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トロントweb情報誌bitsloungeより



Yoichi Sai映画監督:崔 洋一
共に成長、進化しよう
自由と不自由のちょうどあいだ、そこにはドラマが生まれる

崔監督


漫画家・白土三平氏のベストセラー『カムイ伝』のスピンオフ『カムイ外伝』。スピンオフとは言えど、本伝とともに高い人気を集めるこの作品が、遂に実写映像化された。メガホンを執ったのは映画界の鬼才・崔洋一。今回は、トロント国際映画祭に参加した崔監督にお時間を割いていただいた。

―原作のある映画を製作する際には、原作者の目が気になるものですよね
白土さんは非常に自由な人で、『僕には僕のカムイがある、君たちには君たちのカムイがある』と言ってくださったのがうれしかったですね。でも映画を見て、『漫画の中で描いてきたキャラクターは、映画の中にあった』と。松山ケンイチが(カムイ役を)演じていたわけですけど、本物のカムイだと非常に喜んでくださいました。脚本家の宮藤官九郎と1年以上シナリオを練った結果、原作に近づきつつ、原作とはちょっと違った世界観が描けたような気がしますね。ある意味、今までの日本映画で描かれたものとはすこし異なる味わいを持った、独特の世界ですね」

―日本映画界といえば、崔監督は日本映画監督協会の理事長として、また、長いキャリアの中でその変遷を肌で感じてこられたのではないですか?
「キャリアは長くなっちゃったね(笑)。今の日本映画界はね、よい方向に動いているとは思いません。多分、日本映画の一番いい時期は1950年代。あの頃は本当に素晴らしい作品が一杯あった。今は、残念ながらそのレベルに達していない、と思います。それは日本の映画の観客達の変化というのも見逃せない。映画館で映画を見る、ということが特別なことになりすぎている。日本でヒットする作品はテレビドラマを映画化したり人気コミックスをテレビ化したりと、3つ、4つの違うメディアで同じ作品を作る"イベント映画“が多いですね。で、作品は涙が流れるものやスポーツ根性もの。それはそれでいいんだけれど、日本映画全体を見た時に偏りすぎている。その中で育った人たちが本当の映画を見る能力を持って、それをキープできるのか、ということに疑問を持ちますね

―その映画界の中でも期待できる監督はいらっしゃいますか?
「何人かいます。今回、トロントにも来ている横浜聡子なんて面白いし、西川美和。あとは、李相日。『フラガール』の監督ですが、あの作品は割りとコマーシャリズムで作ったのかな。彼は本来ならインディペンデントな作りの方が作風が生きるんです。でも、メジャーというのは全く違う話。自分が作りたいものからだいぶ丸くしなきゃいけない。彼らはエッジギザギザっていうのかな、尖がったところが面白いんでね。それが変わっていくのはちょっとね、僕自身も体験してきたことなんで、非常に判断が難しいところですね。あとは、僕よりもちょっと下の世代では是枝(裕和)がいるし…でも、この5人ぐらいじゃどうにもなんないんだよな。50人位いないとな(笑)」

―人材がいないのが問題?
「いるんですが、チャンスがない。そういう意味では作り手の代表である映画監督だけじゃなくて、例えばマネージメントスタッフだったり、批評家の問題であったりしますね。本格的な批評家たちが育つような環境じゃなくなってきた。それは多分、世界中の映画界が抱えている問題でもあるんです

―今回の『カムイ外伝』でもメジャー向けに丸くされた部分はありますか?
「原作はものすごく長いエピソードなんです。今回はその一つをとり上げて、最初はある程度、観客の支持を得なければならない。そこから2本目、3本目ということですね。もともと『外伝』はスピンオフですが、正伝の方で描きたい世界観は今の日本の観客達には出しづらい。日本における差別と被差別の問題を歴史的に考えなければいけないから。だから最初は娯楽として楽しんでもらって、その底に何があるのか、そういう部分で観客達と共に成長したいなと思っています。

それに忍者モノだし、時代劇だからお金が掛かるんだよ(笑)。そのためにはエンターテインメントという思考は必要で…。僕ね、そういうことを否定しているんでもなんでもないんですよ。エンターテインメントでいいと思います。でも、そのテーマ性が人間ドラマの方に繋がるような高いクオリティの作品を作りたいなと思うので。日本映画の豊かな歴史として50年代の話をしましたけど、みんなエンターテインメントですよ。政治的主張や文化的な主張があるよりも、娯楽映画のほうが後の歴史に残るということが、日本映画の歴史に限っては言えるんですね。…とにかく、『カムイ外伝』に関しては、あと何本か撮りたいと思います」

―それは嬉しいお言葉ですね。見終わった後に、もっと見ないと…という感覚があったんですよね。
「そうだと思います。何本か見ないと、時代背景がみえてこないでしょ? スター・ウォーズだってあれだけ作ってるじゃない(笑)。ロード・オブ・ザ・リングだって三部作。僕は、カムイの世界をもっと進化させたいんですよね。もっとみんなに知って欲しいと思います。自由を目指すのは、必ず不自由との戦いですから、その自由と不自由のちょうどあいだに面白い人間達が一杯いる。そこにドラマが生まれるんです

雑談中に、「よく怖そうって言われるんですよ」と豪快に笑った崔監督。現場では非常に厳しいという噂があるが、作品にこだわる姿勢と人としての柔軟性のギャップが彼の魅力なのだろう。崔監督の多面体の人間らしさは、『カムイ外伝』をはじめとするその作品からにじみ出ている。(インタビュー/西尾 裕美)

先日の評論家の秋山氏に対して崔監督が怒りのコラムで本当に監督が伝えたかったメッセージがここに書かれていると思います。 けっして自分の作品をけなされたから監督が怒ったわけではなく、評論家として作品をきちんと見て考えた答えが本当にあのレベルの評論なのかと思うがっかり感や日本映画に対するいろんな問題を誰でもない自分が言わなければと思った結果なんだと思います。 崔監督のコラムを読んで「大人げない」とか「感情的」だとか言っていた人たちもまさに監督が懸念しているような本来映画を観る能力(作品の本質を見抜けない)が低下している人たちなのかもしれません。(まぁ一概には言えません。なぜならそれはそれぞれが振り返って考えるしかないので…)

私は基本的にドラマから映画化になった作品を映画館で見たいと思いません。
わざわざ映画にする必要性があるのかどうかも疑問で…

「踊る大捜査線」がすごくヒットして皆が「面白い」未だにベスト映画みたいなので上位にあげられるんだけど、私自身劇場ではなくてTVで放送されたものを見たけれどTVドラマそのままで映画館の大きな画面であの作品を映画として見る意味がわかりません。 大絶賛されているのもわかりません。

まぁ、映画にしてもドラマにしてもそれぞれ好みというものがあるので一概にどうこうということはできませんが…。

1990年代の邦画は本当に不毛の時代(それを考えるとまだ今の方がいい部分もあります)本当に邦画はどの作品を見ても「これTVドラマじゃん」って感じでがっかりすることが多かったんですよね。

でもいまは洋画もなんだか魅力ある作品というのが少なくなりつつあるようで、邦画の方がまだ魅力的な作品が多い気がするというのも自分の思考にあった作品が邦画に多いと言えばそれまでですけど。

私自身が理不尽な扱いを受けて育った来たり世の中の不条理なことを沢山感じているからかもしれないけれど、作品を好むのもそういう自分によりリアルに感じる作品が多いということもあるんだろうけど…。

色んな作品を見たいんだけどやはり結局今は好きな作品を何度も見たくなる気持ちが強いかも…(汗)
1つの作品を突き詰めて観てしまう今日この頃。

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コメント
この記事へのコメント
2本目、3本目、ぜひ!!
最初に読んだとき私も、あ~!コレはあのコラムで云わんとしていたことだな、ってすぐ思い浮かびましたよ。(あのコラム、続編はまだ出ていないのでしょうか?)
そんな、単純にけなされて怒るヒトじゃないでしょうし、監督を批難していた人達、ちょっとはこういう深いところを感じて欲しいものです。でもCGやなんか表面的な批判ばっかりして、本質がみれないヒトには読んでも何も感じれないかもですね。
あのコラムはとりあげて監督を批難しても、この記事をとりあげてほりさげてはくれないのは、やっぱ感じてないんだろうな。寂しいね。
2009/10/20(火) 08:34 | URL | くろすけ #MgIxvhDQ[編集]
Re: 2本目、3本目、ぜひ!!
くろすけさん

> 最初に読んだとき私も、あ~!コレはあのコラムで云わんとしていたことだな、ってすぐ思い浮かびましたよ。(あのコラム、続編はまだ出ていないのでしょうか?)

おっ!聞いてない(汗)でもこれで充分わかるからね(笑)

> そんな、単純にけなされて怒るヒトじゃないでしょうし、監督を批難していた人達、ちょっとはこういう深いところを感じて欲しいものです。

ピクトアップの最新号にピクトアップ10周年記念ということで特集で「日本映画の明日はどっちだ」というのがあってね、それもある意味崔監督が感じていることも含めて興味深い内容になっているので「松ケントーク」はもちろんだけど是非こちらもじっくり読んでもらいたいですね。(特に森昌行さんの意見はなるほど納得と思うんです)

>でもCGやなんか表面的な批判ばっかりして、本質がみれないヒトには読んでも何も感じれないかもですね。

全くです。とはいえ私も実際ちゃんと理解してるのかどうかといわれると…だけど(笑)
でも少なからず自分では監督が伝えたいことはキャッチしているつもりでいるんだけどね。

> あのコラムはとりあげて監督を批難しても、この記事をとりあげてほりさげてはくれないのは、やっぱ感じてないんだろうな。寂しいね。

皆ご都合主義だから、その時は周囲が騒ぐから取り上げるんだろうけどね。
でもそれも悔しいと思う私みたいな人間はこうしてネチネチと取り上げる(笑)

まぁ、自分が忘れずにいるためというのもあるんだけどねアハハ。
常に忘れず教訓にするために…
2009/10/20(火) 10:18 | URL | K&R #hTYNULE6[編集]
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