感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
2016.2.18記述
オリコンスタイルより

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漫画キャラクターを実写で演じさせれば右に出るものはいない――そんな世の高い評価を一身に受ける稀有な俳優・松山ケンイチ。その松山にとってもこれまでにない強烈なインパクトを放ち、かつビジュアルもキャラクターも松山でなければ演じられなかったであろう代表作が誕生した。実写版『珍遊記』であの山田太郎を“パンいち”で怪演した松山。なぜオファーを受けたのか、どのような想いで撮影に臨んだのか? 漫画実写キャラの名優に迫った。

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着地点が見つかってからは演じやすかった


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――原作『珍遊記~太郎とゆかいな仲間たち~』は読まれていましたか?
松山 子どものころに読んでいたのであまり覚えていなかったのですが、お話をいただいてから読み直しました。

――そのときの印象はどんなものでしたか?
松山 正直、これをやるのかぁって思いましたね(笑)。キャラクターがかなり子どもっぽいですし。それをそのまま僕が演じたところで成立しないと思ったので、監督にどう演じるか相談しました。そこで監督から、映画『七人の侍』で三船敏郎さんが演じた菊千代と、“無責任”シリーズで植木等さんが演じた無責任男を足した感じで演じてくださいと言われたんです。

――キャラクターをあらためて作り直したんですね。
松山 そうですね。

――ふだんから役柄を演じるときに悩むことは多いですか?
松山 いえ、これも悩んだわけではないんです。監督が(山口)雄大さんで、原作が漫☆画太郎さんだから、ものすごい挑戦ができるとわかっていたので、とても楽しみにしていました。どう演じるかを考えたときにアドバイスをいただいて、着地点が見つかってからは演じやすかったです。

――今回の脚本は、お笑いトリオ・鬼ヶ島のおおかわらさんと放送作家の松原秀さんが手がけているんですね。いつもの脚本とは違ったと思うのですが、いかがでしたか?
松山 初稿は、すごくコントっぽかったんですよ。でも、改訂を重ねていくうちにそのコントっぽさと映画の物語がうまく合わさっていって、しっかりとした脚本になったので安心しました(笑)。

――コントのようになると、演じることに難しさが生まれるんですか?
松山 振り切ってしまえばいいんですけど、最初の脚本は太郎がずっと突っ込んでいたり、玄奘がボケ倒していたりしたんです。でも、これはコントではなく映画なので、何度か改訂があって、最終的にはしっかりと起承転結ができて。映画としておもしろい物語に仕上がったと思います。


一番大変だったのは人前でのすっぽんぽん


――撮影現場はどんな雰囲気でしたか?
松山 とにかく忙しかったですね。撮影するカットが多いので、朝から晩まで過密スケジュールでした。さらにアクションもあったので……。

――温水洋一さんとのアクションシーンは圧巻でした。
松山 あのシーンはアクション監督からきっちりと指導がありました。映画の見せ場でもありますから。なにより、温水さんがあんなにも動ける役者さんだってことに驚きました(笑)。

――一番大変だったシーンはどんなところでしたか?
松山 人前ですっぽんぽんになることですかね(笑)。

――たしかに、すっぽんぽんでした(笑)! 大人になってから、あんな裸で外を歩くことはないですからね。
松山 そうなんですよ。でも、今だからこそできたことかもしれません。若いころだったら恥ずかしさがあったかもしれないから。以前、『カムイ外伝』でふんどし一丁になったんですが、本当に恥ずかしくて……。監督さんに「恥ずかしがらずにちゃんと歩け」って怒られました。でも、今回は一度脱いだら、もうずっと裸でも違和感なく撮影できました。

――ほかのキャストさんたちも、個性豊かな方ばかりでしたね。
松山 今野(浩喜)さんの演技は最高でした。昨年、今野さんとは3度別のお仕事でご一緒しているんですが、どの役どころもすごくおもしろいんですよ。あと、笹野(高史)さんもすごかったですね。

――あの性別を超えた演技はたしかにすごかったです!
松山 言ってしまえばふざけた役柄なのに、真剣なまなざしなんです。正直、「この人なんでこんなに真剣なんだ」って思いましたから(笑)。さらに田山(涼成)さんも笹野さん相手にすごい演技をしていますからね。やりすぎですよ、あれは(笑)。

――たしかに、冒頭からおふたりの衝撃的なシーンが続出で驚きました(笑)。倉科カナちゃんの玄奘はいかがでしたか?
松山 カナちゃんの玄奘はすごく無垢で、あか抜けていない感じもしてよかったですよね。「ち●こ」の言い方も素晴らしかった(笑)! 彼女にはギャグセンスがあると思うんです。玄奘の役はメイクだけで2時間かかるので大変だったと思いますが、見ていてすごくおもしろかったです。

漫画キャラ役での評価は説得力をもたせた証拠


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――漫画原作のキャラクターを演じることも多い松山さんですが、そういう役を演じるときに大事にしていることはどんなことで
すか?
松山 説得力です。観た人が“太郎だね”って思わないと意味がないと思うんです。まず、原作が好きな人がいるということを踏まえて演じるようにしています。

――その説得力を得るためにしていることはどんなことですか?
松山 それは僕がひとりでやっていることではなくて、みんなで作っていくということです。衣装もメイクも含めて、太郎のたたずまいや表情などをみんなで作り上げていって、説得力を持たせていくという作業だと思うんです。これは僕だけではできないことだと思っています。

――監督さんとたくさん話すことが、何よりも大事なのかもしれないですね。
松山 そうですね。演じていくうちに、みんなで掴んでいく感じです。その作業が楽しいんですよね。

――松山さんは原作がある作品への出演がとても目立ちますが、そこを選んでいるんでしょうか?
松山 いえ、そうではないんですけど、基本的に“パンチ”の効いた作品が大好きなので、結果的にそうなるのかもしれないですね。

――最近では、キャラ実写俳優としてすごく注目されていますよね。
松山 そう言ってもらえているのなら、すごくありがたいです。監督さんとスタッフさんと一緒にキャラに説得力をもたせた証拠だと思うので、ほっとします。観ている人がビックリするような作品を作りたいというのがあるのも、そういう作品が増える所以なのかもしれないです。

息子もアクションシーンに大爆笑していました


――基本的に人を驚かせるのが好きなんですか?
松山 そうですね。映画って、夢みたいなものだと思うんです。映画館に入ったときだけは、非現実的な世界に入り込むことができるので。そこに僕はパンチを求めていたいんです。もちろん、ノンフィクションやドキュメンタリーも素晴らしいですが、僕は映画に対して驚きをいつも求めているんです。きっと同じように考えている人も多いと思うので、そこを大事にしていきたいと思っています。

――そのキャラ実写作品の、新たな代表作になりそうなこの作品は、小学生男子にはたまらない作品になりましたね。
松山 子どもが観て大笑いできる作品だと思うので、ぜひ楽しみにして欲しいです。

――息子さんはご覧になられたんですか?
松山 観ました。アクションシーンの“アチョー!”という言葉には笑っていたし、なによりも屁のシーンに大爆笑していましたね。わかりやすい反応が多かったので安心しました。純粋に家族で楽しめるファミリー映画だと思います。この作品はひと言でいうと“珍品”。小さな子どもから大人まで何も考えずに楽しんでいただきたいです。

(文:吉田可奈/撮り下ろし写真:鈴木一なり)

息子ちゃんも楽しんだんですね。これはパパとしては最高にうれしかったでしょうね。以前子供に見せる作品が少ないと言っていましたからね。特に男の子にとってはうれしいワードがいっぱい出てきますものね。

カムイ外伝の時のふんどし、こちらもドキドキしました(笑)「人セク」の時のパンツ姿でもかなりの恥ずかしがり方でしたものね。でも一方ではバラエティでみんなが望むなら全裸でもなんでもなるとも言っていて今回そうなっているわけですね。

自分がやりたい作品をじっくりチョイスさせてもらえる環境を下さる事務所にも感謝だし、彼にかかわる人たちに感謝です。
今日は舞台挨拶、どんな姿で、どんなビックマウスを聞かせてくれるのか報告が楽しみです。


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