になること)にならないかなと言うと、そうなるんです。撮影の15分くらい前から霧が出てきて、見事にホワイトアウトになる。大作さんが臨むように天気が動くというか、伝説を残す人だなと思いました。

松山:天気まで望んだ通りにできてしまうのは、大作さんが映画に情熱をぶつけて生き、尽くしてきた分が、天気という奇跡で返ってきている気がする。失敗も成功もあるけれど、真っ直ぐに向き合っていれば返ってくるモノがあるんですね。本気で思いっきりぶつかる生き方は、結果的にすごく自分にプラスになると感じました。

蒼井:日本映画というものに長く携わり、キャリアが豊富なのに、まだこんなにも夢中になれるものだということを実感しました。もちろん大作さんの人生のほんの一部しか触れ合っていないのですが、惜しみなく今までのことを教えてくれます。ずっと先に歩いてきた方が、そのすばらしさを背中で見せてくれたことは嬉しいことです。私もそういう風に向き合っていきたいと思いました。


――木村監督が惜しみなく、昔のエピソードを教えてくれたとおっしゃいましたが、どんなエピソードを聞きましたか?

蒼井:黒澤組の現場のことだったり、私たちが見たことのない昔の東宝スタジオの状況だったり。警備員に通行書を見せろと言われて、腹が立って、当時、木の扉だったらしいのですが、車でそのまま突っ込んでいったら、その後、鉄の柵に変わった話とか。滅茶苦茶なんですけどチャーミングなんです。あとは、撮影部としてカメラを覗いてきて、どういうことを感じたかなど、先輩の方々がどういう風に撮影を行ってきたかを教えていただきました。何でも包み隠さず話してくれましたね。

松山:今と全然違うのが、ラッシュ(編集されていない映像)を見るまでピントが合っているか分からないということ。黒澤さんの組でフォーカスマンをやっていた時、「黒澤さんがカメラを覗いていると、ピントが合っているか確認できず、ラッシュを見るまでビクビクしていたよ」と。大作さんが震えるくらいだから、よほど黒澤さんは恐い人だったんだなと思うし、それだけ緊張感のある現場だったんでしょうね。役者さんも素晴らしい方ばかりですし、リテイクなんてとんでもない状況。そんなところで、やってきた人なんだな、と話を聞いていて思いました。

木村監督の作品とかも昔観ただけだから、本当にまた改めて色々昔の作品を見直してみたくなります。「復活の日」とか「八甲田山」とか印象的で下からねぇ。

『春を背負って』の出演で感じた映画の魅力
CGに頼らない自然美を撮るために撮影に1年を費やし、主要出演者も延べ60日間の山岳ロケを敢行した木村監督の最新作『春を背負って』。立山連峰を舞台に、美しくも厳しい自然の中で育まれる、人間の優しさと心の成長を描いています。そんな作品に出演したお二人に、本作の見どころに加え、映画というものの魅力についても、語っていただきました。


テレビドガッチインタビュー007


――今を生きる不安も描かれていますが、この作品から若い世代に何か感じて欲しいことは?

松山:この映画をきっかけに山を登ってくれたら良いなと思いますね。人生観が広がるし、山から降りてきた時には、違うものを得て日常生活に戻れると思うんですよ。映画もそうで、映画館から出た時に必ず何かを得て帰ることができる。そんな経験をぜひして欲しいです。この作品から何を受け取って欲しいと僕が言っても、受け取り方は自由だし、それでいいと思う。映画を観て感じていただけたことを、明日への活力につなげて欲しい。そういうきっかけになれば良いなと思いますね。

蒼井:自分の居場所を探すことは、人にとって普遍のテーマだと思うんです。映画はその時の環境だったり、精神状態だったりで、全然受け取り方や見え方が違うと思うので、もし良かったら10代、20代、30代と人生の節目で見ていただきたいです。そうやって長く見られるのも映画の良さだと思いますから。これだけの素晴らしい景色を映画館で見られるのも幸せだと思いますし、本当に私たちが見たままの風景がたくさん詰まっています。私は、大作さんにどうして山で撮影をするのか聞いたんですが、それは予算がないからと。お金のない人間は、体力を使うしかない。山に登ればどこを撮っても素晴らしい景色が広がっていて、CGではなく本物が撮れると。私たちが山に登って感動した景色が誇張も縮小もされず、そのままのスケールでスクリーンに広がっているので、ぜひ見ていただきたいと思います。


――お二人にとって、映画で演じることの醍醐味とは?

松山:この作品がまさにそうですが、時間をかけて本物の場所で本物を撮ること。これは映画でしかできないと思うんですよね。お客様も1800円を払って観に来るわけですから、それに対しての演技というのは生半可な気持ちではできないし、本物を出していかなくてはいけない。そういう意味でもプレッシャーが感じられる素晴らしい場所だと思います。

蒼井:映画はフィルムなので、自分たちがいなくなってもフィルムさえ残っていれば、作品は存在し続けるということにロマンを感じるんですよね。普遍的なものだから、その時のベストを尽くしたい。舞台は、その日その場限りで完結する儚さがあって好きなんですが、それぞれに楽しみがありますね。自分が死んだ後に、私が生きた時代に生まれてなかった誰かが見てくれるかもしれないと思ったら、映画は夢があるなと思います。


――再び木村監督からオファーが来たら、どうしますか?

蒼井:現場でも松山さんや豊川さんと話していたんですよ。大作さんとは関係なしに、次に山の作品が来たら受けるかと。木村組だから楽しめたというのが大いにあって、真っ直ぐ楽しく健全に作品作りが出来たんですよね。そういう気持ちが持てる木村組には、また参加したいですね。

松山:僕はやらせていただけるなら、何回でもやりますよ!

是非、別に山ではなくてもいいので、このコンビでこの作品ではきっと亨と愛の濃い模様はわからないで終わるだろうから、物語はちがっても2人の恋愛作品を見てみたいなぁ~贅沢かな?(汗)
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