感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
2016.10.29記述
トレンドニュース(GYAO)より

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自分について、読書について、未来についてを聞くインタビュー企画「ドクショノミライ」。最終回のゲストは11月19日に公開される主演映画最新作「聖の青春」で、難病と戦い続けながら将棋と向き合い、若干29歳という若さで亡くなった実在の天才棋士・村山聖を演じた松山ケンイチさん。元のスリムな体形からは想像できないほどの“増量“をして撮影に挑んだ、その作品にかける思い、読書への思いは、将棋をまったく知らない人にもとてもとても興味深いインタビューとなっています。

原文はこちら



自分の人生を改めて考えるきっかけになった、人間の生き方


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 映画の主人公となっている村山聖は、子供の頃から難病を抱え、体を激しく動かすことができなかったこともあり、人生の全てを捧(ささ)げて将棋の世界にのめりこんでいくが、名人という階段を登り始めたまさにその矢先に病魔に侵されてしまう。

「『聖の青春』(大崎善雄・著)を初めて読んだ時に感じたことは、村山聖という、これだけ生きることにピュアに向き合っている人間と出会ったのは久しぶりだなと。汚れていない感じ、社会に組み込まれていない感じ。人がどう思おうが、自分の人生をまっとうする。すごく潔い生き方。それが自分の心に響いたんです。僕にはまだその答えが見つけられないでいますけど、自分自身の人生って何だろうと考えた時、原作を読んで自分の命、僕自身の人生、生きるということも含めて、いろいろなことを考えるきっかけにもなったんです。そんな僕が村山さんから受け取った、心の揺さぶりを映画を見る観客の方々にも受け取っていただきたいな、と思いました。こういう人がいた、こういう人生があった、と。それを知ることで映画を見た人たちも自分の人生を考えるきっかけになるんじゃないかな、と」

村山聖よりも村山聖になること

 松山さんは村山聖という人間を演じるうえで、命を賭けて演じる覚悟をしたと言う。

「まず、体形(増量したこと)とか、プロ棋士の将棋の指し方を覚えて、演じることのスタート地点に立ちました。そこから村山聖に向き合っていくことを始めるわけですが、今回難しかったのは難病を抱えている部分ですね。告知され、死ぬことを身近に感じながら生きている村山さんはあまりにも自分とは掛け離れ過ぎているので、どうしてもそこは村山さんを自分に寄せるよりも、僕が村山さんに近づいていかなければいけない。その距離というのはものすごく遠かったですね。自分が演じるうえで相当な覚悟がなければ演じ切れない、表現できないと思っていました。だからすごく長い時間を役作りにはかけていましたし。自分にとって全身全霊をかけても足りない、と思った役だった。命を懸けなければならない、とも思っていました。村山聖よりも村山聖になること。それが僕の覚悟のひとつとしてありました。どこまで行ってもきりがないんだけど、どこまでも行けるのならば行ってみようと決めたんです」

いえいえ、ご本人は謙遜していってるけれど、実際問題「カムイ外伝」の撮影の時に死んでいたかもしれない経験していますから(横紋筋融解症)。ひょっとしたら本当に死んでいたかもしれませんものね。そう思うと本当に生かされていると感じているだろうし、そういう経験も少なからず村山九段を演じるうえでの引き出しになったのではと思います。

続けて続けて続けていかないと名人にはなれない

 俳優・松山ケンイチにとって一体“名人“というものはどんな存在なのだろうか。好きな落語になぞらえて語ってくれた。

「小今亭志ん朝さんは『文七元結(ぶんしちもったい/自分の娘を犠牲にしてまで赤の他人に金を恵むというストーリー)』の噺(はなし)の中で『もう名人は生まれないんじゃないか』とおっしゃってるんですね。その要素のひとつとして、お客さんが『どんな芸にも拍手をするようになったから』じゃないかと。また同業者もあれこれ言わなくなったと。そういった厳しさがなくなったと言うんですかね。名人は批判にさらされ続ける中で生まれてきていたんだ、ということをおっしゃっていて。確かにその通りだなと思いましたね。将棋はトーナメントに勝ち抜いて7番勝負に勝てば、“名人“というのがルールとしてあるのですごく明確なんですが。俳優はどこまでいったら“名人“になるというものがないですから。ただ間違いなくひとつ言えることは“続けて続けて続けていかないと名人にはなれない“ですよねえ


角川文庫のイメージキャラクターから間もなく10年。この10年で変わったこと


60周年記念ポスター


およそ10年前の2008年に角川文庫60周年のイメージキャラクターをしてから間もなく10年、松山ケンイチはどのような変化をしてきたのだろうか。

「変化だらけですねえ、家族もできたし。冷静に自分の今の仕事を考えられるようになったし。20代の頃は何も考えてなかったですから、ただ役というものを使って暴れていただけだったですねえ(笑)。10年前と比べて自分が出演する作品の傾向も変わってきているし、映画館の状況も変わってきていますから。15年くらいこの仕事を続けてきて、自分からやりたい作品や、本(映画の脚本を含め)を探し始めたりするようになりましたね。それが最近の自分の一番大きな変化ですかねえ

きっとほかの俳優さんたちよりももしかしたら自分のやりたい仕事を出来ているのかもしれませんね。でもそのためにいろんな経験をしている途上でもあると思います。
しかし、もうそんな月日が流れている、流れたんだなぁと思うとびっくりです(笑)

自分のメッセージを内包させた作品を作りたい


「チャプリンの映画がまさにそうだったと思うんですけど、何かを学ぶ、という側面が映画にはあるわけで。それはこの『聖の青春』にもあると思うんですよね。人生を考える作品。作品を通じて自分のメッセージを伝えていく、そういうものをこれから自分は作ってみたいなあ、と思っています。そのためにはもっと見聞を広めなくてはいけないし、周囲をしっかりと見ていかないといけないと思う。今まで以上にいろいろなことを経験してみたいし、日本人同士だけではなく、海外の人たちとも文化の違いを経験し、お互いに取り入れて、それぞれの文化を楽しみながら作品を作っていくのも面白そうだなあ、と最近は考えています」

(取材・文/永田よしのり)


本当に彼が演じたキャラクターはそれぞれ魅力的で、それぞれの人たちの心の中に永遠に生き続けていると思います。
それがたとえ、死んでいたとしてもその人たちを愛おしむことが出来る、そういうキャラクター達に命をくれていつも感謝してるし、これからも楽しみで仕方ないです。

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