感じる存在感
松山ケンイチ/チョンジフン(Rain(ピ))2人の若き才能ある俳優/歌手を応援しています
2016.11.1記述
週刊朝日より

週刊朝日001


天才・羽生善治の最大のライバルとされながら、29歳で亡くなった伝説の棋士・村山聖(さとし)。その人生を描いた映画「聖の青春」が公開される。腎臓の難病・ネフローゼと闘いながら将棋に命をかけた青年。その難役に体重を増やして挑んだ松山ケンイチが、羽生善治との対談に挑む!


原文はこちら


羽生善治(以下、羽生):映画からずいぶんおやせになりましたねえ!

松山ケンイチ(以下、松山):苦労しました(笑)。

羽生:松山さんは将棋を指されるんですか。

松山:はい、ずっとではないですが、小学校のころから。羽生さんの本もけっこう読ませていただいてます。11歳のとき、NINTENDO64のソフトで「羽生将棋」買いましたから。

羽生:そんな小さなときから!(笑)それはありがとうございます。

松山:でも原作を読むまで、村山聖さんの存在は知らなかったんです。

羽生:村山さんは本当に限られた時間のなかで、一回の対局や一回のチャンスにすべてをかけて、全力で打ち込んでいた。それが映画にも丁寧に、深く表現されていたと思います。

松山:僕はこの映画に思い入れがありすぎて客観的に見られないんですが、やっぱり羽生さん役の東出(昌大)君は、本当にそっくりだなって(笑)。

羽生:東出さんとは撮影の前にお会いして、当時の対局で使っていたメガネを差し上げたんです。

松山:いいなあ!

羽生:僕は25歳で七つのタイトルを取ったんですけど、その前年も前年も、近いところまで行ってダメだった。それを止めていたのが村山さんなんです。

松山:本当にライバルだったんですね。

羽生:一番最後に会ったのは彼が亡くなる3カ月前だったんです。広島でイベントがあって、彼がひょこっとやってきたんですね。本当に二言、三言、話をして帰っていった。そういうさりげないところが、すごく彼らしいというか。そのときが最後になるとは、まさか夢にも思っていなかった。

松山:村山さんっていろんな意味で、つかみどころがない人だと思うんですよね。ちょっと「動物的」なところがあるからだと思う。

羽生:そう、本当に「動物的」「野生児」みたいな感覚があった。指す将棋も基本やセオリーはあまり重視していなくて、人が見つけられないような、ちょっとトリッキーな、意表を突く手を特に終盤戦で見つけられる。だから逆転勝ちもすごく多かったんです。それに高倉健が大好きで、お菓子が大好きで。

松山:漫画のコレクションもすごかったですよね。

羽生:彼の家に将棋雑誌がインタビューに行って「将棋をしよう」となったんだけど、足の踏み場もないほどのゴミや蔵書に埋もれて駒が見つからない。「どうなってるんだ!」って編集者が怒ったという(笑)。

松山:テーブルが将棋盤で、その上でカップラーメン食ってるんですもんね。一緒に飲んだり、食事することもありました?

羽生:ええ、対局が終わった後に。でも棋士同士って将棋の話って、基本的にしないんです。

松山:え、そうなんですか。

羽生:お互いに「ここは聞いちゃいけない」っていう暗黙の了解があるんですね。「次はどんな作戦でくるの」とか「ここはうっかりした」とかもちろん言わない。だから気楽といえば気楽というか。

松山:へええ。

羽生:対局していて一番怖いのは「相手が何を考えているかわからない」ことなんです。でも棋士同士ってけっこうお互いをよく知っているんですよ。子どものときから一緒に修業していますしね。

松山:村山さんともですか。

羽生:そう、だからあまり話をしなくても「ああ、こういう考え方をするんだな」と、お互いにわかる。確かに隣で指している彼を見て「大丈夫かな?」と思ったことは一度や二度ではないです。でもそれで同情するなど失礼ですし、それに彼は体調の悪いときに、すごくいい将棋を指したりするんですよ。だから体調の波もすべて含めて、彼が前に進む原動力になっていたのかな、と思います。

松山:村山さんのご実家でアルバムを見せていただいたんですが、羽生さんの結婚式のときの写真があって。

羽生:ああ、来てくれましたねえ。

松山:村山さんが「おめでとうございます」と言っている瞬間なんですが、その写真が、すっごく妖怪っぽかったんですよ。

羽生:あはは。ちょっと違うオーラが出てた?

松山:それを見たとき「これだ! これを表現すればいいんだ!」って思ったんです。村山さんは羽生さんに対して、尊敬と憧れと、いろんな入り交じった感情を持っていたんだなと。その妖怪っぽさは、僕が東出君演じる羽生さんを「もしよかったら、食事に行きませんか」って誘うシーンに生かしたつもりです(笑)。

羽生先生、奥様が言ってらしたんですけど、花嫁の白無垢姿(特に綿帽子)を見ると「烏賊(いか)」に見えるそうで、ご自身の結婚式の時にも奥様の白無垢姿をかたくなの拒否したそうです。奥様に「娘さんたち結婚するときどうなるんでしょう」と尋ねたら「彼女たちは小さいころから嫌というほど聞かされているので白無垢を着ることはないでしょう」とのことでした(確かこの話題は、藤原紀香さんの白無垢姿を見て羽生先生がまた話したということを奥様がつぶやいたのです)もうそれを聞くとこちらまでそう見えてきちゃいます(笑)といっても私はイカ星人でしたけどね。

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