感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
 2015.3.23記述




ドラマを観て一番感じたこと…現代の紅白も改めて原点回帰して欲しい。
単に人気ある人達を大勢出すだけでなく、いいじゃないですか?
演歌があって、POPSもあって、童謡があっても…

それまで、童謡とか演歌とかと思っていたけれど、このドラマを見た多くの人達はきっと思ったはず。「良いじゃないか、こういう紅白も」ってね。(本当に某姉妹ごめんなさい<(_ _)>)

日本が死んだと言ってもいいこの年に、自らも放送に対する希望を見出せずもがき苦しむ主人公が、人々に少しでも明るい年を迎えられるようにと考えた「紅白歌合戦」の本来の目的に戻ってみる事って。

きっとこのドラマをみた多くの人達も同じように感じたんじゃないか思うし、ドタバタありながらもそれを成し遂げようとした人達の思いが伝わってくる作品でした。
(以下、長くなりますので御了承ください)

2014年の大晦日…ひとりの老女が紅白歌合戦の観覧に来ました。彼女の手には古い懐中時計。警備員に意味不明な話しをするその瞳の奥には、懐かしい第1回「紅白音楽試合」がまさに始まろうとしていました…

昭和20年終戦から3週間後…焼け野原の東京の街を歩く1人の男性…
何処に向かって歩いているのかわからないが、焼け野原の中で兄妹が瓦礫の中からラジオを見つけ、その横をジープでGHQが走り去る。虚無な瞳でそれらを見詰めながら、たどり着いたのは内幸町放送会館。止まったままの時計、そしてある場所に到着。皆慌しく働いている様子…

「新藤じゃないか!」そう彼はこの放送会館に勤めていた新藤達也。
「ご苦労様でした」職場の人達から迎えられた新藤。なんだけど、広島出身らしく、家族の安否を尋ねられるけれど、無事だったよう。

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しかし今日は何だか慌しいらしく、そこへ竹下光江率いる女子社員がやってきた。
どうやら、復員してくる男性社員の為の首切りだと…状況把握できない新藤のきょどり方がかわいいですよね(笑)
思いの丈を訴える光江が目の前の新藤の姿をとらえた。なんとなく気まずい雰囲気の新藤に「ご苦労様でした」と頭を下げられ、なぜかうなだれてる進藤。まぁ、まさに復員してきた人間ですものね~。

不当な扱いを受けた女子社員は潔くというか抗議の一環で退職すると…
「君たちが辞めることないよ。辞めるなら…ぼくが…」
声ちっちゃ!(汗)

そこへ「来た!来た!来ました!」
誰が?何が?男性陣女子社員と新藤を置いてけぼりにして一目散に部屋を出て行きました。

「女子は身の危険があるかも知れないので裏口から帰りましょう」って?
出て行く女子社員の中で光江が新藤に
「御無事で、何よりです。」<(_ _)>と良いながら出て行く。

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放送会館に来たのはGHQの人達でした。
お出迎えに行く局員の人達だけど階段で鉢合わせ。GHQの人達の威圧感ったら…
GHQが放送会館を接収に来たそうです。
通訳は日系アメリカ人のジョージ馬淵と言う男。

これからはGHQ(CIE)が放送の検閲、指導をするそうです。
「ラジオ放送は民主主義を国民に広める上で、重要な役目を担うものです。われわれの指導の元、よりよい放送を作っていきましょう。」
そして明日までに場所を移動させろと無茶振りに慌てふためく上層部のお偉いさん達。
半分接収されて狭い場所に追いやられる新藤たち。
戦争が終わっても、日本軍からGHQに変わっただけという感じの放送局…

新藤が闇市をフラフラ歩いているとこの前、幼い兄妹が拾っていたラジオを発見!
「新藤じゃないか!」
「先生」


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剣道の師の山田との再会。先生も家もなくし、雇われ店主をしている。
高橋克実さん、このシュチエーションを見ると「梅ちゃん先生」思い出しちゃうよね(笑)

新藤にラジオ局に戻ったのかと「・・・はい」やっぱ声ちっちゃ!
そして、山田先生の寝起きしてるバラックにお世話になる事に。そこには同じ道場の生徒だった人の子供たちもいた。

講談の収録が行われています「忠臣蔵」?「殿中でござる、殿中でござる」どうやらNGワードのようです。途中で速効収録STOP!
「中止してください」
はぁ?な表情の新藤と吉村。
「今後この講談は放送を禁止します。」

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そりゃ納得できませんよね?
「チュウシングラ、イッツノーグッド。」
「忠臣蔵はダメです。主君の為に命を投げ出して復讐をする。これは民主主義に反する上、暴力を助長するものです。忠臣蔵以外にも、主君への忠義を重視したものは、今後禁止します!」

ジョージ馬渕を演じる星野源さん、毅然とした感じでいいですよね。俳優としても良い味出していますよね。
しかしそんな事言われて新藤と吉村ポカーン!

本格的にCIEの放送に関する指導が始まりました。

「あなたたちは、これまで国民に対して、上から見下す態度で、大衆が何を求めているのか、考えた事がありませんでした。まずは、大衆に目を向けること。それが民主主義への第一歩です。」
「あの、背の低いの何者だ?」
「おそらく、二世ですよ。」

「次に、番組の進行には正確さを期し、不規則な放送休止時間を作らないこと。そもそも、放送局の玄関の時計が壊れたままとはどういうことですか!?」

もう、言われたい放題です。でも下手に自分の意見を言うのもこれまた怖い訳で…
でも意を決し、意見する人が。どうしても予定より早くなったり遅くなったりすることあるしって。
しかし相手は

「ハンドシグナル」と一喝。
そして放送局の皆々様早速、ジョージの指導の元、ハンドシグナルの実地訓練…

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まずは時間を伸ばすと巻きの練習。必死で早く回す皆々様。みてる分には滑稽だけど、本人たちはいたって真面目。
そして、スタートの合図「キュー」の練習。

必死で「キュー」をするんだけど、そこで目を付けられたのは新藤。覇気が無い、声が小さい、思わずジョージに「もっと大きな声で」と何度もやらされるけど…

やっぱ本番でも小さい声…(笑)
「婦人の時間」良い感じで話が進んだと思ったのに「~このままでは餓死者が1000万人~」突然、「STOP!」の声がかかってしまった。戸惑う新藤。この時の上下に揺れる体と瞬き絶妙です。

「台本が違います。餓死者の話は台本にありません。」
実はこれは新藤が朝刊を読んで勝手に付け加えたものだった。
「台本の通りにやってください。違反した場合、放送停止などの厳しい処分がある事を覚悟してください」
「…すいません」

なんだか、民主主義とか言いながらも、思う事を伝えることすら出来ない。まるで戦中となんら変わらないやんって感じ。
挙句に脅迫のように何かあれば「放送停止」「厳しい処分」って脅しの様なこと言われてせんないわ。

新藤の戦後はまだ来てないという感じだね。放送会館のあの止まった時計のように泊まった時のままの新藤。
屋上から見る焼け野原を眺めていると思い浮かぶのは、ふるさと広島の風景。ビー玉ですら原爆の熱で原形をとどめていない。憤りを感じるよね。この時の新藤と屋上にいる新藤の表情の違い。怒りと虚無の表情。

そこへ辞めたはずの光江が声をかけてきた。

「威勢よく啖呵きってやめたくせに…何で戻ってきたんだっておっしゃりたいんじゃないですか」
「そんなこと…」

明るく、父が結婚しろとうるさいので、アナウンサーの仕事は無いけど雑用ならといわれて戻ってきたと。そして持っていた懐中時計を新藤に手渡す。

「お返しします。」
「…いいよ。出征の時、君にあげたんじゃないか。」

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送り出される新藤に万歳をする職場の人達。とまたここでも、ついつい観てしまう万歳の手のむき(笑)気にしなければ良いんだろうけどついつい気になっちゃってね(汗)送り出してくれる人達にこたえようと言う決意の表情の新藤。こう見ると光江の服や髪型に戦争が終わった感じが出ていますよね。そして気持ちの切り替えも早いという感じがしなくもない。

「戦争が終わったら、また、自由に番組が作れる日が来るよ。結局、上にいるのが軍部からCIEに変わっただけだよ。」

この辺というか、戦中のラジオ放送に関しては、連ドラ「ごちそうさん」や「花子とアン」などでも取り上げられていましたよね。
そんな時、上司から新しい歌番組の企画の提案が…軍国一辺倒だったものから、楽しい音楽番組をとCIEからのお達しだそうです。

「結局、アメリカさんの指示ですか…」
「まぁ、そういうことだ」
「しかし、どうして急に。お仕着せの番組しか作らせようとしなかったくせに」
「でも、歌舞伎も浪曲も禁止じゃ、結局無難なクラッシックでもやるしかないんじゃないですか」
「そこを何とか考えられないか?民主主義のシンボルになるような番組を。」

みんなのため息と共に、黙って聞いていた新藤はもっと深刻な表情…(やっぱダメだという感じ?)

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「やっぱり同じだ…」
新藤のつぶやきに反応するメンバー
「どうした?」
「軍部がCIEに替わっただけで、何の主体性もなく、上から言われた範囲でしか物を考えず…」
「それは違う!」
「いや、違わないかもしれない。結局仕事って言うのは、いつだってたいして違わないのさ。」
「そういう姿勢が、どっ…どれだけの、人を…死に追いやったか…忘れたんですか?」
「戦争で人が死んだのは俺らのせいだって言うんだ」
「責任の一端はあると言ってるんです」
「聞き捨てならないな」

突然、立ってぬべぇ~とした感じで部屋を出て行ってしまった新藤。
確かに、このチームの中で実際、戦地に(国内にとどまっていたかもしれないけど)行った経験者は彼だけだし、その経験を供給する事は出来ないよね。

いたたまれず足早に建物から出て行く新藤に戸惑う光江。
他の人みたいに気持ちの切り替えなんて出来ない。新藤はきっと誰よりも身近に出演者たちと接する機会もあって、そして終戦後、東京に戻る道中で、自分の想像以上の物を観て、辛かったのではと思います。

一方、もう1人、新藤と同じように、時間が止まったままの人が…
こんな時期だからこそ、国民に希望を持ってもらえるような歌声を聞かせて欲しいと言われても、どうしても笑顔で歌う事が出来ない…並木路子登場です。

「りんごの歌」…もっと大人な人かと思っていたんですけど、実際は並木さんを演じているmiwaさんと同い年だったんですよね、以外にも。

悲しい気持ちは分かるけど、歌手になる事がお母さんの願いでもあったんでしょといわれ、こちらもいたたまれず職場放棄しちゃって出て行っちゃいました…。

夜…先生に事の顛末を話す新藤だけど…良い御身分だなと言われ、「なんで?」という感じの新藤に、市井の人々は、1日1日を必死で生きている、戦争前後では新藤自身、ずいぶん変わってしまったと先生。でもそれは別に新藤だけじゃない、自分自身も同じで、沢山の教え子たちが戦地に送り出したことを後悔する毎日。きっとこの時代、赤ちゃんと押さない子供以外は新藤や先生と同じように感じていたと思います。

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もう、どうしていいのかわからない自暴自棄な新藤の正座でこぶしを膝の上に何度も何度も叩きつけている姿が痛々しい。何処にも吐き出すことの出来ない思い…

翌日、先生のいる闇市で店番してるよ(ーー;)仕事はどうしたんだい?新藤さん。
闇市を歩いている人達を観察している新藤…

同じように、並木路子も焼け野原の町を彷徨うように歩いています。
女の子が瓦礫の中で何か探してるのを観て声を掛けると、自分のお茶碗を探しているって。
お姉ちゃんは何してるのと聞かれ、

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「人を探しているの。」
「誰?」
「お父さんとお兄ちゃんと…それと…」
「一緒に探してあげようか?」
「…ありがとう」

闇市での手伝いをせっせとしていると、光江と吉村が新藤を探しに来ました。
辞表出していたんやね~。先生もそれは知らなかったみたいで驚いています。

「好きな番組を作れる折角のチャンスじゃないですか」
「そういうことは、資格がある人間がすればいい」
「新藤さんにはその資格が無いって言うんですか?」

ほんま、男はヘタレであかんたれや。光江は新藤を鼓舞しようとあれこれと言葉を繰り出しておりますね(笑)

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「折角生き残ったのに…これじゃ…」
「生き残ったから、何も出来ないんだよ」
「えっ?」
「あいつはすっかり死ぬ覚悟を決めてたんだよ。でも、結局、本土決戦はないまま戦争は終わった。ヤツの家は、広島県の外れだろ?帰る途中できっと見たはずだ。あの町を…あいつは思い返したんだよ。自分から上から言われるまま、戦意高揚のための放送。あいつの心は、ずっと焼け跡を彷徨っているのかもな。」

さすが同期、良く分かってるね。でも、その想いに折り合いをつけるも、全て自分自身しかない。だからもどかしくても新藤を見守るしかないだろうね。夜になっても焼け跡を歩いている新藤に、向かい側からやってきた男たちに一撃くらわされた!そして金目の物らしき物を盗んで走り去ってしまった。

思わず「遠い約束」の英一もフルボッコされていたね。(汗)
傷みで苦しんでる中、かすかに聞こえてきた歌声…この時のケンちゃんの目の輝き具合の変化ったら。
夢から冷めた感じ、起きて歌声の主を探すけれど…

そして朝帰り…気まずい感じなんだけど、先生は気にしてないそぶり。顔を洗っていると、兄妹はチャンバラ遊び。

「チャンバラ映画も、GHQに禁止されるそうです。」
「そうか。道場の再開もまだまだ先になりそうだな。今出来る事を、精一杯やるしかねぇか。」

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無邪気に子供たちはチャンバラをしていますが、お兄ちゃんが妹に「生意気だぞ女のくせに」「男女平等よ!」
そんなやり取りをみて、何かひらめいた新藤。先生にお礼を言って慌てて何処かへ走って行ったよ(笑)この時の、生き生きした新藤の表情と走り方ったら(^o^)

当然向った先は職場。周囲が戸惑っていてもお構いなしに一心不乱に何かを書いております。
そこに書かれているのは「紅白歌合戦」

「新しい歌番組です。」
突然の事に、皆キョトーン…
歌手が男女に分かれて、歌って勝敗を決めるという画期的な番組だと熱弁する新藤。

「どうして男女に分かれる必要があるんだ?」
「分かれちゃいけませんか?」
「なぜ、歌で優劣を競うんだ?」
「競っちゃいけませんか?」

どうもまだ、イマイチ理解できないチームの面々…
「これは新しい時代にふさわしい、番組なんです!」
「どういうところが?」
「3Sなんです!」

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突然なんだ!?(笑)いつもボソボソ聞こえるか聞こえないかみたいな声で話す新藤が突然大きな声で説明をし始める
3Sはsex(この時の他のメンバーのドギマギした表情、最高ですね)、sports、speedの意味で

決して男女差別を助長するための物ではなく、むしろ男女平等であり、sportsも自由原理主義を示している。スポーツのように見ている側がどちらが勝利するのかハラハラドキドキを体感できる事が大事ではないかと。俄然、やる気満々なのは光江。新藤のサポートをかってでる事に。そして早速、企画書を英訳してCIEに提出するのだが…

CIEは企画書を見て、なにやら不服な感じ?
日本国民に民主主義を植えつけるといいながら、許可ない自由は許さないとは…そしてそのとばっちりみたいな嫌味が通訳のジョージに回ってくるんですね。

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「お前は日本人だからな」
「いいえ。私はアメリカ人です」

きっと自問自答してるんだろうね。自分のアイデンディティを。
新藤も、覚悟を決めて行動開始!

まずは、今、流行している映画「そよ風」の公開劇場に登場する並木路子を交渉すべく、劇場へ向う新藤と光江。
まずは映画を見ているんだけど、この当時って映画って立ち見なの?(汗)
劇中に「りんごの唄」が流れ始めると、最初は普通に聞いていた新藤が思い出したように突然「あれっ!?」と思わず声を出してしまった。思わず周囲からの冷たい視線が…。でも映画が終わっても体調が悪いからと並木は出てこない。仕方ないので楽屋に行ってマネージャーに自分たちが作る音楽番組に並木路子に出演して欲しいとお願いするんだけど、マネージャーは即答で「無理!」ありゃりゃ~。諦めずに本人にまず会って話をしてみないとね…

とりあえず並木さんは置いといて…他の人の交渉へ奔走する2人。
まずは司会の2人にお願いに行くんだけど、お互い新聞のラジオ欄に自分の名前を先に出す事を条件に言い出す。困ってる新藤をよそに「分かりました」とどちらに対しても調子よく答える光江にオタオタする新藤(笑)

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そしてディック・ミネに交渉するんだけど「面白い!」でもついでにベティ稲田も出演させろと(汗)市丸さん、レコード会社のお歴々など、ひと癖もふた癖もある人たちとの交渉はなかなか大変そうですが、それでもなんとか出演者も決まりそうな時…この時の新藤と光江それぞれの服装の着回しコーデで、それぞれの交渉してる日の違いが分かりますね。

交渉して行く中で以外にも皆勝敗を気にしている事を知る新藤に

「皆、もう負けるのにこりごりなんですよ、きっと」

複雑な表情の新藤に、CIEがお呼びだと。松井、光江、新藤は、いきなりダメだしされる。
ここからの、ジョージと新藤のやり取り(ある意味バトル?)が見ものでしたね(^o^)

何がダメかと聞くと「タイトル」だと。まさかそんな所でダメだし食らうとは…ビックリですよね。

「この、"合戦"という"バトル"は戦争を連想させる言葉だ。今の日本にはふさわしくない。(星野源さんの英語の発音も悪くないですよね。それっぽく聞こえて違和感感じませんね)」

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「あ…あなたが日本人かどうかは知らないが…」
「アメリカ人です!(メッチャ、アメリカ人アピールしていますね)」
「ならば仕方が無い。日本語を良く分かっていないようなので、御説明いたしましょう。この場合の"合戦"はですね、戦いと言うより競い合うという意味です。どうして、歌で優劣を競うのが、戦争と結びつくんですか!?(いつもはボソボソ言ってる新藤さんがいつになく、はきはき声を荒げながら食らいついていますね。この時のケンちゃんの表情も見ものですよね)」
「闘争心を煽る危険性がある。」
「じゃあ、お尋ねしますが、スポーツで勝敗を競うのはどうして禁止されないんですか?」
「スポーツで勝敗を競うのは、健全なものだ。何の問題もない。」
「じゃあ、音楽は健全じゃないと言うんですか?(苛立ちが口元に現れていますね)」
「とにかく、この合戦という言葉がいけないと言っているんだ。」

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「それは命令ですか…(先ほどとは少し引き気味な声を表情ですよね)」
「ア・ド・バ・イ・ス・だ!(この時の星野さんの表情が最高ですよね~)」
「じゃあ、どんな言葉なら問題ないのか、ついでにアドバイスしていただけませんか?」
「スポーツと一緒だったら、"バトル"ではなく、"マッチ"合戦ではなく、試合にしとけばよかった。」

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「ダメです!あなたはアメリカ人だからお分かりにならないかもしれませんが、日本語には語呂というものがあります。歌試合では語呂が全くよろしくない!(もう、流れるようにベラベラ言っております。ベラベラしゃべる分、瞬きも忘れるほどに熱弁…)
「そんなことは、このさい何でも良い…」
「何でも!!!大衆に受け入れられる番組作りをしろとおっしゃったのはそっちじゃないですか??人々をひきつける上で、題名は大切なものでしょう。(もう立ち上がって身振り手振りも増えてきました)」
「…それは、そうだが。大体、なんで大晦日なんかにやろうと…(ある意味、逆切れ気味のジョージ)」
「あなたも、日本人なら分かるはずだ!」
「だから!私は、ア…(ありゃりゃ、ついにジョージまで立ち上がってしまった)」
「皆が無事に、年を越せるか不安でいっぱいの年の瀬に、一時でもそれを忘れて、新しい年を迎えられるように、歌を届けたいんだ!なんであんたにわからないんですか!!!」
「わたしはぁ~!ア・メ・リ・カ人だぁ!!!!!!」

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思わず我を忘れて、言いたいだけ言って、ハッと我に返ったジョージ。(>_<)
思い切り小さな声で申し訳なさそうに「I'm sorry sir…」
なんとも言えない空気が漂ってる中、光江が何事もなかったかのように

「じゃあ、紅白音楽試合ではどうでしょうか?」

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まさかの展開に、先ほどまで言い争っていた2人が「え~~っ!!」
CIEの人達もOKを出しちゃいました。この時の新藤の「なんでやねん!今さっき説明したやろう?聞いてへんかったんか!?」と言いたげな表情。メッチャ不服な表情やね。でも条件として台本どおりに全て行うこと。アドリブも禁止、途中での変更も認めないと。何と厳しくも理不尽な物言いなんだろう…。しかしその条件に受けて立つ新藤。

次の瞬間の焼かれる魚のアップ、美味しそう…紅白音楽試合と言うタイトルに若干落ち込み気味の新藤「歌合戦の方が語呂が良いのになぁ…」まだ未練ありあり(笑)でもタイトルが変更になった事で歌に拘る事もなくなったので、いろんな音楽を取り入れようという事に。しかし部屋で魚焼くとにおいと煙でやはりクレームあるようです。光江が川田正子にもオファーしようと提案しますが、新藤は浮かぬ表情。「汽車ポッポ」って本当は「兵隊さんの汽車」というタイトルで歌詞も違っていたって言うのをつい最近、朝ドラだったかな?で聞いて、そしてこの作品で改めて知りました。

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小さい子供を戦争の為に国威発揚の為に歌わせていたことに対して負い目を感じている新藤に、だからこそ、正子に楽しい歌を思い切り歌わせてあげましょうと光江。こういう男女の感性の違い(良い意味で)を丁寧に描かれているなと。あと残るは並木路子。しかし、美味しそうに魚をパクつきますなぁ~。

再び、並木に交渉する2人…でも相変わらず、頑なに歌う事を拒否される。笑顔であの歌を歌う事が出来ないと。
映画の中では前にカメラがあるだけだから出来たけど、人前では自分の気持ちを偽って笑顔で歌うことなんて出来ないと。どうしてそんな事を言うのかわからない新藤に、歌えない理由を話す並木。東京大空襲の最中、母と逃げていたが、途中川で母が溺れて、助ける事が出来なかった。母とはそれきり、彼女もまた自分を責めて生きていました。あと、他の家族も生死もわからない、そんな辛い並木に光江が


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「お気持ち、分かります。私も一緒だから…でも、そんな事情を抱えたあなたが、必死で笑顔で歌っているからこそ、あの歌はみんなの心をうつんじゃないでしょうか。辛いのは自分だけじゃない。自分も頑張ろう…って」

突然の光江の告白に戸惑う新藤だけど、並木に、番組はラジオだから表情は聞いてる人にはわからないのだからどんな表情で歌うかはあなたの自由。「誰の為に歌うのか、家族のためでも、恋人のためでも、自分のためだって良い。」

この一連のやり取りの時のmiwaさんの表情がとても良いですよね。感情が表情に出てて、そして翼さんもそれを受けて、いつに無い表情で語りかけてて。戸惑う並木はその場から逃げるように出て行ってしまう。やはりダメなのか…

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夕焼け、子供たちは山田の道場の看板を掘り起こす。色んな思い出のある看板を見つめる山田先生。先生もやはり自分を責めて生きているんだろうか…

再び魚を焼く2人。しかし今回は前回注意さえれたからか屋上で焼いております(笑)
光江が戻ってきた本当の原因を話す新藤。明るく振舞いながらも実は彼女も父を亡くし、家族を養っていかなければならないことを。そこへジョージがやってきました。

またクレームか?と思ったら、魚の匂いにつられて来たと…昔小田原に戦前住んでいた時に食べた事があって懐かしいと。意外な告白に何だか親近感を覚える2人。お裾分けする2人。なんか、はじめてジョージの穏やかなひょじょうを見れたシーンかもしれませんね。

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「…その…私は…」と話始めた時に限って、ちゃちゃが入る。どうやら並木路子がオファーをOKしたと。すっかりジョージの存在も忘れ、浮かれまくる2人に、バツが悪くなったジョージはまた厳しい口調で台本をさっさと提出しろと。あの時、ジョージは新藤と光江に何を言いたかったんだろう…気になるね。

そして、いよいよ12月31日本番当日がやってきました。
光江が職場に着くと、徹夜して台本を書いていただろう新藤が寝ています。この時の"ビクッ"とする演技本当に大好きダァ~~~(^_^;)時間は過ぎて、オーケストラはリハーサルに余念なく、スタジオに挨拶に来た新藤と光江。吉村と話をしている川田正子に挨拶をする2人。嬉しそうに応える正子。総合司会の田辺にも挨拶。順調に進んでいるかのように思われたが、トラブル発生。やはり紅白2人の司会者たちが話が違うとゴネ出した模様。一方、検閲も無事に終わったと連絡が。

緊張の中、ジョージから台本を手渡された新藤だか、この進行通りでお願いしますと再度念押しされる。

「もし、違反した場合、もう2度と番組を作れなくなるかもしれません。」
「わかってます。」

と慌ててスタジオに戻る新藤。そしていよいよ本番開始!でも集中しすぎて"キュー"を忘れる新藤(笑)

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さぁ、台本と時間との戦いが始まりました。まずは順調に進んでいます。CIEの方もやってきました。山田先生も子供たちが見つけたラジオで番組を聴こうと必死です(笑)昔はテレビとかも良く画面の写りが悪くて叩いたりしていたなぁ(笑)

川田正子ちゃんが「汽車ポッポ」を歌っています。時間が押しています。吉村さんたちは司会者に向かって巻きのハンドサインなどの指示しています。偉いさんが来て順調に進んでいるようなのであとをジョージたちに任せて帰っちゃいました。

入れ違いに早々問題が…山川さんがやってくると大抵ただならないことが?(笑)ディック・ミネとベティ・稲田が進駐軍の仕事場からこちらの会場に来れないと…さぁ、大変だ!(受話器を持つ手に釘付けになってしまうぅ…ため息の出るほど美しいお手手)

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必死で何事も無いように振舞おうとするけど、どう観てもおかしいし(笑)必死で時間を伸ばすサインを送る新藤。「伸ばす、分かりました」と司会者、だけど「凄く伸ばせ~」とさらにサインを送る新藤。どうしたら良いかわからずふと思い立ったのは紅白の司会をしてるロッパとタッキーに歌ってもらうこと。

とりあえず、許可を取る時間も無いので、ロッパとタッキーの交渉は光江、CIEの交渉は新藤ということで行動開始。
新藤のただならぬ雰囲気に、思わずジョージもどうしたのかと。必死で笑顔を作る姿が面白いです。

紅白司会者に交渉する光江。やはりああだこうだと言われます。そこで、初めの約束の事がばれてこれまた大変…(汗)放置されそうになるけれど、そこは機転の利く光江

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「勝敗は、おふたりの歌にかかっているんです。現時点では紅組と白組の点数は僅差です。これは名勝負になりますよ」

うまい!まさに嘘も方便ということですね。新藤の方といえば、なんか力なく話し始めました。事情を説明するけれど、CIEの人、自分は責任者じゃないから許可のサインはできないと拒否られる。何とか説得しようとジョージが働きかけるんだけど、確か君はアメリカ人だったよな。と言ってどっか行っちゃいました。ってあんたら何しにいてるん?と突っ込みたくなるわホンマ。こうい非常事態の時に対応する事も仕事でしょう?

ここでまた、ジョージに対して差別的な言葉を投げつけるなんて。新藤はジョージにサインしてくれとお願いするが、そんな事出来ないと言われる。凄くジョージ自身の中で今葛藤しいている様子が表情で感じられますね。

「やり遂げたいんだ…ちゃんとやり遂げて、皆で新しい年を迎えたいんだ。これまでと違う年を。」

番組も順調に進んでいるようで、ついに並木路子の登場です。

「きっと…どこかで聞いてくれる。そう願って歌います」

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りんごの唄が廊下のラジオかが流れます。並木の表情は明るく歌っています。そして意を結して新藤は勝手にやると、佐多なんか恐れないと。そんな新藤にに対してジョージも、処分覚悟でサインをしました。

「戦争中、両親が日本人収容所に強制的に入れられました。両親の待遇が少しでも良くなるよう、私は軍隊に志願した。そこで、日本人向けのプロパガンダ放送を担当した。アメリカが日本に勝つために、少しでも役立とうと。すっかりアメリカ人になれた気がした。でも、この歌で泣けるところをみると…私はまだ、日本人なのか?いや…日本人かアメリカ人かなんて、関係ない。」

この前、2人に話したかったのはこの事だったのかも知れないね。ジョージを見ていると、ドラマ「99年の愛」でやはり日本人収容所から志願して通訳をした中尾明慶さん演じた小宮弘を思い出します。何とか許可を貰った新藤、清々しい表情で歌い終わった並木路子。光江の方もOKということで、無事に全曲歌い終わりました。視聴者の皆もラジオの周りに集まり、楽しそうに聞いています。

採点の紙を受け取る新藤、紅組も白組も自分たちだと、紙を眺める新藤…次の瞬間何を思ったが紙を破ってポケットに入れてしまいました。そして判断を総合司会に"キュー!"そりゃビックリしますよね。

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「勝敗は…ラジオをお聞きの皆様のご判断にお任せする事にしましょう」

もう周囲は「え~~っ!!」そりゃそうだわな。これった実際どうだったかな?でも台本が決まってると言う事は勝敗も予め決まっていたのかな?まだまだ男性優位な結果だったのかな?大切な事は皆が楽しむことだからあえて勝敗は決め付けないように判断したのかも知れないね。

「どうしたのかな…多分、勝ったのはみんなだ…そんな気がしたんだ。」

もう、田辺さんにも平謝りするしかないよね。でもそれをちゃんと理解してくれてる田辺アナも素敵でした。納得できないのはレコード会社のお歴々。そしてまたも大変だと山川さんが(笑)

玄関に行くとそこには大勢の視聴者たちがいました。どの顔も笑顔があふれています。いろんな事があったけれど、無事に放送できて本当に良かったですよね。震災などの後でも芸能人の人達は自分たちはこう言う時に何の薬にも多々ないといわれる人もいましたけれど、決してそんな事はないと思うんです。辛くて悲しい時こそ、音楽などで人々の苦しみを軽減させ、人間らしさを忘れない何かパワーがあるんだと思うんです。

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雪が降る寒い夜なのに、心が温かくなるような気持ちになる。例えそれが瞬間的な事だったとしても…
この時の暗い中で、ケンちゃんの瞳の輝きの何と眩しいこと…
窓辺でその様子を見るジョージ。嬉しそうなでも少し寂しそうな表情、星野源さん良い表情されていましたね。
そんな沸き立つ中、ロッパさんやタッキーさんが出てきました。

お迎えの車に乗り込むロッパさん。新藤が車はロッパさんだけだとタッキーさんに伝えようとしたら、後ろに進駐軍のジープが。ジョージが手配してくれたようです。憎い事してくれてるではないですか~。分かれるときの並木路子の笑顔も印象的です。見送る新藤と光江の表情も素敵です。

そして、バタバタした番組も終わり、昭和21年の朝が明けました。屋上で朝日を浴びる焼け野原を眺める2人の所に、ジョージもやってきました。

「ジープを用意してくれたのは、あなたですね。」
「ついでです。」
「ありがとう。」

この男どものやり取りをやれやれと聞いている光江(笑)

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「新しい年が来ましたね」
「ああ、次は絶対に紅白歌合戦でやる!」

ようやく、新藤さんの戦争も終わったんじゃないかなと。

平成の時代…懐かしい懐中時計を眺める光江。既に会場は誰もいない。

「こんなに続くなんてね。」

その先人の人達の想いを忘れず、原点回帰の紅白を観てみたいと感じたドラマでした。





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