感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
2016.1.13記述
dmenu映画より

同じ団地で育ったような間柄

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4年前に急逝した森田芳光監督の劇場デビュー作『の・ようなもの』(1981)のその後を描くオリジナル作品で共演を果たした松山ケンイチと北川景子。森田作品とは縁の深い2人が、作品についてしみじみ語り合った。

映画『の・ようなもの のようなもの』は1月16日全国公開

原文はこちら


松山と北川は同じ団地で育っていた?


Q:落語家一門に入門した主人公の志ん田(しんでん)と、志ん田の師匠の娘・夕美。お二人の雰囲気が驚くほど自然でした。

北川景子(以下、北川):すごく久しぶりだったんですけどね、わたしたち。

松山ケンイチ(以下、松山):森田監督の『サウスバウンド』以来だよね。

北川:あのときわたしは21歳くらいだったので、7年ぶりぐらいかな。でも、そんな感じがまったくしなかったんです。わたし、松山さんだとなぜか安心できるんですよ。普通、「お久しぶりです!」ってところから入ると緊張するんですけど、それがなかったんです。知らないうちに結婚して、もう子どもがいるんだなーって思いつつも、同じ団地で育ったような感覚があって、本当に不思議でした。この作品の雰囲気と、松山さんの人柄によるところが大きかったんじゃないですかね。

松山:僕は景子ちゃんに、それを感じていたんですけどね。本当に垣根のない現場で、ずっと景子ちゃんと話していたような感じでした。

北川:お互い、別の作品だと全然違う暗い雰囲気だったりしてね(笑)。

Q:今回、志ん田(しんでん)は『僕達急行 A列車で行こう』で松山さんが演じた小町圭のイメージ、夕美は『間宮兄弟』で北川さんが演じた同名の役・夕美のイメージを重ね合わせて脚本を作ったそうですね。

松山:もちろん、そのままではないんですけど、かなり含まれていました。森田監督とやってきたものを、そのままやっている感覚がありました。ただ今回は、役についてあまり考えなかったような気がします。またこうやって森田組で作品を作れて、自分が参加できることが、本当にありがたいです。

北川:森田作品のヒロインって、完ぺきなマドンナタイプではないんですよね。すごく人間味があるキャラクターだから、今回の夕美に関しても、瑞々しさとか生々しさを監督は求めていらしたのかなと思ったりしました。少しでも作品の力になれているのならうれしいです。

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現場で痛感した森田組の愛


Q:森田組ならではのあたたかい空気感が、作品からも伝わってきます。

北川:皆さん、森田さんのことが好きで集まってきた方々で、本当にあったかい空気がありました。森田さんも皆さんを信頼していて、相思相愛で成り立っている組でした。

松山:そう愛がありますよね。チーム感がすごくありました。森田さんは本当に面白い方で、吸引力があって。僕は、あのとんでもない感性には追いつけなかったですけど(笑)。

北川:『サウスバウンド』のとき、森田監督がわたしの演じた役について、「荷物を右肩で持ち過ぎて、右肩が下がっている感じを絶対に入れたい」とおっしゃったんです(笑)。そういった独自のこだわりとか、笑いのツボがあって、わたしはそれにずっと魅了されていました。絶対に、もう一度森田さんとご一緒したかったんです。

Q:そんな森田監督の助監督だった杉山泰一氏が監督を務めた本作。演出面にも森田イズムを感じましたか?

松山:やはり、森田さんと似ているところがありました。どこかで森田さんを感じながら現場にいらしたのではないかと思います。一番似ていると思ったのはスピード感。

北山:そうそう、「はいOK!」って、早いときはあっという間にワンシーンが終わるんです。準備のほうが長かったと思うくらい。

松山:たぶん、一番近くで森田さんのことを見ていらしたからこそ、今回の作品を作ることができたのではないかと思ってしまいました。杉山さんも森田さんの感性を借りていた部分があったのかもしれません。そうとうプレッシャーはあると思うんですよ。でも、悩んでいるような様子は一切なくて、楽しんでいらっしゃるように感じました。

北川:そう、気負いとかピリピリするようなところとか、まったく感じなかったんです。助監督のときのキャラクターの延長で、すごく自然な流れの中で今回の作品を撮られていたような気がしました。


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栃木弁VS青森弁、地方出身者のライバル対決!


Q:35年前に『の・ようなもの』で主演を務めた伊藤克信さんと、松山さんの共演シーンも見どころですよね。

松山:伊藤さん、ずっと訛っていましたね。僕より訛りが強い人は初めてで、同じ地方出身者としてはライバル心を感じてしまいます(笑)。強烈な個性ですよね。

北川:本当にそう。『の・ようなもの』から時間が経っているし、もちろんお歳も取っていらっしゃるんですけど、そのまんま(笑)。本当に、久しぶり!って言いそうになるくらい、よく知っている方の感覚でご一緒させていただきました。『の・ようなもの』を観ながら作品を撮っているような、不思議な感覚でした。

Q:前作とのつながりを探すのも、森田ファンの楽しみになりそうです。

松山:僕、前作のエンディングがすごく好きなんです。今回の続編でもエンディングに尾藤イサオさんの同じ歌(「シー・ユー・アゲイン雰囲気」)が流れていて、うわー! ってなりました。森田ファンはみんなグッとくるんじゃないかな。今回の映画は、キャスト・スタッフ全員の、「森田さん、ちゃんとやってます! ありがとうございました!」という気持ちを込めたような作品になっているのだと思います。

北川:わたし、松山さんが歩いている道が、前作で伊藤さんが歩いている場所と同じだということに驚いてしまいました。よくそのまま残っていたなと思う。時代が変わっても森田作品が残っているような感覚になりました。そのほか、同じロケ場所がたくさん出てくるので、そういったところを探すのも面白いと思います。

取材・文:斉藤由紀子 写真: 高野広美


景子ちゃん(なんだかケンちゃんといると、景子さんよりもこちらも親しみを感じて景子ちゃんと言ってしまいます(^O^))とのツーショットすごく素敵ですよね。この写真の雰囲気だと「怒り」の撮影前後という感じですよね。舞台挨拶なんかでもさりげなくお互いを「ケンちゃん」「景子ちゃん」と呼び合って楽しそうな雰囲気にきっと森田監督も少しやきもちやいていたりしてね。「なんでそこに自分がいないんだろう?」ってね。



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